皆さんは先進医療という言葉を聞いた事はありますか?
きっとどこかで目にしていたり、耳にした事があったりすると思います。
そんな先進医療が実は不妊治療にもあります。
先進医療とは?
先進医療は厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた治療のうち、公的医療保険の対象になっていないものをいいます。また、先進医療で注意すべき事は、現視点では先進医療であっても今後も先進医療として継続される保証はないと言う事です。またそれとは逆に保険の治療として認められる場合もあります。
この様に先進医療は同じ状態が続く訳ではない事も知っておいて下さい!
先進医療の仕組み
先進医療は保険の対象ではない治療のため、自費料金となります。しかし、我が国の医療は保険治療と自費治療を同時に行う「混合診療」が認められていませんが、先進医療は保険治療と同時に行う事ができる治療であるため混合診療にはなりません。
不妊治療も保険適用となり、自費の治療を同時に行う事ができません。ですが、この先進医療の治療であれば同時に行うことが可能となります!
先進医療はどこの病院でもできるの?
実は何処でも受けれる訳ではありません!
先進医療での治療は病院が先進医療として実施するための申請を行い、許可が出た場合に行う事ができます。そのため、その治療を行う事はできても、先進医療として行う事ができるのかは病院によって異なります。
つまり、まずはご自身が通院されている病院に尋ねた上で行うことが重要になります。
尋ね方としては、「こちらの病院で先進医療で行える治療は何がありますか?」と聞いてみましょう。
「○○検査できますか?」と聞いてしまうと、先進医療の申請はされていなくても、検査ができる病院であった場合「できますよ!」と言う回答になってしまいます。ですから、先進医療で出来るのかを確認することを忘れないようにしましょう!
先進医療で検査を行う事のメリット
実はいくつかのメリットがあります。
ご自身が加入されている民間の生命保険で先進医療がカバーできるのであれば、保障の対象となります。また、現在各自治体などが不妊治療の先進医療に対して一部費用を助成する取り組みを行っています。最近でいうと、東京都が先進医療に対しての助成を開始しました。
皆さんもご自身がお住まいの自治体で助成制度が行われていないか、一度ご確認下さいね。
先進医療の治療は?
2023年2月10日時点での先進医療は以下となります。
- SEET法
- タイムラプス
- 子宮内膜スクラッチ
- PICSI
- ERA / ERPeak
- 子宮内細菌叢検査(EMMA / ALICE)
- IMSI
- 二段階胚移植法
- 子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)
- 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法