皆さまは「男性脳」「女性脳」という言葉を聞いたことはありますか?
妊活ではパートナーとのコミュニケーションが大切ということはご存じだと思います。
妊活を始めるタイミングや病院に通うか悩んだ時、また病院に通い始めたとしても、医師からの難しい説明を受けた直後に「あとはご主人と、よく話し合ってから来てください」と言われた経験がある方もいると思います。
しかし、「夫とよく話し合ってと言われても・・・」「どう話し合ったらいいの?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
実際に病院に勤めている中で幾度となく「夫と上手く話しができなくて・・・すぐに喧嘩になってしまって・・・」「夫が何を考えているのかわからなくて・・・」という相談を受けてきました。
今回は、不妊症看護認定看護師であり男性看護師である私が、長年にわたり不妊相談を受けてきた中で患者様と一緒に悩みながらたどり着いた「パートナーとの間で起こる会話のズレ」の正体をお伝えしたいと思います。
コミュニケーションが噛み合わない・・・なんで?
パートナーに限らず、異性(男性)とおしゃべりをしている時に「会話が続かないなぁ・・・」「自分が考えている意図とは違った返答がきてどう返したらいいんだろう・・・」という困った経験はありませんか?
今まで特に意識しないで男女問わず誰とでもコミュニケーションをとってきたのに、意識し始めるとなぜか上手くいかないという経験は誰にでもあると思います。
例えば、パートナーとレスランで食事をしたあとの会話で。
妻:「今日のレストランすごくおいしかったわね!」
夫:「でも、あそこのシェフは若かったよ」
妻:「若くても、おいしかったらいいじゃない?」
夫:「でもさ、ちょっと高かったよね」
妻:「おいしかったなら、ちょっと高くてもいいじゃない?」
夫:「俺だったらあのお肉、あと500円くらい安くするなぁ」
妻:「そう?でもおしいかったし・・・」
夫:「そうすればもっと客がくると思うけどなぁ」
妻:「そこそこ、お客さん入っていたんじゃない?」
夫:「いや。入口のマットの色も、もっと明るい方が入りやすいし」
「窓も、もっと大きい方がいいね。中が見えて店の雰囲気がわかるし」
「シェフの帽子ももっと低い方が料理しやすそうだよ。換気扇にあたりそうだったし」
妻:「そうね・・・(せっかくのおいしかった料理が台無しだわ)」
他愛もない会話の始まりからどんどんと違った方向へ会話が進むパターンのひとつです。
女性同士であれば、
女性A「今日のレストランすごくおいしかったわね!」
女性B「うん、すごくおいしかった!また来たいレストランだよね!」
という会話のパターンになるのではないかと思います。
コミュニケーションに求める「目的の」違い
ここに書いたような異性(男性)との会話のズレの背景には、女性と男性では「コミュニケーションに求める目的」に違いがあると言われています。
女性は「会話をすること」、男性は「問題解決をすること」がコミュニケーションに求める目的だと言われています。
このことを念頭に置いて先ほどの会話を振り返ってみると、夫の頭の中は「おいしい料理を出すお店をもっと良くするにはどうしたらいいか?」という問題解決をしていたことがわかりますね。
まとめ
いかかでしょう?
今までご自身が何となく府に落ちなかったパートナーとの会話のズレ。
この点を知っていれば「この人は今、問題解決をしているんだなぁ」と、可愛く思えてきませんか?