【事例紹介】2023年「くるみん」認定企業6社の取り組み紹介

「くるみん」認定とは、次世代育成支援対策推進法に基づき、厚生労働大臣が子育てサポート企業を認定するものです。 

企業が労働者の仕事と子育てに関する行動計画を策定・実施し、一定の基準を満たすことで、「くるみん」認定を受けることができます。 

「くるみん」認定を受ける企業は、子育てと仕事の両立がしやすい環境が整えられているということです。 

また、より高い水準の取り組みを行っている企業へは、「プラチナくるみん」認定制度もあります。 

このコラムでは2023年に「くるみん」認定された6つの企業の取り組みをご紹介します。 

野村不動産 【プラチナくるみん】

野村不動産は、ウェルビーイングの実現に向けて、社員一人一人の個性や価値観を尊重し、いきいきと働き続けることのできる環境づくりに取り組んでいます。 

・出生時育児休業の100%有給化 

休業期間中の経済的不安を軽減し、男性社員の育休取得を支援しています。 

男女ともに育児しやすい環境の整備を行っています。 

・バース休暇の特別休暇化 

子の出産直前から、産後の一定期間までに取得できる5日間の特別休暇(バース休暇)を、年次有給休暇とは別で取得することができます。 

・営業社員の休暇取得支援 

同僚に気兼ねなく育児休業を取得できるよう、社員個人や組織の営業目標について、休業を考慮した数値設定を行い、育児休業制度の利用を促進しています。 

株式会社アワーズ【くるみん】

パンダで有名な和歌山のアドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズは、お父さん、お母さん、すべての人が安心して仕事ができる社会の実現を目指しています。 

・育児休業取得率を70%にする。

全社員の育児休業取得率76%、男性社員の育児休業取得率50%、女性社員の育児休業率100%を達成しており、すべてにおいて目標値を上回っています。 

・所定外労働を減らす

2023年5月までに、所定外労働が月平均55時間以上を越える社員をゼロにすることを目標とし、期間内での月平均55時間を超える社員は0人となっています。 

京阪ホテルズ&リゾーツ【プラチナくるみん】

京阪ホテルズ&リゾーツでは、京都の宿泊業では初となるプラチナくるみん認定を取得しました。働く社員が仕事と子育てを両立させ、働きやすく多様性のある職場環境の整備を目指して取り組みを行っています。 

・働き方改革 

有給休暇の取得率や残業時間上限の目標を部署ごとに設け、パフォーマンスの向上と、いきいきと働ける職場環境づくりに力を入れています。 

・女性活躍推進 

女性のさらなる活躍とキャリアアップを目指し、管理職候補となる女性社員のキャリア面談や育児両立支援ブックの発行などを行っています。 

・企業主導型保育園との連携 

従業員が希望するタイミングでの復職および、育児と仕事との両立を支援しています。 

・育児休業の取得促進 

女性活躍の推進と、男性の育児休暇の取得の推進を行っています。 

株式会社ダスキン【くるみん】

ダスキンは、社員が仕事と家庭生活を両立しながら、個々の持てる能力を最大限に発揮し、やる気を高め、達成感・満足感を得られる職場環境を目指した取り組みを行っています。 

・ワーク・ライフバランス推進のための取り組み 

ノー残業デーの継続実施や、年次有給休暇の計画取得施策を実施し、取得を推進しています。 

また、家族参観日を設置し、同僚・上司と家族が交流できる場の提供を行っています。 

・仕事と育児・介護の両立がしやすい職場環境に向けた取り組み 

育児休業者や職場復帰の際のサポートや、男性の子育て参加を促す配偶者出産休暇の取得の推進を行っています。 

また、介護についての情報提供などの検討を行っています。 

双日株式会社【プラチナくるみんプラス】

双日は、子育てサポートに加え、不妊治療についての健康支援策にも力を入れており、「プラチナくるみんプラス」認定を取得しています。 

不妊治療と仕事の両立について、重要な課題の一つと捉え、スーパーフレックスタイム制度の導入などを行い、通院しながら治療と仕事の両立を図ることが可能な体制を整えています。 

・女性の健康をベースにしたCradleサービスの利用 

女性の健康をベースにダイバーシティ&インクルージョン推進をサポートするCradleサービスの利用をしています。 

不妊治療などをテーマとしたオンラインセミナーを通じた社員啓発や、社員とその配偶者の不妊治療の支援を行っています。 

・不妊治療にかかわる相談窓口の設置 

男性・女性担当者により相談窓口を社内に設け、相談しやすい体制を整えるとともに、職場全体の理解浸透を図っています。 

大阪信用金庫 【プラチナくるみん】

大阪信用金庫は、子育てしているすべての職員が、安心して子育てと仕事の両立ができるよう環境整備を行っています。 

男性職員の育児休業取得率の30%超えや、年次有給休暇取得率の目標を達成しています。 

また、育児短時間勤務制度の適用期間を小学三年生の年度末までに延長や、女性職員の職域を拡大するための取り組みを計画的に行っています。 

まとめ 

2023年に子育てサポート企業として、「くるみん」認定された6つの企業と、企業の取り組みを紹介しました。 

どの職場でも、男性の育児休業取得や、年次有給休暇の取得を推進といった取り組みなどがされており、子育てと仕事が両立できる環境が整えられています。 

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