健康経営をWell-Beingという領域に広げ、妊活にも妊娠出産同様のサポートができる企業に。

総務部　健康経営推進室　室長　三浦康久様、総務部　健康経営推進室　保健師　加藤晶菜様

2023年8月

ファミワンは東京都主催のスタートアップ社会実装促進事業「PoC Ground Tokyo」の2022年度第1期に採択され、妊活に取り組む方のサポートと周囲の啓発による風土作りに加え、受診の促進や治療の促進まで行う、パーソナルケアサービス」として従業員を対象としたセミナーとファミワンプレミアムプランの提供を2022年3月まで行っていました。
今回は実証事業に参画いただいた日清食品ホールディングス株式会社総務部三浦様と加藤様にお話を伺いました。

プロジェクトPOOを立ち上げた矢先のコロナ禍を乗り越えて

―実際にPoC実証事業に参加しようと思ったきっかけをお聞きしたいと思います。

三浦様：２年前に、弊社の統括産業医のほうから会社として妊活（卵子凍結）のほうに取組んだらどうだろうかという提案を受けました。そのころは健康系のメンバーもその分野には知識が無かったので社外の会社さんや、社内でそういった活動をされている方、またそういった年代の方々にインタビューし、重要な課題であると感じました。

そこから健康系メンバーの中でプロジェクトPOO（Plus One Option）を立ち上げて、妊活に関しての活動を社内に浸透させようとしたところ、ちょうど新型コロナの時期と重なってしまい、ワクチンの職域接種等に時間を取られ、問題意識はあったのですがプロジェクトPOOの活動を一旦止めざると得なくなってしまいました。　昨年くらいから多少コロナの方も落ち着きまして、社内的にも、保留になっていたプロジェクトPOOを是非やろうということになりまして、予算も確保できましたのできちんとやってゆこうというタイミングで出会ったのがファミワンだった、といういきさつです。

ファミワンは妊活不妊治療というところをニュートラルな目線で提案してくれるというところが非常に良いと思いました。その中のプログラムの一つが今回の東京都のサービスだった、というところで、是非妊活の最初の一歩として取り組んでみたいと思ってスタートしたというのが経緯です。

健康課題と導入後の変化

―社内外でインタビューされた中で実際に健康課題として不妊治療以外の部分で課題を感じられている部分は何かございましたか？

三浦様：　休暇制度であったり、ダイバーシティの意識であったり、数社さんとインタビューしていくとかなり幅広いテーマを意識しながら進めていかないと、公平公正な制度導入が難しいと思いました。入口は妊活というテーマだと思って狭い入口だったのですが、中に入って調べてゆくと非常に間口が広いーかなり多岐に及ぶものを意識しながら設計しなくてはならないなと認識しました。

―今回、実証事業を実際にご参加を通じ、おふたりが感じられた部分であったり、社内の反響・変化等があったかどうか等お伺いできたらと思います。

加藤様：　導入したところで社員がどれくらい見てくれるのか、どこまで皆が応募してくれるのかな、と思ったのですが、キットも計６０個、しっかりと応募していただけたということでニーズがある、困っている方がいるということが目に見えてわかりました。

また、こういったサービスを導入します、ということをチャットで発信したりするのですが、今回、反応してくれる方がいました。　「こういうことを会社がしてくれるのがありがたい」、「管理職の人に見て欲しい」、「管理職に言っておいたよ」等、反応してくれる方がいました。　もちろん無関心層や好意的に見てくれる方ばかりではないとは思いますが、困っている方には届いているのかな、というのは実感しました。

Well-Being領域に健康経営を引き上げたい

―　御社は食を通じて健康経営に積極的にお取り組みをされている会社様でいらっしゃいます。また、社内向けにも色んな取り組みをされていることを今回加藤様と一緒にお取り組みさせていただいた中で感じました。
最後に今後の取り組みとしてやって行きたいこと、伝えたいこと等メッセージをお伺いできればと思います。

三浦様：少し抽象的な表現になりますが　Well-Beingという領域に健康経営を一段引き上げ、広げるような形で取り組んでゆきたいと思っています。

加藤様：妊娠出産を会社がサポートするのと同じように妊活不妊治療・それ以外のことで困っている方に会社が同じようにサポートして行けたらいいなと思っているのでそこを目指してゆきたいと思っています。