子どもの言葉遣いが気になるときに親がすること

子育てしていると気になることが毎日100個ぐらい湧き上がってくる
保育士なのに子育てはポンコツ母の私です。
今日は言葉づかいについてお題をいただきましたので私なりの言葉づかいが気になったときに親がどんな行動をとったらいいかをまとめてみました。

覚えてほしくない言葉づかい

まず、未就学児は「え?いつのまにそんなこと覚えたの?!」のオンパレードです。

メディアから入り込む言葉もありますし、集団生活に通っていれば突然乱暴な言葉を覚えだしたりします。

保育園で誰も使っていない言葉なのに突然誰かが言って爆速で流行ってしあったことがあります。その時はさすがにびっくりしました。

保護者の方から「保育園で覚えてきたみたいで…」と心配されたこともあります。

その時の内容は確か「ぶっ殺す!」。

確かに突然こんな言葉を使われたら保護者の方は驚きますよね。

他にもよく保護者の方から「覚えてほしくない言葉ばかり覚えて困ります」「~じゃねーよとか、知らねーし!とか使うんです」と面談の際に相談されたことがありました。

2歳後半から3歳後半の子どもたちは、とにかく耳に入った気になるワードを使いたがるんですね。そしてそれを口にして、相手がどんな反応をするか楽しんでいます。

小さいのにそんなことを楽しめてるってすごいですよね。

よくあるあるで定番なのは「う〇ち!」「おしり!」などで盛り上がるあの謎の連鎖。

これもそれを言って相手が笑ったり嫌がったりする反応がおもしろくて喜んでいる印象です。

このようにお子さんの言葉づかいや汚い言葉を使ったときについつい私は我が子には滾々と怒ってしまっていたのですが、逆効果で今度は私に見つからないところで使おうとしてしまいました。

子どもの言葉づかいが気になったら・・・

この経験から気を付けようと思ったのが、「あまり過剰になりすぎない」ということです。

反応しないのが望ましいです。

年齢が小さければ小さいほど親が注意したりリアクションしたりすることが楽しく、反応して余計に繰り返し使ったりします。

ここでいう過剰になりすぎないというのは、「無視する」ということではありません。

必要なことはしっかり伝えて教えてあげましょう。

「その言葉は印象が悪い」「あまり使ってほしくない」という要点だけ伝えて、それ以外は大きく反応しないのが理想です。(難しいですが…)

年齢が小さく、要点が伝わらない場合は反応しすぎずに無表情に近い感じで「やだ~」などと繰り返し伝えていくのが親子ともにエネルギーを使いすぎなくていいかもしれません。

子どもは獲得した言葉はまず使いたい!試したい!という衝動になるんですね。

我が子も突然大人が使う言葉を覚えてはとりあえず使って、文章がつながらない時が多々あります。

それぐらいならいいのですが。

過剰に反応せずに、ちょっと見守る

あとは、どこでその言葉を使っているのかも着目してみましょう。

例えば自宅だけで使っているならあまり心配はらないかな?と感じます。

大人も自宅で気が緩んでつい言葉づかいがきつくなったり、職場では使わないような言葉になったりしますよね。

私の場合は「あー、もう!」の連発です。

集団生活を利用している場合は担任の先生に「言葉づかいは園では大丈夫でしょうか?」と確認してみてもいいかもしれません。

集団の中でも使っている場合は、相談して声をかけてもらい本人が「使ったらいけない言葉なんだ」と学んでいくことが一番理解も早いと思います。

本人だけでなく、全体の話題として言葉づかいで相手にどんな印象を与えるか、という話し合いをしたことが現職時代ありました。みんなで考えるいい機会になっていました。

自宅だけ使っているなら…という考えですが、また別の視点から見てみると、

自宅ではどうしても甘えたいし、ありのままの自分をだそうとします。

自宅は充電する場所であるので、ついつい言葉づかいも緩くなってしまうことが多いかもしれません。
子どもの心理に触れる考え方の中にも、最近の子どもたちは充電する時間がないと聞きました。
朝起きてから準備をして学校(幼稚園、保育園)に向かうまで、てきぱき動くよう求められ自分でもプレッシャーをかけている状況にあることが考えられるそうです。

そこに反抗期が重なると余計に自分の感情をうまくコントロールできず、注意されればされるほどイライラしてきつい言葉づかいになることもあるかと思います。

自分の意志ではなくて、心の成長とともに素直に反応できずきつい言葉になってしまうこともあるでしょう。そこを親に責められると余計に反発してしまうことが考えられます。

人や自分を傷つけるような言葉でない限り、過剰に反応せず見守っていくことが大切なのかもしれません。
(穏やかに見守ることができない日々がほとんどの我が家ですが…)

まとめ

また、言葉だけで注意したり伝えようとするとなかなか伝わりきらなかったり、子ども自身がイメージできない、ただ注意されて終わりになってしまうことがあります。

最近では良い言葉を「ふんわり言葉(ふわふわ言葉 など)」相手が傷つく言葉を「ちくちく言葉」と言い換えてわかりやすく説明してくれる文献も出ています。

子どもになじみのあるキャラクターとコラボレーションして出ているものがあったので我が家も購入してみたところ、年長児ぐらいから理解できそうな内容となっていました。

そういった視聴覚教材を用いて一緒に言葉について学ぶことも良い機会かもしれません。

小学校に入れば、子どもたち同士でのやり取りがほとんどで、いざこざも増えてきます。

そんな中で言葉でのやり取りから、言った本人がそういうつもりがなくても、相手が受け取り方で傷つくこともあります。その中で学ぶことももちろんありますが、できれば大きなトラブルの元になりそうなことは避けたいですよね。

言葉づかいというワードからここまですごく幅広い内容になってしまいました。

大人もついつい職場や人の前と自宅ではなんとなく言葉を使い分けていると思います。

子どもたちの気になる言葉がありましたら、ついつい反応する前に、どんな状況なのかをまず把握して考えてみることをお勧めします。

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