患者ファーストな体外受精とは。卵を見極めて決める顕微授精(ICSI)を|桜十字渋谷バースクリニック【PR】

体外受精に臨む際、患者の緊張はピークに達しています。採卵の痛みはどうだろう、うまく採れる

だろうか、うまく卵が育つだろうか、等など不安は絶えません。そこで、これらの不安を1つでも
払拭するために、採卵から、培養まで本気で取り組んでいるのが桜十字渋谷バースクリニックです。

一体どのような取り組みをされているのでしょうか。

患者にとって負担の少ない体外受精とは。

ーー まず、貴院の場合体外受精では、何回くらい通院する必要があるのでしょうか。

井上先生:体外受精を行うにあたっては、当院では採卵を合わせて、3回です。1回の採卵で妊娠してもらえるよう、ある程度の数の卵を確保するため、採卵までは、ご自身で薬を服用いただいたり、自己注射をして頂き、卵胞を育てていくことになります。

ーー 貴院は基本的に中刺激~高刺激ということですが、1度の採卵数はどの位されるのでしょうか。

井上先生:当院では1回あたりの採卵での妊娠率上昇を目的として複数の卵子を採取するため排卵誘発剤(FSH/HMG注射や内服薬等)を用いて卵巣刺激を行っています。人にもよりますが、だいたい採卵数は5~10個くらいですね。OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクを考え、予防的に内服薬を服用することもあります。


ーー 採卵時に、麻酔は使っていらっしゃいますか?

井上先生:採卵は、経腟超音波で卵巣を観察しながら採卵針で卵胞を穿刺して卵子を採取しますが、当院は、採卵を9割ほど静脈麻酔で行っています。ご希望の場合は無麻酔で行うこともありますが、複数卵を採卵する事が多いため、基本的には静脈麻酔が多いです。また、出来るだけ負担のないよう、採卵針は先が細いタイプのものを使っています。

採卵後は、リカバリー室で休んで頂き、出血等異常がないことを確認して、ご説明後に帰宅して頂いています。

ーー 移植の場合は、胚盤胞の方が多いという一般的な印象がありますが、貴院でも胚盤胞移植が多いですか。

井上先生:当院はなるべく早く妊娠して頂きたいということで、妊娠率が高い胚盤胞移植がメインになっています。OHSSを予防するためと、妊娠率の高い凍結胚移植を行うため、いったん凍結することが多いですね。

ーー 続いて、培養室での培養士についてお伺いしたいと思います。培養室は現在何名の培養士がいらっしゃるのでしょうか。

井上先生:現在培養士は4人です。日本卵子学会認定の認定培養士が3人います。培養士はもちろんですが、患者様が安心して頂ける点の1つとしては、タイムラプス培養器を採用していることですね。タイムラプス培養器を使う事で、胚の分割の経過がしっかりと見れますので、きちんとご説明ができていると思っています。また、顕微受精は基本的に高倍率で精子形態の異常がないか観察できるIMSIで行っています。

培養士の腕は技術力と、いかに卵子、精子と向き合って来たかが全て

ーー 体外受精は、培養士と医師のチームプレーが大切になってくるかと思いますが、培養士の腕の善し悪しはどのような点が一番関わってくるのでしょうか。

楠本さん:培養業務全般において培養士が与える影響は大きいので、腕の善し悪しが出やすい顕微授精を例にお話したいと思います。顕微授精では大きく二つポイントがあり、顕微授精の機械操作に精通しているか、もうひとつは実際に卵子を扱った経験(実績)がどれだけあるか、が大切になってくると思います。

顕微授精では髪の毛よりも細い針を使用しますが、その針先のわずかな動き一つで卵子がダメージを受けることもある、繊細な作業です。悪い影響を与えないために、入念な調整と、自分の手足のように使えるよう機械操作に慣れる必要があります。

顕微授精の各工程(針を刺して透明帯を破る、細胞膜を伸ばす、細胞膜を破る、精子を入れる、針を抜く)では、卵子の反応に合わせて瞬間的に操作する必要がありますが、機械の扱いを熟知することで、これら複数の操作を適切かつ迅速に行うことが出来るようになります。


二つ目は、実際に卵子と精子を扱った経験(実績)がどれだけあるかが腕の善し悪しに影響します。卵子も精子も一つとして同じものはなく、その形態や操作中の反応も様々だからです。

例えば『卵子の膜が弱く針が抵抗なく刺さったが、こうしたら卵子が死ななかった』、『精子を卵子に入れたあと、こうやって針を抜いたら膜の修復が早かった』など、ケースバイケースでの対応を経験として蓄積します。瞬時にベストな判断と操作ができるようになるには、これらの経験が十分にあることが必要になります。

卵子と精子の取り扱いから学んだ経験は、他の技術にも共通して培養士の力になるものです。なので卵子と精子について、よく観察して気づきを持って、工夫しながら仕事をできる人は腕のいい培養士だなと思いますね。

一般的に高齢の方に向いているピエゾICSIとは?

ーー ピエゾICSI(ピエゾイクシー)を採用されていますが、こちらは全ての患者様に適用されますか。

井上先生:ピエゾICSIに関しては、通常のICSIで卵が変性するなど、なかなか上手くいかない方に対して採用しています。また、高齢の方などが一般的な適用としては多いですね。

ーー ピエゾICSIは通常のICSIと何が違うのでしょうか。

楠本さん:ピエゾICSIとは、通常の顕微授精システムに、パルスを発生させる特殊な装置を取り付けて行う方法です。発生させたパルスを針先に伝えて、卵子の透明帯や細胞膜に穴をあけることができます。従来の顕微授精法と比べると、卵子を押し付ける、引っ張るといった負荷を与えないため、卵子に優しい方法であると言われています。

二つの方法どちらで行っても、当院での正常受精率は85%程度と、差はありません。顕微授精の刺激でダメージを受けるような弱い卵子では、ピエゾICSIの方が変性率が下がります。

年齢が高くなると、弱い卵子が採れやすい傾向があります。ただ、卵子は個人差が大きいので、若い方であっても弱い卵子が採れやすい方はいらっしゃいます。ピエゾICSIはそういった方に有用だと思います。

患者ファーストの体外受精だからピエゾICSI、IMSIなどが標準装備

ーー 貴院の体外受精・顕微授精で他院と異なる点はどこかありますか

楠本さん:当院では、紡錘体(ぼうすいたい)と呼ばれる、卵子の細胞の中にある細胞小器官を見ることができる特殊な顕微鏡を採用しています。また、弱い卵子でも変性しにくくなるピエゾICSIや、精子を通常よりももっと拡大して良い精子が選別できるIMSI(イムジー)と呼ばれる方法も採用しています。

これらの設備は基本的に、利用できた方が有用なものです。施設によっては通常のICSIに加えて、オプションとして患者様が追加金額を支払ってオーダーする場合もありますが、当院は患者様ファーストの姿勢で、患者様に早く妊娠して頂くことを一番の目標にしていますので、全症例無料で利用対象にしています。

そのため、培養で、この人の卵は膜が弱いからピエゾICSIを使おう、など、その卵子を見て決めている点は、大きなメリットだと思います。あったほうが良いと分かっているものに対して、オプションでは選択しない人が出てきてしまう、それは患者様視点ではないというのが当院の考え方です。一人でも早く妊娠してもらいという思いで、このような制度にしています。

ーー 楠本さんにお伺いしますが、桜十字渋谷バースクリニックの全体の良いところを教えて下さい。

楠本さん:不妊治療は精神的、身体的にとても負担になる治療だと思います。施設によっては待ち時間やスタッフの対応など、治療以外の事でストレスを感じる患者様も多いかと思います。

当院では「患者様に寄り添う」をモットーに、スタッフ全員で患者様ファーストの気持ちを持つことを心掛けています。具体的には、待ち時間をなるべく少なくするための工夫をすることや、患者様に対する応対や説明についても、できるだけストレスを感じさせないように気遣いのある対応が出来ていると思っています。



ーー井上先生は、培養士の先生方から見てどのような先生でいらっしゃいますか。

楠本さん:患者様の状態を把握されて、細かく様々な対応をする術のある先生だと思っています。卵管鏡下卵管形成術(FT)が出来るなど治療の範囲も広いですし、体外受精においても着床不全の検査を複数行うなど、万全の対策をおこなって治療にあたってくださる先生です。

あと個人的に一番好きなところは、体外受精にかかる患者様の金銭的な負担まで気にされているところです。患者様目線で治療ができているから、その視点があるのだと思い安心できます。

ーー最後に井上先生から、患者様へ一言お願い致します。

不妊治療は身体的、精神的、経済的な負担がある治療です。できるだけ早く妊娠していただくことが結果的にご負担を減らすことになります。一方、患者さまのご希望や置かれた状況は千差万別です。だからこそ、お一人おひとりのご希望を伺い、納得しながら治療を進めていただけるよう心掛けています。治療内容、治療の進め方やスケジュールも可能な限りご希望をお伺いいたします。

過去の妊娠率実績もホームページで公開していますのでご参考にしてください。

桜十字バースクリニックは静脈麻酔での採卵も可能です。お痛みが苦手な方にもお勧めのクリニックです。

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