いよいよ不妊治療の保険適用化がはじまりました。
スクリーニング検査で問題がなかった場合、はじめの治療はタイミング法となるケースが多いかと思います。
今回は実際にタイミング法で通院していた筆者が、いつどんな治療をするのか、「こうすればよかった…」と感じた点をお伝えします!
筆者プロフィール
性別:女性
年齢:35歳
パートナー年齢:36歳
2021年2月より二人目妊活中
タイミング法で通院していましたが、検査は特に問題なかったのですが、通い続けるうちに排卵や内膜が整わなくなってきて、一度お休みしていました。最近また通院を再開しました。
タイミング法って?
タイミング法では、クリニックにて排卵日を推定し、医師からアドバイスを受けた日に性交渉を行うことで妊娠を狙います。
1周期の治療費は5000~10000円ほど。
診察の費用に関しては保険適用になる場合とそうでない場合があり、周期によって差がありました。
ここからは、通院のタイミングと治療の内容をお伝えします。
月経開始1~5日ごろ:卵巣を超音波検査で確認
月経開始日から大体の排卵日を予測し、タイミングをとる日の指示を受け今周期の予定を立てます。
5分もせずに診察が終わるので「行く意味あるのかな?」と思っていましたが、前回の治療の結果が分かりますし、新たにホルモン剤の使用を検討するなど、治療の方針を決めるには必要な診察だと思います。
ただ、ここで月経でいつもと違う点があったら伝えたり、基礎体温表を先生に見せるなどして、他にできることはないか、こちらからもっと質問をすればよかったなと思います。
月経開始12~14日ごろ:卵胞の育ち具合を超音波検査で確認
排卵の前2~4日前に受診、再度タイミングの指示を受けます。前日にタイミングを取っていた場合はフーナーテストを実施しました。
が、私は平均より早く排卵してしまうことが多く、排卵前の検査のつもりがすでに排卵してしまっていたり、排卵せずしぼんでしまった、と言われたこともありました…
そうならないためにも、排卵検査薬を併用し、その結果をクリニックで伝えればよかったかなと思いました。
次の周期では、排卵検査薬が陽性になった日時と薄い陽性になった日時を細かく伝えました。
それをクリニックのほうでも記録してもらえたのでよかったです。
排卵後:排卵確認
排卵予定日1~2日後に再度受診し、ちゃんと排卵されたことを確認します。
私のように前の排卵前の診察で排卵してしまった場合は、ここでの通院は不要です。
タイミング法での通院の時期と治療はこのような感じで進みました。
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病院はどうやって決める?
大体の流れが分かったら、「どの病院へいくか?」ということになります。
タイミング法の場合はどこのクリニックで行っても金額・内容的に大きな差はなさそうです。
とはいえ、月に2、3回は通うこととなるので、通いやすい立地であることが一番です。はじめは自宅や職場から近いクリニックを受診するのがよいと思います。
ただ、タイミング法で結果が出なかった場合や検査結果により、人工授精や体外受精へのステップアップが必要となった場合、再度病院を選びなおすことが重要です。
人工授精と体外受精も2022年4月から保険適用になりました。
ただ、現在の保険適用で認められている治療は、採卵→体外受精(顕微授精)→胚(受精卵)培養→胚凍結保存→胚移植といったスタンダードな治療のみで、実際の治療には例外も多くあるのが現状です。
というのも、体外受精には多くの治療法やお薬、オプションがあり、クリニックによっても治療の進め方が異なります。
その治療法やお薬、オプションのなかには、自費でしか行えないものも多くあります。
日本では自費の治療と保険治療を同時に行えないため、例えば自費の薬を1回でも使用した場合、保険適用で行える治療も全て自費での治療になる、といったことも起こりえます。
また、クリニック独自の治療法を行っているため、保険での治療は実施せず全て自費診療、というクリニックもあります。
体外受精で保険適用での治療ができるのは、43歳未満の場合6回までです。その6回をどのクリニックで行うかは非常に重要だと思っています。
タイミング法からステップアップをされる場合、保険適用の範囲内で治療をするかどうか、自分に合った治療ができるかどうかなど、病院選びの前に検討する必要があります。
また、はじめの検査を受ける時点で、これらの点を考慮した病院選びをするのも効率的だと思います。
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最後に
今回は、タイミング法や病院選びについてお伝えしました。
通院していると、それだけで「ちゃんと妊活してる!」という気になっていたのですが、私のように排卵が安定していない場合は特に、自分でも排卵検査薬などを使ってタイミングを逃さない工夫が必要だと痛感しました。
また、こちらが何も言わないと、やるべきことが完了したら診察は終わってしまいます。
先生からの提案や質問を待つのではなく、基礎体温や排卵検査薬の結果を伝えたり、不安に思ったことや疑問もこちらから伝えて行くべきだと感じました。
皆さまのご参考になれば幸いです。