性教育と聞くと身構えてしまったり、なにを子どもに伝えればいいのかさっぱりわからなかったり、という方も多いですよね。海外に比べて日本は遅れているって聞いたことある、性教育を学校に任せていていいのかな?そのように不安に思った方もいるかもしれません。

また、自分自身は性教育として何を学んできたのだろう、自分の性や身体についての知識は正しいのかな?そう考える方もいるかもしれませんね。

そこで今回は、性教育を知るための一歩目となるような情報をお伝えしていきたいと思います。

性教育の流れ

日本の性教育は1998年に歯止め規定により「妊娠の経過は取り扱わない」「人の授精に至る経過は取り扱わない」と提言され、現在もその方針は撤廃されていません。日本の性教育の方針が1998年から変わらない一方で、インターネットの普及により情報だけが氾濫し続けています。そのような中で、ユネスコなどがまとめた国際セクシュアリティ教育ガイダンスが2018年に改定されました。国際セクシュアリティ教育ガイダンスの中では『包括的性教育』というものが指針されており、日本でもその認識が徐々に広がっています。

『包括的性教育』ってなんだろう?

性教育、と聞くと生理や生殖の仕組みについて一番に浮かぶ方が多いかもしれません。男女で違う教室に分けられて、保健の先生や担任の先生から説明を受けた後に急に生理用品を渡されて…というのが私の性教育の記憶です。本や漫画の中で生理という存在は知っていましたが、その説明を聞いたあとも「結局生理って何なのかわからないし、秘密のことみたいで誰にも聞けなさそう。」と思ったことも覚えています。現行の日本での性教育は、「~してはいけない」というはどめ規定に沿っており、その文言は性をタブー視するようにも思えます。そして、性イコール恥ずかしいことだという認識を作りかねません。

包括的性教育では、人間関係や性の多様性、人権、ジェンダー平等などの、人権尊重を基盤とした幅広いテーマを扱います。国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、包括的性教育を進めていくにあたり〈5-8歳〉〈9-12歳〉〈12-15歳〉〈15-18歳〉の年齢グループ別に

  1. 人間関係 
  2. 価値観、人権、文化、セクシャリティ 
  3. ジェンダーの理解 
  4. 暴力と安全確保 
  5. 健康とwell-beingのためのスキル 
  6. 人間の身体と発達 
  7. セクシャリティと性的行動 
  8. 性と生殖に関する健康

以上の8つのキーコンセプトに沿ってそれぞれ段階的に伝えられていきます。

このキーコンセプトで「いわゆる性教育」の、生理や生殖は6から8に含まれます。私たちのイメージする性教育は、実はほんの一部ということがお分かりいただけるとおもいます。そしかし、実際の性教育の中には人権や安全といった大切なことも含まれており、そこをタブー視されてしまうのは子どもたちの権利を奪うことにもなりかねません。

包括的性教育の重要事項として、以下のものが挙げられています。

  • 科学的に正確であること
  • 徐々に進展すること
  • 年齢・成長に即していること
  • カリキュラムベースであること
  • 包括的であること
  • 人権的アプローチに基づいていること
  • ジェンダー平等を基盤にしていること
  • 文化的関係と状況に適応させること
  • 変化をもたらすこと
  • 健康的な選択のためのライフスキルを発達させること

性教育は恥ずかしい話、や子どもにはまだ早い話、ではありません。すべての人が自分の身体について知る権利があり、自分で決定することや相手を尊重することを学んでいく必要があるのです。

包括的性教育を始めよう

実際に性教育を子どもに伝えていこう、そう思ったときに教科書に載っている知識を子どもへ教えることだけが包括的性教育ではありません。包括的性教育を行うには、自分や家族が理解し合うことが必要となってきます。

 包括的性教育は、

  1. 知識を得る
  2. 知識の理解や認識をすること
  3. 知識についての考えを持つことやその考えを共有、表現すること 

というステップで行われていきます。そして、繰り返し継続的に学習されていくことが勧められています。

この包括的性教育は学校と保護者だけで行うものではなく、自分や家族、友人など、すべての人が参加していくものになります。自分をはじめとした様々な人の考えを認識し、話し合い尊重することで、子どもたち自身が考えて価値観や表現を身につけていくことが目的なのです。

おわりに

性教育についてのイメージの変化はありましたか?

「自分や家族の考えってどんなものだろう?」「子どもと一緒に考えていきたいな」そう感じていただけたら幸いです。

性教育を始める前にまずは自分や家族と向き合い、理解し合い、共有し合うことから準備していきましょう。

参考文献

国際セクシュアリティ教育ガイダンス | SEXOLOGYhttps://sexology.life/world/itgse/)・浅井春夫他訳(2020)改訂版 国際セクシュアリティ教育ガイダンス

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