こんにちは。国家資格キャリアコンサルタントでNPO法人Fine認定不妊ピア・カウンセラーの松本彩乃です。
2022年1月27日(木)、ファミワンの動画配信コンテンツ妊活ライブで「未来の暮らしを見える化 キャリアデザインシート作成術」を担当させていただきました。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!
皆さんは「キャリア」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
「妊活もキャリア」と聞いて違和感を持つ方はぜひ読んでみてくださいね。
キャリアとは
皆さんは「キャリア」と聞いて、何を思い浮かべますか?
最近はもう聞かないかもしれませんが、キャリアウーマン・バリキャリ、キャリアアップ、キャリア官僚など、「仕事」「職業」といったことを中心にキーワードを思い浮かべる方が多いかもしれません。それは実は狭義のキャリアといえます。
キャリア、の語源はキャリエール、馬車が通った後にできる「わだち」「奇跡」という意味だといわれています。つまり、広い意味でとらえるとキャリアとはこれまで生きてきた人生の軌跡、人生そのものと言えるのではないでしょうか。
仕事だけでなく、家事をしている時間、地域でのボランティア、資格を取るために勉強している時間、さまざまな経験や活動の積み重ねがあなた自身のキャリアです。過去の取り組みだけでなく、これから先の未来に向かっていく時間やプロセスもキャリアだと捉えます。
そういう意味で妊活期間そのものもキャリアの一部、人生の一部、と言えそうです。
妊活における「will・can・must」
キャリアを考えるときの視点・フレームについてもご紹介させてください。
「will・can・must」って聞いたことありますか?
willとは自分の意思、目標、大切にしていること、
canは強みや持ち味、これまでに学んできた知識や技術、
mustは今、すべきことや役割、周囲からの期待や要望
のことです。この三つがバランスよく均等な人もいれば、どこかのフレームが大きかったり小さかったりする人もいます。この三つの重なりが大きいと、人生や仕事に充実感ややりがいを感じると言われています。
私はこの「will・can・must」、妊活にも言えるなと思っています。
ただ、この三つのバランスはとても取りづらいですよね。どうしてもwill、赤ちゃんが欲しいという気持ちと、mustが大きくなってしまうと思うのです。ここでいうmustは周りからの「子どもは?」の言葉や態度がずっしりのしかかったように感じたり、自分自身で「あれもこれもやらなくては」と追い込んでしまったり。それに対処するには、それはそれ、と自分から少し切り離して考えてみること。また、どんなに小さいことでも、その日できたことやこれまで頑張ってきたプロセスもcanとして捉えることです。そしていつしかこの三つが柔軟に混ざり合うような形になっていくといいなと思います。
もしも、canが思いつかないときは「私の好きなところ・あなたの好きなところ」ワークをやってみてください。パートナーと一緒に10個ずつ、自分の好きなところとパートナーの好きなところを書き出してみるのです。そして、照れくささは横に置いて、見せあいっこしてみてください。その好きなところにまつわるエピソードも聞いてみたりすると、
「あれ、わたしって意外といいところある」「私って、こんなこともできている」と新たな発見につながります。さらにパートナーが案外自分のことを見てくれていると知ることもできます。willやmustが大きくなってしまったときにそのリストを眺めてみるのもよいかもしれませんね。
妊活もキャリアの一部ととらえ、人生全体を想像して創造していく。正直、妊活中は明日のことも考えられない、そんな状態の時もあると思います。だからこそ、立ち止まって、人生について大局観を持って考えてみることが大切だと、私は考えています。
妊活ライブでは実際に「キャリアデザインシート」を作成していけるようなセッションへと続いていきます。もしご興味があったら覗いてみてくださいね。