導入・提供事例

東京地下鉄株式会社

不妊治療や妊活で悩む社員のニーズを把握したい

人事部 労務課 三浦 宏平様

育児、介護、治療等と仕事の両立支援の一環として、不妊治療も対象に

2021年7月

ファミワンのサービスの導入のきっかけは何でしたか?

当社では「WORK × LIFE SMILE ACTION~社員一人ひとりの最大活躍のために~」をテーマに、これまでも「育児、介護、治療と仕事の両立支援」を会社の重要な課題の一つとして取り組んできましたが、不妊治療の認知が世の中で高まってきた一方で、当時の会社の制度としては、不妊治療に取り組む社員のことをあまり考慮できていないという課題認識がありました。そこでまずは、不妊治療と仕事の両立に悩んでいる社員の潜在的なニーズを把握するために何か手が打てないか、と考えていたところ、御社のサービスが目に留まり、お声がけしたのがきっかけです。

不妊治療はプライベートな内容でもあるので、社員のニーズを直接把握することが難しいという課題がありましたが、御社の妊活コンシェルジュというサービスを導入すると、社員にとっては、会社や職場に一切知られることなくサポートを受けることができ、会社にとっては、実際に不妊治療に取り組む社員の匿名性を担保した上で、アンケートや利用状況を通じたニーズ把握ができるようになることから、まさに当社にとって最適なサービスであると感じました。また、こうしたサービスの導入を社内に周知することによって、会社が不妊治療に対する支援に取り組んでいる、という事が社員にも伝わり、不妊治療の支援に対する職場風土を醸成するうえでのきっかけになればとも考えていました。

不妊治療の休職制度に加え、経済的な負担軽減のために支援金も

御社で定めている不妊治療に関する制度はありますか。

当社では、不妊治療を理由とした休職制度を2018年度より設けています。また、御社のサービスを導入後、2021年3月からは、不妊治療に伴う経済負担を軽減するため、休職期間中に支援金を支給する制度も設け、不妊治療の支援を一歩ずつ充実させています。

不妊治療を行う方にとっては嬉しい取り組みですね。このほか、不妊治療に関する制度として今後検討していく内容はありますか。

不妊治療では、医師から直前になって「この日に来て下さい」と受診日を指定されるいったケースもよくあります。そのため、計画的に休暇を取得しづらい、あるいは、長く治療を続けている場合、有給休暇だけでは足りなくなるといったケースも想定されます。そういった社員に対しても、何か支援できるような制度を設けられないか、といったことを現在検討しています。

導入コスト・月額費用がからない事はサービス導入の決め手に

ファミワンのサービス導入の決め手は何でしたか?

まずは試験的な導入を行い、社員の潜在的ニーズを把握したいと考えていたことから、導入に際しての初期費用や月額費用が低く抑えられるというのは、決め手の一つになりました。

加えて、実際に自由相談する際の相談相手が不妊症看護認定看護師であることや、臨床心理士や胚培養士などの専門家がサポートしてくれることについても、導入にあたって大変心強く感じておりました。

また、このサービスを運用していくにあたり、実際にサービスを利用する社員と人事部門の橋渡し役を御社に担っていただけるため、完全に匿名で本サービスを社員に提供できる、という点も大きな利点と考えております。

不妊治療と仕事の両立で悩む社員にこそ使って貰いたい

ファミワンのサービスを一番利用してもらいたい社員はどんな方でしょうか。

2020年度から本サービスを導入し始めて、まだ活用実績はそこまで多くはないのですが、現状、不妊治療と仕事との両立に多少なりとも悩みを抱える社員には、本サービスが実際に届いて、積極的に活用してもらうところが叶えばと思っています。

また、それに付随して、これから不妊治療に取り組む方に対する事前の準備として、知識を得るためにサービスを利用する、というケースも増えていけば良いなと思っております。

社員の方に対してファミワンのサービスの紹介や啓発などはされていますでしょうか。

毎月発行している社内報の中でも、本サービス内容については随時発信をしております。また、不妊治療のサポートについては、これまでも充実を図ってきた出産・育児支援制度の延長線上と捉えており、社内報で特集を組む際には、妊娠前から出産・育児開始・復職までの一連のなかでシームレスに活用できる制度があることを伝えられるよう心掛けています。

サービス導入後の効果や現場の変化はありましたか?

こういったサービスの導入を通じて、社員の不妊治療に対する支援も行っているという会社の姿勢は徐々に社員に浸透しているものと期待しています。2021年度の事業計画を今年の3月末に公表しているのですが、その中でも、妊活コンシェルジュのサービスや、不妊治療休職期間中に支援金を支給することとした点についても盛込んでいます。こういった点が、社員にとっての安心にも繋がっていけばと期待しています。

社員研修などにプログラムの一つに組み入れ、継続的に啓発したい

今後ファミワンのサービスを活用して社内で取り組みたいことはありますか?

当社では、昇職等のタイミングに合わせて階層別の研修を実施しておりますが、労務管理を行う立場になった社員に対して、昨年度は御社の不妊症看護認定看護師の方の監修に基づいた妊活をテーマとする講義を試験的に盛込みました。

その結果、受講者からは「これまで触れる機会が無かったため、会社の研修として学べたことは大変貴重だった」、「労務管理を行う立場として、今後の不安の解消になった」、「これをきっかけに職場での理解促進に努めたい」といった、声が聞かれました。

当社は駅や乗務などの現場で働く社員が多く、穴を空けられない仕事がメインになることから、勤務の調整等が比較的難しいという側面があります。

そのような環境の中で、不妊治療に取り組まれている方の相談を受ける立場の社員に、不妊治療の大変さを理解してもらうことや、部下を抱えた時のサポートの方法などをセミナーを通じて伝えることが、相互に支え合う職場の風土醸成に繋がると考えますので、こういった取り組みは継続・拡大していきたいと思います。

ファミワンのサービスをどんな企業や担当者におすすめしたいと思いますか?

当社は、首都圏の鉄道ネットワークの中核を担う交通事業者であり、人々の生活や経済活動を支える存在として重要な役割を担っています。そのため、毎日の鉄道の運行を支えるために、特殊な勤務形態に従事する社員も多いことから、ライフステージに応じた生活と仕事の両立支援については、持続的な成長の観点からも重要な課題となっています。不妊治療に対する支援はその中の一つでありますが、同じように都市や生活を支えるエッセンシャルワーカーを多く抱える事業者には、是非とも導入のきっかけとしてお勧めできるではないかと思います。

ファミワンに期待することは何かありますか。

会社側が、従業員の誰が利用しているのか把握できないという形式のようなサービスは珍しいと思っています。そのため、利用者が会社や人事には直接言えないけれども、第三者であるサービス提供者に対して悩みをぶつけやすいという側面があると思います。会社に対して普段はなかなか言えない事であっても、御社の中で社員のニーズが拾えるのであれば、引き続き匿名性を担保した上でフィードバックしていただく等の連携を強化できると良いなと思います。

もう一つは、不妊治療に関して国や自治体の支援の輪も広がっていると感じておりますので、外部の動向やそれを踏まえて企業で行える取り組みについての提案を頂くなど、今後当社における制度の充実に向けて、引続き連携した取り組みができると嬉しいですね。

社名
東京地下鉄株式会社

業種
運輸業

従業員数
9,881名

TOPICS

・育児、介護、治療等と仕事の両立支援の一環として、不妊治療も対象に
・妊治療の休職制度に加え、経済的な負担軽減のために支援金も
・導入コスト・月額費用がからない事はサービス導入の決め手に
・不妊治療と仕事の両立で悩む社員にこそ使って貰いたい
・社員研修などにプログラムの一つに組み入れ、継続的に啓発したい

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