妊娠した後の悩み。いますぐは必要じゃないし、妊娠後のことはあまり調べたくない。
でも年齢のことを考えると早めに知っておきたいこと。
出生前診断。
どんな検査があるのか?
いくらくらいかかるのか?
いつするのか?
について代表的な出生前診断をご説明します。この機会に一緒に知っておき、いつ妊娠しても安心した妊娠期を過ごせるようにしましょう。
代表的な出生前診断
超音波スクリーニング(胎児ドック)
検査時期:妊娠11-13週
検査料 :1〜2万円
超音波にて詳しく、胎児の首の後ろのむくみ、鼻の骨、心臓や血管の状態など詳しく診察していきます。診察の結果によって確定診断として羊水検査などを受けるかどうかを検討します。
母体血清マーカー検査(クアトロテスト)
検査時期:妊娠15〜18週
費用:2〜3万円
血液検査。
母体の血液中のたんぱく質やホルモンの濃度と妊婦自身の年齢などから、赤ちゃんの染色体異常や神経管の形成異常の確率がわかる検査。ダウン症候群の21トリソミー、18トリソミー、開放性神経管奇形などの確率がわかります。確率が高いときには、確定診断として羊水検査を受けるかどうかを検討します。
NIPT(新型出生前診断)
検査時期:妊娠11〜18週
費用:25万程度
血液検査。
母体の血液中のDNA断片から胎児の染色体異常を判断する検査。21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーを陰性か陽性で判定します。結果が陽性出会った場合には、羊水検査で確定診断行うことになります。結果の解釈や受け止めについて誤解を招きやすいため充分な遺伝カウンセリングを受けることができる施設が推奨されています。
羊水検査
検査時期:妊娠15〜18週
費用:10〜15万円程度
お腹の上から針を刺して羊水をとる。羊水に含まれる赤ちゃんの細胞から染色体異常を調べる検査。21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの異常、性染色体、一部の染色体の構造異常などをほぼ確定することができる検査です。子宮に針を刺して羊水を抜くため、流産のリスクが300分の1程度あります。羊水検査をするかどうかは医師やパートナーとよく相談しましょう。
出生前診断を受けるにあたって大切なこと
検査でわかることを理解する
この検査は確定されるものなのか、どのようなことがわかるのかをしっかりと把握しておくことが大切です。その上でどの検査を受けていくのかを決めていきましょう。
検査の結果をどうやって聞くか決める
結果は2人で聞かれることをお勧めします。医師からの説明をパートナーに伝言することは難しいことです。またパートナーからの質問は医師に直接尋ねられた方が良いですので、「結果を聞くだけ」ではなくて、2人で結果を聞くこと、そして受診の後は2人でゆっくり話す時間を予めとっておくことをお勧めします。
検査の結果によってその後どうするか考えておく
この結果が陽性だったらどうするか、次はどういう検査をするのか、また確定診断となった場合、今回の妊娠に対してどういう選択をするのかを予め話し合っておくことも重要です。そのためにはどのような情報が必要なのかも一緒に考えていきましょう。