今回の記事では、8月5日(土)に開催された「夏休みスペシャル!こども性教育」のアンケート回答結果、ご参加いただいた保護者さまのお声と、小学生キッズアンバサダーへのインタビュー連載第三弾をご紹介します。
小学生キッズアンバサダーインタビュー
今回は、高学年(4年生〜6年生)キッズアンバサダーのRさん(小学4年生)✕臨床心理士/公認心理師 戸田さやか(さやねえ)、助産師 二宮恵理佳(にのみー)のインタビュー内容をご紹介します。
<さやねえ>性教育セミナーに参加してくれてありがとうございました。Rさんは今日、「こんなことを話したい」「こんなことを聞きたい」といった内容を考えてきてくれましたか?
<Rさん>はい!赤ちゃんが産まれるとき、お母さんだけではなく、赤ちゃんの方も痛いのですか?
<にのみー>とても良い質問ですね!セミナーの中で、お腹から出てくる赤ちゃんと足の間から出てくる赤ちゃんがいるとお話ししましたね。お腹から出てくる赤ちゃんは、急にお母さんのお腹から外に出されるのでびっくりして、上手く泣き声が出せない赤ちゃんがいたりします。足の間から産まれてくる赤ちゃんは、狭い道を頭からちょっとずつ苦しい思いをしながら出てきます。痛いかはわからないけど、苦しいしすごく大変な思いをして赤ちゃんは出てきてくれます。
<Rさん>お腹の中でお母さんから栄養をもらうために、おへそから繋がっている管は、産まれたら切るのですか?もし切るなら、切るときお母さんや赤ちゃんは痛いのですか?
<にのみー>へその緒のことですね。お母さんのお腹の中では、へその緒は胎盤というところに繋がっているのですが、赤ちゃんが産まれると胎盤はお母さんの子宮から剥がれてしまいます。そのままにしておくと血が赤ちゃんの方には送れないので、おへその管は切ってしまいます。へその緒には神経という痛みを感じる線がないので、お母さんも赤ちゃんも痛みを感じません。
<さやねえ> なぜ、Rさんはへその緒の話や産まれるとき痛いか気になったの?
<Rさん>僕が産まれた時の記憶がないので、どうだったのか気になりました。
<さやねえ> 自分が生まれたときどうだったかな?って気になったんですね。Rさん、他に聞きたいことやセミナーの中でよく覚えているところはありますか?
<Rさん>よく覚えているのは4つの性の話です。「産まれた時のカラダの性」と「好きになる性」は知っていましたが「心の性」と「見せたい性」は知りませんでした。4つ性があることや「産まれた時のカラダの性」と「心の性」が違う人がいること、男の人でもスカートを履く人がいることを知ってびっくりしました。
<さやねえ> そうだね、「カラダの性」は男の人だけど「見せたい性」が女の人もいて、スカートが好きだったり、キラキラしたものが好きな男の人もいます。あとは、海外では男の人同士で結婚したり、女の人同士で結婚したりもしますがどう思いますか?
<Rさん>男の人同士や女の人同士が結婚しても子どもが産めないので、普通ではないと思います。
<さやねえ>たしかに、男の人同士や女の人同士が結婚しても、男の人は自分の卵子、女の人は自分の精子を持っていないので血が繋がった子どもはできませんね。でも、結婚した人みんなが子どもを望んでいる訳ではなく、好きな人と一緒に居たいという気持ちで結婚する人も沢山いるのですよ。それに、血は繋がらなくても子どもを育てる方法があるから、自分たちで家族を作ることができるんです。
他にも、知的好奇心旺盛なRさんとは遺伝子の話や世界の人口の話など幅広い話題で盛り上がりました。
おわりに
今回の開催から初のキッズアンバサダー企画を実施しましたが、セミナーでお伝えした内容から派生した疑問をキッズアンバサダーの皆さんが沢山持っているのがわかり、ファミワンとしても実りのある企画でした。
今回参加された方もされなかった方も、来年はもっとブラッシュアップした内容を「夏休みスペシャル!こども性教育」でお伝えしようと思いますので、来年のご参加を是非お待ちしております!