導入・提供事例

大王製紙株式会社

社員の想いに寄り添い、実態に即した制度づくりを

ダイバーシティ推進部ダイバーシティ推進課 山本実生様

2021年12月

生理用品を扱う企業だからこそ、女性の健康管理に対する意識を高めたい

ファミワンのセミナー導入を考えたのはどのような理由でしょうか。 

妊活支援だけでなく、幅広い女性特有の健康課題とキャリアの両立について、フィジカル(医療職)とメンタル(心理職)双方からの適確なアプローチをして頂ける点と、セミナー実施後のフォロー体制(専門職へのLINE相談)が決め手になりました。

例えば、セミナーの時だけ専門家の方からご説明を頂いたとしても、その後、社員の悩みや、疑問点が生じた場合、我々は素人ですので対応できないということもあります。そこに対してファミワンのセミナーは、専門家のフォローを頂けるという点が心強いと感じますね。

ファミワンのセミナーを導入するにあたり、御社の中で女性社員の健康に関して、どのような課題があったのでしょうか。

当社は、製造業で、工場などの現場に従事する社員の多くは男性になります。創業78年目で、戦後の高度成長期、力強い男性の働き方に支えられてきた背景がありますが、現在の当社は、紙加工の日用品の他、生理用品などのフェミニン商品も主力として扱っているため、女性のアイディアや力がこれまで以上に必要不可欠となっています。ここ数年、女性社員にいきいきと働いてもらうための環境整備を加速させている一方で、女性のキャリア形成に深い関係のある「女性の健康」に対する社内の意識が十分でない、という点や、不妊治療の当事者の負担(身体面、精神面、経済面、仕事との両立面など)に関する社内の知識不足もあり、職場の理解、適切な配慮についてのリテラシー向上が課題としてありました。
これからの時代、当社だけでなく女性の力を必要としていますし、男女問わず、年齢問わず、そういった意識を向上させていかなければいけない、と感じています。

女性の健康とキャリアの両立を考えるスタート地点にようやく立てた 

御社の従業員の方で、不妊治療を行っていらっしゃる方もいるかと思いますが、その方々に対して何かサポート的な制度は揃っているのでしょうか。

今現在は、不妊治療や女性の健康に特化した休暇はありませんが、フレックスタイムをはじめとし、時間単位の年次有給休暇など、柔軟な勤務態勢があります。ただ、これだけでは不足していると感じています。セミナーを実施したことで、制度運用を見直すためのスタート地点にようやく立てたのではないか、と感じています。

今まで、女性の健康管理に関する意識がないような社員の方に、ようやく届いた、そんな印象でしょうか。

そうですね。ようやく、そのような制度を充実しなければいけないという認識を得たという印象です。それまでは「本当に(そういった制度が)必要なの?」「本当にそんなに多くの人が治療をしている人いるの?」「そんなに困っているの?」という声が少なからずありました。不妊治療をしている社員はもともといましたが、秘め事のように、今までは相談できない状況でしたので、そのような意見が挙がっていたのも当然のことではありました。しかし今回、セミナーでようやく、多くの方が悩みとして抱えている、という認識ができたのかなと思っています。

セミナー実施後、思わず社員が想いを伝えてくれた 

実際にセミナー実施後の効果や社員の方からの反響はありましたか?

セミナー後に「実は自身も妊活経験者で・・・。」「こういった情報を妊活当時もっと早く知りたかった。」等の声や意見が届くようになりました。社員自身が、心の内に抱えていたものを感想として伝えたくなった、今振り返ってみて、気持ちを言える場が出来た、という機会が得られたようで、良かったなと思いました。

セミナーを行ったことで正しい情報を適切な時に、会社から働きかけて提供できる事は良いよね、という雰囲気があります。これまでプライベートでセンシティブなものとして、オープンに話されることがないテーマだったものが、男女問わず自分事として、または後進のためにという視点で議論できるステージに変化した、と感じています。

これから、制度運用見直しに向け、実態調査で声を集めたい

既に柔軟な制度が揃っている印象はありますが、今後運用の見直しも考えているとのことで、どのようなことを考えているのでしょうか。

はい。運用見直しには、実態調査が必要だと思っており、今回セミナーの事後アンケートをとって、分かったことがあります。今までは、制度的にサポートを必要とする社員は不妊治療に使える特別休や休職制度を最も求めていると思っていたのですが、実はその認識は少し違っていたということです。

もちろん休みも制度としてあれば良いとは思いますが、それだけで解決する単純なものではなく、不妊治療と仕事を両立する働き方を求めている、という印象でした。アンケートでは「働き方の制度を変えて欲しい」という結果がでていました。

我々が用意している、フレックス、時間年次有給休暇とはまた違うところにニーズがあるのではないか、と感じています。ただ、それがどのようなことなのか、というのはこれから深掘りをしていく必要があります。今は、まだ具体的に考えられてはいませんが、セミナーの中で講師の先生からお話があったのが「クリニックでの待ち時間が長いので、その時間を有効活用したいと言う方が実はいるのではないか」と聞き、そこなのかな、と当たりをつけてみたり、多くの体験者の声が必要だと思っております。

また、不妊治療休があっても、休暇名称や運用方法によっては取りにくいというか、取得する事で逆に社員が目立ってしまい、治療がうまくいかなかった際の気まずさがあるというお話をうかがい、そのような心の動きにまで考えが及んでいなかったこと、考慮できていないことに大変反省致しました。

実態を踏まえて、休暇制度の導入や勤務制度の運用ブラッシュアップをしていかなければならないということを私も学ぶ良い機会になりましたし、もっと社員の気持ちにより添うというところが大切なのだな、と気がつきましたね。

社名
大王製紙株式会社

業種
パルプ・紙

従業員数
2,664名(2021年3月末)※大王製紙単体 女性割合:約15%

TOPICS

・生理用品を扱う企業だからこそ、女性の健康管理に対する意識を高めたい
・女性の健康とキャリアの両立を考えるスタート地点にようやく立てた
・セミナー実施後、思わず社員が想いを伝えてくれた
・これから、制度運用見直しに向け、実態調査で声を集めたい

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