導入・提供事例

三菱地所株式会社

男女の相互理解を深め、助け合えるチーム作りを

人事部 上妻様、飯田様

2022年1月

現在、三菱地所が進めるプロジェクト「まるのうち保健室」とファミワンが実施している「ファミワン×まるのうち保健室 ウェルネスプログラム」。当プログラムは結婚や出産などキャリアを歩んでいく中で、ライフステージにおいて働く男女が様々な事柄に対して相互理解できるよう、ヘルスケア・ライフプラン・キャリアといった多岐に渡るテーマのセミナーや個別カウンセリングなどを盛込んだプログラムです。
今回は、当プログラムに参画している三菱地所株式会社の人事部上妻様と飯田様にお話を伺いました。

悩んでいる社員にサポートを。まずは知識を得るところから

当プログラムの参画を決めた理由・背景についてお聞かせ下さい。

上妻さん:今回、当社のプロジェクトである「まるのうち保健室」が新たな取り組みを開始するという話を担当者から聞き、そのプログラムの1つとして、御社との共創プログラムの提案がありました。

我々は普段、人事として社員の人事面談なども行っております。その中で、結婚・出産・育児といったライフイベントと両立させながら、今後自分がどのようにキャリアを形成していけば良いのか人生設計に悩んでいる社員が少なくない、という肌感覚を持っています。

一方で、周りの社員にとっては実際に悩んでいる社員に対してどう手を差し伸べるべきなのか、悩んでいる社員が何を具体的に困っているのか見えていない、という課題もありました。

悩んでいてもうまく口に出せない社員と、聞くに聞けない社員が双方いるというところから、セミナーを通じてまずは知識として得ていただくことで解決に進むのではないかと考えました。今回のプログラムはその課題解決に有効だと思っています。

自分の思い込みに気づく。あらたな気づきや学びが

実際にセミナーに参加してみて、プログラムの感想はいかがですか。

上妻さん:セミナーは女性特有の健康課題から、男女共に超えていく結婚・出産、育児といったライフイベントに関する内容が多く、また、アンコンシャス・バイヤスについてのセミナーに参加し、自分なりの気遣いの言動が不要なものであるなど、自身の考えや行動において気づきや学びがありました。

『最近口喧嘩が絶えない!会話がない!言いたいことが言えていない! パートナーとの関係が冷え切っている?いざ、ふたり会議始めましょう。』というセミナーに参加しました。パートナー間のライフイベントは、双方の協力関係があり乗り越えていくものなので、片方が頑張っても何も解決しないことを再認識させられるセミナーでした。ぜひまた実施していただきたいなと思いました。

飯田さん:私は個人的に、コロナ禍で興味を持ち始めていた東洋医学のセミナーに参加させていただきました。今回セミナーを拝聴し、インターネットに書いてある情報とは質が違うな、というのが率直な感想です。

女性が自分の健康について調べる際にまずはインターネットで調べると思いますが、不確かな情報に左右されてしまう可能性があります。実際にセミナーを聴いて、自身が得ていた情報とは違った嬉しい発見もあり、きちんと精通した方の講演を聴くということは大事だなと思いました。インターネットのみでは知り得ない価値のある情報だと思います。

東洋医学は奥深いと思いますので、第二回、第三回と続けられると、ファンが増えるのではないかと思いました。

具体的にセミナーとご自身で知っていた内容と異なっていた点はどのようなことでしたか?

例えば、体を温めるのは一般的に生姜が良いと言われていますが、東洋医学では全てが全て生姜が良いというわけではなく、日常的に摂るのならば生姜よりシナモンの方が良いそうです。また、ダイエットの観点では油っぽいことからあまり食べない方が良いとされる餃子も、もともと凍傷を防ぐために寒い地域で作られた食べ物だと聞いて、冷え予防の観点ではすごく良い食べ物だったことを知ることができました。裏付けがあるお話を聞けるというのは、すごくためになりますね。

今回取り扱ったテーマの他に、こういうテーマを扱って欲しいというご希望はありますか?

飯田さん:HSP(Highly Sensitive Person)はご存知ですか。神経が細やかで、生まれつき感受性が強い性質を持った人のことを指す心理学的概念で、5人に1人はHSPと考えられているようで最近話題に挙がっています。HSPの人は外部からの刺激に敏感なため、細かいことに気付いたり共感しやすかったりする一方、細かい事を気にしすぎてしまい仕事にも支障が出てしまう、といったことがよくあると言われています。周りの皆がその方の特性を知ることは、仕事上チームメンバーを理解するにあたって役立つと考えています。だからこそ、パーソナルな特性を扱うセミナーは需要があるかもしれないですね。

また、フェムテックは日に日に進化していると思うので、今回のセミナーでは取り扱いがなかったように思うのですが、今後テーマとしてあったらぜひ視聴したいなと思います。

上妻さん:例えば、今度予定している12月14日の『「なんだかやる気が出ない」実は男性にもある、更年期について向き合うためには』のセミナーは、仕事のパフォーマンスにも直結するところなので、このようなセミナーは気づきにもなると思います。

女性の健康を知ることは管理職のマネジメントスキルに直結する

女性の健康に関する内容に関して数多く取り扱っていましたが、いかがでしたでしょうか。

上妻さん:今年、管理職向けの研修で、女性の健康課題といったテーマで御社に研修をしていただいたことは、会社としては大きな一歩だったと思っています。

女性特有の健康課題は、男女双方知っておく方が仕事を進めていく上で相互理解に繋がります。そこでまずは管理職層から女性特有の健康について知ってもらえたということが、大きな一歩だったと思います。

今回のセミナーは、自発的に受けるプログラムですので、「これを知ることは、自分の仕事を円滑に進める上で重要だ」というメッセージがきちんと伝わると良いのかもしれません。

例えば、 女性特有の健康課題を知るということは、自身で経験する事がない男性の管理職の場合、部下をマネジメントする際に役立つスキルを学ぶ、と捉えれば仕事に直結しますし、そういった打ち出し方をすれば男性社員の参加は増えるかも知れないですね。

男女共に健康・ライフイベントについて学び、知ることが大切

このプログラムをどんな社員の方に参加して欲しいですか。

上妻さん:まず1点目は、出産・育児といったライフイベントは女性だけのイベントではないということを男性社員にも理解していただきたいと思います。自分だけのイベントではないので、当然周囲に相談して良いし、みんなと分かち合いながら進めていくものだという風に理解してもらえるきっかけになったら良いなと思っています。

2点目は、病院を予約することは心理的なハードルも高いと思いますので、オンラインで気楽にカウンセリングを受けて貰いたいと思います。「今すぐに妊活は考えていないけれど、どんなことがあるのだろう」と気になっていたり、「最近調子が悪いな、更年期かな」という不安があれば、10分程度の時間なので気軽にプロの方に相談してもらえればと思っています。

飯田さん:私も、男女関わらず全社員に受けていただきたいと思っています。プログラム内容が幅広いので誰でもターゲットになり得ますし、私自身、女性活躍推進担当をしていることもあり特にこれからのキャリアを考えている若い女性にはぜひ聴いていただきたいなと思っています。

最近、同僚と話していると女性自身も女性に対して固定概念があるなと感じることがあります。人それぞれ考え方はあると思います。色んな価値観に触れるというのは男性ももちろんですが、女性にとっても大切な気がしています。

最後に従業員の方に向けたメッセージをお願いします。

上妻さん:男女共に突発的に妊活や不妊治療といった予期せぬライフイベントが始まる可能性があります。今妊活をしている方に限らず、多くの方にぜひ聴いていただき、女性の方が男性より負担が大きいということを知り、皆が助け合えるチームづくりや職場環境を目指すきっかけにしてほしいなと思います。

飯田さん:仕事に関するスキルアップの研修は今までも能動的に受けてきましたが、健康に関しては優先順位としては低かったです。今回このセミナーを受講し、健康は仕事や人生の幸福度に直結することを凄く実感しました。仕事もプライベートも元気に過ごしたいという方には、今後このようなところにも時間を割いて、自分の時間を投資していただきたいと思います。

社名
三菱地所株式会社

業種
不動産業

従業員数
従業員数:880名 連結:9,982名(女性割合: 27.3%)

TOPICS

・悩んでいる社員にサポートを。まずは知識を得るところから
・自分の思い込みに気づく。あらたな気づきや学びが
・女性の健康を知ることは管理職のマネジメントスキルに直結する
・男女共に健康・ライフイベントについて学び、知ることが大切

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