SNSで話題のCBD、妊活への影響は?専門家に相談したい安全性と最新の動向

はじめに

妊活中は、身体の揺れやホルモンの変化、そして「本当に妊娠できるだろうか」という先の見えない不安から、ついストレスを抱え込んでしまうこともあります。
眠れない夜が続いたり、気持ちがざわついたりすると、「何とか心を落ち着けたい」と思うのは自然なことです。

そんな中で最近よく目にするのが、CBD(カンナビジオール)を含んだオイルやグミ、飲料といった商品です。SNSやネットの記事では「リラックスできる」「ホルモンバランスが落ち着いた気がする」といった声もあり、妊活中のストレス対策として気になる方もいるでしょう。

まずは、CBDとはどのようなものか見ていきましょう。

CBDってどんなもの?

CBDは「cannabidiol(カンナビジオール)」という成分で、麻に含まれる100種類以上の植物性カンナビノイドのひとつです。
一般的に、体をリラックスさせる、痛みを和らげる、睡眠の質を整えるといった作用があるとされています。
CBDを含む商品は、オイルだけでなくグミやクリーム、飲料など日常に取り入れやすい形で販売されています。

私たちが「麻」や「大麻」と聞いたときにイメージする、気分の高揚や依存性がある作用は、主に別の成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)によるものです。CBD自体には依存性や高揚作用はほとんどないとされ、法律上もTHCが含まれないCBD製品であれば現状では規制の対象になりません。

そのため、CBD製品は比較的安全という印象を持たれがちです。

CBDの作用は、人の体が本来持っている「ECS(内因性カンナビノイド系)」という調節機能と関わっています。
ECSは食欲や痛み、免疫、感情のコントロールなどに関与し、心身のバランスを保つ役割を担っています。強いストレスや加齢によってこの機能が弱まると、体調の乱れにつながることがあり、CBDはこうしたバランスを整える助けになると考えられています。

ただし、CBDが妊活や不妊治療の成功に直接効果をもたらすという科学的根拠はまだありません。
あくまでストレス軽減や心を落ち着ける手段の一つとして考えるのがよく、特定の効果を期待しすぎないことが大切です。

安全性と注意点

CBDにはリラックスやホルモンバランスを整える効果が期待されますが、注意すべき点もあります。
一番重要なのは、「成分がはっきりしていない製品が存在する」ということです。
妊活中の女性が体に取り入れる場合、特に慎重になる必要があります。

実際の事例として、2025年5月に福岡県で販売されていたCBDグミから、法定の残留限度を超える麻薬成分THC(テトラヒドロカンナビノール)が検出されました。
また東京都でも、CBD飲料からTHCが検出された例があります。
どちらも手に取りやすい日常向けの商品でしたが、成分が不明確なため、健康や法的リスクを抱える可能性がありました。

こうした事例は、地域や商品に関わらず、CBD製品にはリスクがあることを示しています。

国内で販売されるCBD製品でもTHCが微量でも含まれると違法となる可能性があり、妊活中や妊娠中の使用はおすすめできません。
さらに海外製品や個人輸入品には日本の基準に合わない成分が含まれていることもあり、思わぬリスクにつながります。
成分表示に「CBD」と書かれていても、THCやその他の成分が含まれていることがあります。
表示だけを過信せず、迷ったときや不安なときは医療従事者や薬剤師などの専門家に相談することが大切です。

また、動物実験ではカンナビノイド成分が生殖機能に影響する可能性が示されています。
精子数や運動率の低下・受精能力への影響が報告されており、妊活中や妊娠中・授乳中の使用は控えるのが基本です。

日常のストレスケアとして

CBDの安全性や効果に不安がある場合は、無理に使う必要はありません。
妊活中は体や心に負担がかかりやすく、気持ちも揺れやすい時期です。だからこそ、自分に合った方法で少しでも安心できる時間を作ることが大切です。

たとえば、趣味や好きなことに時間を使ったり、信頼できる人に気持ちを話したり、専門の相談窓口や医療機関に相談することです。こうした方法はストレスを緩和し、必要なときに頼れるサポートにもつながります。

まとめ

CBDという言葉を目にすると、「体に良さそう」「リラックスできそう」と感じる方も多いと思います。
実際、リラックスや睡眠の質改善などを目的に手に取る人も増えています。
しかし、妊活中にCBDを使う場合は、科学的根拠がまだ十分ではないこと、安全性が確立されていないこと、成分が不明確な製品にはリスクがあることを理解しておく必要があります。

福岡のCBDグミや東京都のCBD飲料の事例は一例にすぎませんが、CBD製品は成分が不明確なことがあり、麻薬成分が混入している場合や粗悪品も存在します。
こうしたリスクを理解した上で、表示だけを過信せず、迷ったときや不安なときは医療従事者や薬剤師に相談してください。

また妊活中のケアは一つの方法に頼るのではなく、安心できる手段を複数持つことが大切です。
自分に合った方法でストレスを緩和しながら妊活に取り組み、安心して使える情報や知識を得る方法を見つけていきましょう。ファミワンではテキストや通話での相談も受け付けていますので、必要なときには気軽に頼ってください。

参考文献:

ウェルネスデイリーニュース | CBD製品から麻薬成分検出 福岡県が立ち入り検査、販売停止へ緊急対応
東京都、CBD飲料から麻薬成分THC検出 注意喚起と任意提出求める(日本ネット経済新聞) - Yahoo!ニュース
全国大麻商工業協議会 公式サイト

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