夏休みスペシャル!こども性教育2024イベント開催レポート 〜低学年向け〜

「性教育について伝えられる場を作りたい」と小学生の子どもを持つファミワンメンバーが話し合い開催している、「夏休みスペシャル!こども性教育イベント」。毎年大変ご好評いただいており、今年で4年目の開催となりました。

今年は低学年向け・高学年向け・保護者向けイベントだけでなく、中学生向けを加えた4本立てでの開催となりました。

【参加の様子】

低学年(小学校1~3年生)向けセミナーは、「はじめましての性教育」をテーマに、ファミワンの看護師(はまやん)と臨床心理士(さやねえ)がクイズ形式で行いました。

ご参加いただいた多くのお子様から、「おもしろかった」「楽しかった」「べんきょうになった」、といった感想が寄せられました。皆リアクションボタンやチャット機能を上手に活用しながら、参加してくれていました。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 【小学生低学年】2.▼お子様のご感想を教えてください(複数回答可)セミナーにさんかしてどうでしたか(お子様が参加されていない方はスキップ下さい。)。回答数: 40 件の回答。

また低学年向けイベントは30分間と短めの時間設定で開催しておりますが、時間についても約7割のお子様から、「ちょうどよかった」とお答えいただきました。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 【小学生低学年】3.▼お子様のご感想を教えてください▼セミナーのじかんはどうでしたか?(お子様が参加されていない方はスキップ下さい。)
。回答数: 41 件の回答。

プライベートパーツ

プライベートパーツとは、どこのことでしょう?

正解は、①口,②胸,③おしり,④性器です。

正解率がとても高かったです。

プライベートパーツは、身体のなかでも特に大切な場所です。

家族や友達、先生、好きな人であっても、他の人が勝手に触ったり、勝手に写真を撮ったりしてはいけません。水着を着た時に隠れる場所と口、と覚えましょう。
自分は見られても良いと感じていたとしても、相手は見たくないこともあります。自分から見せたり、触らせたり、写真を撮らせたりすることも良くありません。

もし薬を塗るなどの理由で触らなくてはいけないことがあれば、必ず相手に確認をしてから触るようにしましょう。

男の子と女の子の体の違い

男の子と女の子の身体の違いはたくさんありますが、一番大きな違いは性器です。形や働きが異なります。

赤ちゃんができるのに必要な2つのもの

赤ちゃんの性別は、赤ちゃんがお母さんのお腹にきた時には既に決まっています。

では、赤ちゃんができるのに必要な2つのものは何でしょう?

精子と卵子 を選んだお子様が多く、次にお医者さんと女の人 を選んだお子様が多かったです。

正解は、③精子と卵子です。

卵子は女の人の身体の中にあり、精子は男の人の身体の中にあります。

お母さんの卵子とお父さんの精子が出会ってくっつき、赤ちゃんのもとである受精卵ができます。最初は1個の細胞だったものが、細胞分裂を繰り返して成長していきます。

お父さんの精子をお母さんの卵子に届ける方法

お父さんの精子をお母さんの卵子に届ける方法は?

7割以上のお子様が、お父さんがとどける を選んでいました。

正解は、①お医者さんにとどけてもらう, ②お父さんがとどける です。

病院でお医者さんに届けてもらう、もしくはお父さんが直接お母さんの子宮に届けることで、

精子と卵子が受精して受精卵が出来、お腹の中で大きくなっていきます。

マタニティマーク

これは妊婦さん(赤ちゃんがお腹の中にいる人)が付ける、マタニティマークです。

電車などでマタニティマークを付けている人を見かけたら、何かお手伝いできることはないかな、と考えてみたり、声をかけられると、とても素敵です。

赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?

自分がどのような方法で生まれてきたか、知らないお子さんも多いのではないでしょうか。

赤ちゃんとお母さんの両方にとって最適な方法をお医者さんが考えて、出産方法が決まります。どちらも、立派な生まれ方です。

いちばんめずらしいこと

この中で、一番珍しいことは?

③と答えたお子さんが半数以上でした。

正解は、③あなたがあなたとしてうまれてくる です。

生きている人の身体は皆少しずつ違いますが、私たち一人ひとり、皆が違うことを「個性」と言います。個性は、身体だけでなく、心や性格にもあります。皆一人ひとり、とても大切な存在です。

「よいタッチ」と「わるいタッチ」

「じぶんのすきなところはやさしいところです」とチャットで教えてくれたお子様もいらっしゃいました。

皆の身体は、どこも全部大切です。その中でも特別大切なのは、はまやんから最初に説明があった、プライベートパーツです。

ではもしプライベートパーツなどを勝手に触られたら、どんな気持ちになるでしょうか?

良いタッチは、好きな人にギュッとされたり、怖かったときに背中をさすってもらったりといった、心がホッとしたり、安心できるタッチです。

悪いタッチは、勝手に身体を触られたり、ふざけてしつこくくすぐられたりといった、「イヤだな」と思うタッチです。「イヤだな」と感じることは、とても大切です。

「わるいタッチ」をされてしまった時

もしも誰かに悪いタッチをされてしまったら、どうしたら良いでしょう?

NO! → イヤ!やめて!だめ!

嫌だと感じた時に、「イヤ!」「やめて!」「だめ!」と相手に伝えることは、とても大切です。例え相手が仲良しの人でも、NO!と言えることはとても素敵なことです。

反対に自分が相手から「イヤ!」と言われたときも、すぐにやめましょう。

GO! → 人の多いところへ逃げる

NO! と言っても相手が嫌なことをやめてくれなかったら、その場から離れましょう。安心な場所・人の所はどこなのか、親子でしっかり話し合っておくことが大切です。

TELL!  → 大人に話す

嫌だな、怖いなと感じた時、モヤモヤした気持ちになった時は、信頼できる大人に話しましょう。嫌なタッチをされたとき、誰が相談をしやすいか、どんな風に相談をするかなど、親子で話し合っておきましょう。

イベントの感想

お子様の感想

  • Noといえばいいということがわかった。
  • 詳しく知れてうれしかった。
  • クイズが楽しかった。
  • 勉強になった。
  • (受精卵の)動画を見られてうれしかった。

保護者様の感想

  • 低学年のうちからプライバーパーツについて理解することで、自分自信を守ることや周りの人との接し方を考えることができるようになりそうです。
  • 基本的なことを、難しい言葉を使わずに、小学生にもわかるよう作られていた。
  • 性教育の入口としてはちょうどいい情報量だったと思います。
  • なかなか話す機会がない事を話すきっかけになりました。
  • 低学年向けでありながらも、誤魔化すことのない性教育はとても良かった。その日の家族のコミュニケーションにも繋がった。

終わりに

ファミワンでは、学校や自治体、企業に向け、多岐に渡るイベントを開催しております。性教育のみならず、健康に関する様々なイベントの開催が可能ですので、ぜひお問合せください。

来年の性教育イベントは、皆様のお声を参考に更にパワーアップして開催予定です。次回もぜひ、ご参加ください。

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