赤ちゃんの“食べる”を育てる〜4ステップ離乳食ガイド② 7~8か月ごろモグモグ期

ファミワンの管理栄養士がお届けする離乳食コラム。4ステップに分けて月齢に合わせた離乳食の進め方をやさしくお伝えしていきます。一緒に、赤ちゃんの「はじめての食事」を見守っていきましょう。

今回お届けする内容は7~8か月ごろの【モグモグ期】について。

生後7〜8か月ごろからの離乳食は1日2回食で食事のリズムを付けていきます。いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やします。

水分量を徐々に減らして、つぶつぶ状にもチャレンジしていきましょう。

【ゴックン期からモグモグ期へ移行する目安】

アレルギーの有無の確認を!

パン粥やうどんは小麦アレルギーがないかの確認が必要です。

卵黄同様、食べる量と与えるタイミングに注意しましょう。

•午前中(病院が開いている時間帯)に与える
•新しい食材と一緒に食べない
•初回は ひとさじ(耳かき1さじ〜小さじ1/4程度) からスタートする
•体調に変化がなければ、2回目以降は少しずつ増やす

主食の進め方

パン粥、うどん、そうめんを食べられるようになると主食が増えます、次にたんぱく源となる主菜の種類を増やしていきましょう。

この頃、食べられるようになるたんぱく源は、赤身魚、ささみ、牛乳、ヨーグルト、などの乳製品です。卵も次は卵白に挑戦していきましょう。

タンパク質の進め方

卵白に挑戦しましょう!

まずは、全卵で薄焼き卵を作り、耳かき1杯程度から試します。
卵は加熱によってアレルゲンが低下するためしっかりと火を通します。
お粥にのせて与えましょう、体調に変化がなければ卵黄同様、徐々に量を増やします。全卵で小さじ2杯以上食べることができれば、卵はクリアです。

⚠️ ポイント

☆魚・肉ともに 必ず加熱を十分に
☆魚は骨・皮を完全に除く
☆赤身魚は脂が多いので、離乳食後半から少しずつ与える
☆たんぱく質全体の1食目安は 、10〜15g(豆腐・魚・肉などのどれかで調整すればOK)

食事の姿勢・与え方

しっかりとモグモグするためには、足に力を入れて踏ん張れる姿勢が大切です。
食事椅子に座らせて床や足置きに足がつく高さに調節しましょう。
食べさせるときは、スプーンを下唇に軽く乗せ、赤ちゃんが口を閉じたら引き抜きます。
口の奥に入れすぎないようにしましょう。赤ちゃんがモグモグしているか確認し、口の中が空っぽになったら次を与えます。

おわりに

離乳食がステップアップし食べるものが増えると、アレルギー反応も心配になりますので、初めての食材を試す時は1さじずつ与えてくださいね。

一緒に食べることができるようになり、食卓も明るくなりますね。

お子様との食事がよりよいものとなるように、ファミワンでは管理栄養士が監修するコラムも掲載しております。

ぜひご覧になってくださいね。

参考文献

・厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」
・ 離乳食の開始時期・進め方・栄養の考え方をまとめた公式ガイドライン
・日本小児科学会「母乳栄養・離乳食に関する提言」
・日本小児アレルギー学会「食物アレルギーに関するガイドライン」
・『最新版 標準 離乳食事典』主婦の友社
・『いちばんわかりやすい離乳食』成美堂出版
・『0~5歳児の食事と栄養』医歯薬出版
・『離乳食・幼児食困ったら読む本』 主婦の友社

企業担当者の方へ

ファミワンでは法人向けサービスとして、女性活躍推進を軸としたダイバーシティ経営を支援する法人向けプログラム『福利厚生サポート』を提供しています。従業員のヘルスリテラシー向上や、組織風土の変容に役立つのみならず、利用促進の広報資料の作成までカバーしており、ご担当者様の負荷の削減にもつながります。