妊活中〜子育て期まで包括的に支援していきたい
福島市保健福祉センター こども未来部 こども家庭課 母子保健係 加藤様 細貝様
最新情報やニーズを捉えたセミナーを開催したかった
平成30年から福島市さんは妊活セミナーを開催されていらっしゃるということでしたが、今回ファミワンと一緒にセミナーをやろうと思ったきっかけや背景はどんなところでしたか?
職員がファミワンさんの開催されたランチョンセミナーに参加させていただいて、ファミワンさんの企業のこと・活動について知りました。その後担当の方からお話を伺ったところ一緒に共同でセミナーを開催できるという話をいただいたのが一番のきっかけです。
福島市では平成30年から今までセミナーをやってきてはいたものの、毎年集客面の課題や、実施する内容に悩みながら企画をしていました。もう少し、妊活をされている方や治療をされている方によりホットな話題、ニーズを捉えた最新の情報などをお伝えできるものがあるのではないか、と考えていたところファミワンさんからお話をいただいたんです。
企業さんと自治体のコラボレーションはなかなかないことではあったので、新しい取り組みで今回セミナーをお願いしました。
今まではご担当者の方が色々とセミナーの内容を考えられていたのですね。
そうですね。いつも講師をお願いしていた先生や、地元の病院の先生に依頼することが多かったのですが、それ以外で依頼するとなった時にどういったところへ声をかければいいのか・・・という情報がありませんでした。
そんな時にファミワンさんが自治体へセミナーをやっていただけるというお話を聞いて、今までと違ったセミナーができるのではと思いましたね。
今回のセミナーの実施前から福島市さんが感じていた妊活の課題はありますか?
窓口で不妊の助成申請を受け付けているのですが、晩婚化少子化の流れもあって「30代後半で妊活を始めました」「40代ギリギリで治療を始めてなかなか子どもができない」というご相談をたびたび受けます。また、結婚して子どもがすぐできると思ったけどいざ妊活・不妊治療をすると上手くいかない、という方を福島県の不妊専門相談センターへ相談を繋ぐことがあります。
そういったことがある中で、今まさに不妊治療中の方だけではなく妊活を始めたばかりの方や、それより前の段階で月経など自分の体に起きていることをもっと知って欲しいと感じていました。
また、これから自分のライフプランに妊娠出産子育てを考えている方は、事前に自分の体について知っておいたり、「妊娠ってそんなに簡単じゃないよ」「不妊治療ってこういう風に進んでいくんだよ」ということを知っておけば、いざ妊活・不妊治療をする時にギャップが少なくて済むと思います。
これまで福島市で実施していなかったプレコンセプションケアの内容で今回西岡先生に月経のことなどを織り交ぜて、かつ最新情報である不妊治療の保険適用についてもお話していただけたのはとてもよかったです。
そのほかにもセミナーをする上で何か課題に感じていたことはありますか?
妊活はニーズが高いテーマではあるものの、セミナーをやってもなかなか人が集まらないという点も課題に感じていました。福島市で作成したチラシを病院さんに置いていただいたり、SNSで発信したりしていましたが、チラシのレイアウトが毎回同じようなものになってしまい住民の方の目を引くものが作れていなかったこともあったのかなと思います。そういった面では、ファミワンさんに素敵なチラシを作成いただき、集客のお手伝いをしていただけたことはとても有り難かったです。
オンラインでの開催が今後のセミナーの形を考えるきっかけに
セミナー開催後に何か変化はありましたか?
講師の先生をお呼びしたいと思っていても予算の関係から難しかったりするところを、今回のファミワンさんのようにオンラインで開催することでその問題をクリアできるんだ、と分かりました。私たちの係の中でも、「オンラインでいろんな先生や企業とコラボできるのはいいね」と話していたところです。ファミワンさんとの打ち合わせもそうですが、
オンラインでできるのはコロナ禍の時代ならではですよね。
福島市さんとしても今までと違ったセミナーが今後実施できそうですね。
そうですね、オンラインで開催することも官民共同で開催することも私たちの係の中では今までなかったので、こういう形での開催もあるんだという一つの前例になったのはとてもよかったと思います。
妊娠を考えた時から子育て期までの切れ目ない支援を目標に
福島市のみなさんにお伝えしたいことはありますか?
私たち母子保健係が、みなさんの妊娠期から子育て期まで包括的な相談センターになっているので、妊娠を考えた時から切れ目なく必要な方には保健師が支援することができるんですね。妊娠したら妊娠届を私たちが受けますし、子供が産まれたら赤ちゃん訪問にも私たちが行きます。また、乳幼児健診でも私たちの係が関わっていくので、妊活から子育てまで切れ目ない支援を私たち母子保健係は目標としています。
一緒に伴走してくれるのはとても心強いですね。
福島市では、妊娠・出産・子育て世代の女性をまるっと支援できる体制になっているので、これからのことを一緒にみなさんと考えていけたらなと考えています。
自治体
福島県福島市
住民数
29.42万人
TOPICS
・最新情報やニーズを捉えたセミナーを開催したかった
・オンラインでの開催が今後のセミナーの形を考えるきっかけに
・妊娠を考えた時から子育て期までの切れ目ない支援を目標に