導入・提供事例

住友生命保険相互会社

人生のWell-beingのために。企業が従業員に与える選択肢

新規ビジネス企画部 鳥居様/人事部人事室ダイバーシティグループ 吉川様


現在、2022年4月から不妊治療の保険適用拡大や、不妊治療と仕事の両立に関する新しい「くるみん認定制度」である「くるみんプラス」により、企業における従業員のサポート体制の充実が進むと考えられています。こういった背景に先駆けて、住友生命保険相互会社は、企業における「不妊治療と仕事の両立のサポート」および「将来妊活に取り組む人のサポート」など、プレコンセプションケア領域のソリューション開発に向け、社内での実証実験(PoC)を実施しました。今回は、ファミワンと共に行われた実証実験について、新規ビジネス企画部の鳥居さんと、人事部人事室ダイバーシティグループの吉川さんにお話を伺いました。

女性の健康課題に取り組めるチャンス。人事部も賛成だった

今回、御社内で行われた実証実験は、どのようなプロセスで実施が決定されたのでしょうか。

鳥居さん:今回の実証実験は、スミセイ Innovation Challengeを経て決定されました。スミセイ Innovation Challengeは、2020年よりスタートした、新規事業の創出プログラムです。

社内公募で選ばれたプロジェクトのうち、最終選考で3つが選ばれました。そのうち2つが近しい領域であったため、統合され1つのプロジェクトとして推進して参りました。2020年の12月にプロジェクトが採択された後、新規ビジネス企画部への人事異動を経て、事業化に向け、翌年の4月からおよそ半年をかけてこの実証実験を実施するために内容を詰めていきました。

人事部として最初にこの取り組みについて聞いた時にどのような印象を持たれましたか。

吉川さん:今回この実証実験が決まった際、願ってもないことだ、と感じました。ダイバーシティグループでは、ダイバーシティ推進の一環として、これまで年に1度管理職向けにセミナーを実施してきました。管理職セミナーのテーマとしては、育メン・育ボス、アンコンシャスバイアス、介護との両立といった内容です。

弊社において、家事や育児との両立という点では、長年の取り組みによって、企業風土の醸成や職員の意識改革が進んできたこともあり、制度を利用して復職したり、復職後も時間短縮勤務を利用して、うまく仕事と家事育児との両立、キャリアの形成といった企業文化も生まれています。一方で、介護と自身の疾病治療の両立には課題認識がありました。

その中でも、女性特有の健康課題はこれまでテーマの特性から、あまり深く踏み込めずにいたテーマでした。一方で、弊社は女性が多い企業でもあるため、管理職が女性特有の健康課題について、理解し、組織のマネジメントに活かしてもらいたいと考えておりました。

また、女性自身の中でも、自身のことでありながら、女性の体についての知識がない、知識がないが故に心配になる、といった事が起きているのではないかと思っていました。さらには男性職員も自身のパートナーへの理解を深める機会として知ってもらいたいという想いがあり、今年度は女性の健康課題というテーマに絞り込んでおりました。

そうして実証実験に参加させていただくことで、社内での認知度が高まり、参加対象者も管理職層をメインに広く参加を募ったこともあり、より多くの方に参加していただくことが可能になりました。

実証実験を行うにあたって、何か気をつけた点などはありますか。

鳥居さん:このプロジェクト実施に際し、経営陣にも報告を行いました。その際、プロジェクトとして行うのはもちろんだが、社内で行う上で気をつけて欲しいことを3点挙げられました。1つ目に「プライバシー情報の秘匿性」。センシティブな情報になるのでその取り扱いには十分気をつけて欲しい、ということ。2つめが「個人の尊厳」。3つ目が「選択の自由」という点です。

弊社は単なる生命保険会社ではなく、Well-being(ウェルビーイング)を掲げる会社として、変革を目指しています。その中で、Well-beingは、一人一人異なるものだという考えがあるため、押しつけにならずに、選択肢として提示する、その上で個人が自由に選択できる、といった打ち出し方をするよう、コメントを貰いました。また、我々としても同じ想いでした。

この会社でよかった、の声。社員の意識や行動変容に大きな効果が


実証実験の内容は多岐に渡っていたと思います。実際に行って、従業員の方からどのような反応を得られていますか。

鳥居さん:思った以上の反響があったと感じています。事後アンケートでは、フリーコメント欄に沢山のコメントをいただいたり、当事者のみならず「こういうことをやっている会社でよかった」「もっとこのような取り組みをしてくれる会社になって欲しい」といった、会社に対する期待、プロジェクトを応援してくださるようなコメントを多くいただきました。

もちろん、プラスなコメントだけではなく、中には「なぜこの人達だけに特化するのか」といった疑問視されるコメントもありました。その中でも、今までなかなかオープンにできず、悩んでいた方が実際にはいらっしゃるということが見えてきたり、当事者以外の方に自分事として考えていただくきっかけとなったり、手応えは一定数あったと思います。

実証実験の実施後、社員の方の意識に何か変化はありましたか?

鳥居さん:今回、色々なコンテンツの参加直後にアンケートを実施したほか、当PoC終了後の1ヶ月後に再度アンケートを実施し、意識の変化があったか、行動変容として具体的なアクションを起こしたか等も確認しています。

そこで、意識の変化だけでなく、行動変容を起こしている方が多くいることが分かりました。行動変容とは、例えばパートナーに相談してみる、といった些細なアクションも大事な行動変容だと思っています。また、実際に、本格的に不妊検査を受けた、かかりつけの婦人科に行ってみた、といった行動変容の結果も得られています。

実施したコンテンツの中で、反響や満足度が高かった内容はどのような内容になりますか。

鳥居さん:満足度が高い結果を得られたのは、LINE相談やオンライン相談です。セミナーなどと比較すると実際に相談する人数の母数は少ないものの、それぞれ個別の相談に対しての回答が得られたり、パーソナルな環境を得られた、という点で非常に満足度が高かったといえます。

人によると思いますが、卵巣年齢チェックでいうと「パーソナルな結果が個人に返ってきたので、自分事になった」「このイベントがなければ自分の身体の事を知ることなく後悔していたかも」という声や、セミナーでは「情報を取るだけでも凄く大変なこと。会社として情報を提供していただけただけでも、ストレスの軽減になった」などの声が挙がりました。置かれた人の状況によってニーズに差がある、ということも確認できました。

不妊治療と仕事の両立、全国平均より「両立できていない」ことが判明

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どの企業様であっても、不妊治療と仕事の両立については大きな課題になっています。実証実験を通じて、御社の中でもそのような課題は垣間見えましたか。

鳥居さん:実証実験の実施以前は、当社の中で当事者の有無を把握できていなかった部分があります。結果的に、一番最初に従業員アンケートを行ったことで、全国平均並に当社にも当事者がいる、ということが明らかになりました。この事実を会社として認識できたという点は1つの成果だと思っています。中でも、不妊治療と仕事の両立という意味で両立がなかなか出来なかった、または両立が難しい、と回答している方が、(退職された方を含まないことを考慮すると)全国平均より高い水準であると推測され、そのような点もよりきちんと受け止めなければいけないと思いました。

このアンケート結果を受けて、人事としてどう受け止めていらっしゃいますか。

吉川さん:まず知ってもらうという点では非常に効果があったと思っています。現在弊社では、妊活や不妊治療に特化した制度はありませんが、今ある休暇制度等を利用して働きながら、治療も仕事も両立してもらえるような環境はあると思っています。

しかし休暇制度を利用するにあたっては、上司や所属のチームメンバーの理解も必要です。そのため、これを人事部として一つのステップとして捉え、会社として「休暇を取りながら治療と仕事を両立するのがあたり前なんだよ」と、まずは休暇を取ることに対して周囲の理解が得られる環境作り、職場風土を築いていきたいと思っています。

鳥居さん:今回の取り組みを通じて思った事は、当事者へのサポートだけでなく、風土をつくるのは、その周りの社員なのだと実感しました。当事者と、それ以外の方々の回答内容を、経年でそれぞれの理解度や容認性などがどう変化してきているのかをアンケートを通じて見ていくことが、風土がどう変わっていくのかを見ていく指標になる、と思っています。当事者だけに特化したもの、というよりは、会社全体で支えていくものなんだ、という認識で推し進めていけたらと思っています。

どんな方にも寄り添えるファミワンに安心感があった

ファミワンと取り組んでみていかがでしたか?

鳥居さん:全てのコンテンツにおいてLINEを起点しているという点は大きな、決め手となっています。実証実験用のアカウントを通じて、セミナーや相談など、全てのコンテンツの起点をLINEにしたことで、従業員が会社と切り分けられたプライベートな感覚を持っていただけたのではないかと思っています。

またファミワンさんの「寄り添い」の部分も決め手となっています。治療が上手くいかなかった方々へのフォローなど、寄り添いをどこまでしていただけるかというのは、当社のプロジェクトメンバーも大変気にしていた点で、何度も代表の石川さんに確認をさせていただいたのですが、具体的にこうフォローを行っています、といったことを教えていただいたため、安心感をもって、一緒に取り組む事ができました。

実際のセミナーでも、講師の方の寄り添いに対するコメントが凄く多かったなと感じました。とくに人事部がファミワンさんと共に開催したセミナーでは、Q&Aが一番殺到し、それを聞いている方々も、「講師の方の寄り添いが素晴らしかった」と、一貫して色々な立場の方々へ寄り添っていた点に感心しました。

より良いタイミングで、より良い選択をできるようになって欲しい

今後この実証実験を経て、このプロジェクトをどう事業化していきたいとお考えでしょうか。

鳥居さん:事業化することはもちろんですが、こういったことを知ってもらうとか、妊活と治療の両立を出来る人を増やしていくこと、悩む状況にならずに済む人を増やすことも大事だと思っています。今後様々な企業様で実証実験で行ったような内容を事業として展開していくことで、従業員の方のWell-beingを実現していけたらと思っています。

少子化対策を計り子育て支援など一定の基準を満たした企業や法人などが厚生労働省によって認定される「くるみん」という制度があります。今年の4月には、新たに「くるみんプラス」という、不妊治療や制度の充実を図っている企業に対して認定される制度も始まりました。導入企業のインセンティブも増えるため、「くるみんプラス」の取得を目指す上でも関心の高い部分になると思います。そのため、まずは当社で人事部と協力し、くるみんプラスを取得した上で、関心度の高そうな企業様にお話をさせていただけるように準備したいと思っています。

最後に社員の方へメッセージをお願いします。

鳥居さん:個人的な想いとして、もともと本事業を考えたきっかけが、結果がどうであれ後悔して欲しくない、ということでした。自分で選択して、納得した上で行動しているという感覚や、知らず知らずのうちに自分の思い描いたライフプランとかけ離れてしまう、といったことがないよう、このような機会を通じて自分の人生を後悔なく歩んで欲しい、と思っています。

吉川さん:私個人の想いとして、「仕事だけ」「プライベートだけ」というのではなく、仕事もプライベートもどちらも大切にしたい、という考えです。キャリアも形成をしつつ、自身のプライベートも充実していただくために、より良いタイミングでより良い選択をしていただく一助になれば、と思っています。

社名
住友生命保険相互会社

業種
生命保険業

従業員数
42,954名(職員10,973名、営業職員31,981名)

TOPICS

・女性の健康課題に取り組めるチャンス。人事部も賛成だった
・この会社でよかった、の声。社員の意識や行動変容に大きな効果が
・不妊治療と仕事の両立、全国平均より「両立できていない」ことが判明
・どんな方にも寄り添えるファミワンに安心感があった
・より良いタイミングで、より良い選択をできるようになって欲しい

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メディア掲載情報

SankeiBiz

不妊治療の企業の理解~SankeiBizにてファミワン代表の取材が掲載~

産経ニュース

産経ニュースでファミワンが紹介されました!

朝日新聞

企業様へ提供している福利厚生メニューについて、朝日新聞デジタルで取り上げていただきました。

日本経済新聞

企業の福利厚生の実例として、弊社のサービスを日本経済新聞(2021年4月24)にとりあげていただきました。

妊活サポートに関する記事

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