不妊治療の保険適用 具体的にいくらになるかというと(2022.2.11更新)

2月9日、これまで明らかにされていなかった保険適用の診療報酬が明らかになりました。

人工授精がいくらになるのか

まずは人工授精です。

人工授精は3割負担で5460円となります。

実際には薬の処方や注射など必要な処置の料金、再診料などが加算されるため8000円前後になるかもしれません。

人工授精はこれまで平均3〜5万でした。

続いて体外受精についてです。

これまでは自由診療で実施されており、病院によって料金は異なりますが下図の流れでおおよそ50〜60万前後です。

体外受精がいくらになるのか

今回の保険適用では下図のそれぞれの処置・技術などに対して料金が設定されています。

以下の処置や技術に関しては個数により料金が異なります。

体外受精の実例で計算してみる

実際の例で考えてみたいと思います。

<採卵周期>

8個採卵→6個に顕微授精→4個の受精卵を胚盤胞まで培養→3個胚盤胞となり凍結。

<移植周期>

凍結保存していた胚盤胞を1個融解し胚移植。その際、アシステッドハッチングを実施した。

一例ですが、この様な感じになると考えられます。

これまで採卵から移植まで平均は50〜60万円でした。特定不妊治療の助成金は30万円なので自己負担は20万〜30万円となります。

今回保険適用の場合だと、15万円ほどの自己負担となります。

今回の採卵数や培養数、凍結数などの場合は保険適用のほうが負担額が少ない様に感じます。

しかし、今回の例よりも数が多い場合や、今回保険適用になっておらず先進医療となる治療を同時に行う場合にはもしかしたら保険適用でもこれまでと同様の自己負担もしくはそれ以上となる可能性があるかもしれません。

ただ、採卵や移植までの薬剤や診察料も保険適用となるため、保険適用となることで負担が少なくなる場合も多くなるのではないかと予想されます。

まとめ

つまり、保険適用で体外受精に対するハードルが下がることはわかった一方で、治療内容やご年齢によって保険適用となったからといって必ずしもこれまでよりも負担額が少ない状態で治療ができるとは言い切れない現状も見えてきました。

自分の場合はどうなるのか?などご相談についてファミワンアドバイザーがお受けしております。気になる方はどうぞご相談くださいませ。

4月からの保険適用の治療/料金 一覧
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2022年2月9日に開催された第516回 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会総会)の資料を元に、ファミワンが保険適用の治療/料金の一覧を作成しました。
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