Gynecological chair in gynecological room.

「不妊治療をしているけれど、話せる場所がない」

「同じく妊活中の、他の人の話を聞いてみたい」

妊活や不妊治療に取り組んでいる中で、このように感じている方も多いのではないでしょうか。

ファミワンが運営するファミワンキャリアでも、オンライン面談を行う中でさまざまな方から「妊活の体験談を聞きたい」という声がありました。

そこで、今回からファミワンキャリアで活動する3人のスタッフが体験談を綴るコラムをスタート!3人はそれぞれどんな治療を経て、どのようにキャリアと両立をしてきたのでしょうか。

今回は、これまでフリーランスとして働いてきた野田が、自身の不妊治療について語りました。

歳の差婚の夫との妊活スタート

こんにちは!野田菜々です。私は約2年ほどの不妊治療(人工授精を6回、体外受精を1回)を経て、現在生後6ヶ月の男の子がいます。

まずは私たち夫婦について、簡単に紹介させてください。

私たちは11歳離れた、いわゆる”歳の差婚”。結婚したのはは夫が38歳、私が27歳のときでした。

夫は子どもが好きだし、私も小さな子と遊ぶのは好き。2人で子育てができたら楽しいだろうという想いが一致して結婚前から「子どもは欲しいね」と話していました。

結婚式が終えて、私たちの妊活ライフがスタート!毎日体温をはかり、アプリへ入力。もともとズボラな性格だけど、なんとか習慣化できたのは夫が毎朝寝ぼけた声で「測った?何度だった?」と聞いてくれたおかげだと思います。

排卵日付近も予測しながら、週に4回ほどはタイミングを取るように。だけど、1年頑張っても結果が出ることはありませんでした。

はじめての不妊治療専門病院へ

「ちょっと病院へ行ってみようかな」

そう提案したのは、結婚後約1年後の夏のことです。

というのも、以前出産した友人が不妊治療専門病院でタイミング療法をしていたという話を聞いたから。

「病院で指導してもらってホルモンの自己注射をしたら順調だったよ」

そんな友人の話を聞き、もしかしたら私も、ホルモンバランスをお薬を使って上手に整えればうまくいくかもしれないと考え、病院へ行くことに。

選んだ病院は自宅から数駅離れた、車で15分ほどの場所。開院してからまだ1年も経っていない、ピカピカのきれいな病院でした。

当時は病院の説明会があることも全く知らず、とりあえず相談だけでもできたらと思って診察を予約。いくつか検査をし、診察室に入ってすぐ先生はこう言いました。

「野田さん、人工授精から始めましょう」

週に4回はタイミングを取っているけど1年間妊娠していないこと、夫婦に年齢差があること。そういったことを踏まえての提案でした。

そうして、あまりじっくり考える暇もなく、人工授精がスタートしたのです。

不妊治療で辛かったのは…

治療して行く中でわかったのは、自分は多嚢胞性卵巣症候群で排卵調節がうまくいかないということ。ある月は排卵しなかったり、ある月は予想よりも早くに排卵してしまったり。

卵胞の大きさやホルモン値をこまめにチェックするため、人工授精のときだけでも月に5回は通院したでしょうか。私は完全に自分の卵子の都合に振り回されっぱなし。仕事の調整も難しく大変さを感じていました。

当時私はフリーランスで働いていたので、比較的時間の都合はつけやすかったものの、幅広く業務を任せていただいていたこともあり、出席しなければならない会議が多くありました。忙しい中、みんなで都合を合わせて決めた会議の日時なのに、突然「明日、通院しなくてはいけないので欠席します」というのが心苦しかったです。

1度や2度、ポツポツと欠席するならいいものの、それが何度も重なるとなかなか言い出すことができず。ときには病院よりも仕事を優先してしまったことも…。そんなときは、高い治療費を支払ってくれる夫にも、本当は病院に行かなければならないのに「大丈夫」とチームメンバーへ嘘を付いたことにも、罪悪感でいっぱいになりました。

また、診察の待ち時間に、病院から会議に参加したこともあります。「本当はゆったり過ごした方が体にもいいのでは…」「私は病院に来てまで、なんで会議に参加しているんだろう…」と自分の行動に矛盾を感じたこともありました。

仕事との両立以外にも、なかなか着床しないことは、やっぱりすごく辛かったです。

「野田さん、今回も着床しませんでした」

そう言われるたびに「何が悪かったんだろう」「同じ20代の友人はみんな妊娠しているのに、どうして私は…?」と自分を責めました。

診察室ではどうにか涙は堪えるものの、受付では完全に涙目。

「私、頑張ったもんね」

ポキンと折れてしまいそうな心をなんとか保つため、自分をいたわる言葉を頭の中でなんども繰り返しました。

病院の帰り道の途中にたい焼き屋さんがあるのですが、頑張ったけど結果が出なかった自分を甘やかしたくて、ふわふわの甘いたい焼きを買って。鼻水を垂らして泣きながら、たい焼きを頬張って帰りました。

なので、たい焼きは私にとって、今でもちょっぴり切ない味です。

体外受精へステップアップ

人工授精を続けて1年9ヶ月ほど。何度トライしてもやっぱりなかなか結果が出ることはなく、体外受精にステップアップすることに。

ステップアップのためのさまざまな説明を受ける中で、この病院は無麻酔の採卵だということを知ります。

私は「痛み」に関してすごく敏感で。人工授精のときも痛みを感じたのに(怖くて力み過ぎていたのもあったからかもしれません)、卵巣に直接針をさすなんてどれだけ痛いのだろう…。

採卵当日まで、そのことばかりが頭をよぎり、怖くて怖くてたまりませんでした。

それでも、麻酔を行う病院に転院しなかったのは、病院の医師や看護師さんたちが私の「怖い」という気持ちに丁寧に向き合ってくれたから。

「手を握っているね」
「一緒に数を数えようか」

話を聞いてもらうことで痛みがなくなるわけではないけれど、こうやって笑顔で支えてくれる病院の先生や看護師さんたちと一緒に頑張りたいと思い「もう少しここで続けてみよう…」と決めたのでした。

不妊治療を卒業した日

体外受精にステップアップしてから何度か排卵しない月が続いたものの、なんとか採卵し、移植。ふりかけ法で受精させたのですが、受精卵のグレードは正直、期待したほど良くはありませんでした。

移植から数日経った診察日。診察室に入ると、先生は優しい笑顔でこう言いました。

「野田さん、おめでとうございます」

嬉しいよりも、なんだかほっとした感覚。

治療を卒業したその日、30才を迎える2日前のことでした。

キャリアを諦めなくてもいいように

不妊治療はその人その人によって内容が違うもの。治療の流れや仕事との両立。みなさんもいろんなストーリーをお持ちでしょう。

仕事との両立に関してもう少し詳しくお話すると、私の場合は働く上で「不妊治療をしている」ことを打ち明けやすいチームでした。しかし、不妊治療をしていることは話してはいたものの、罪悪感を感じる自分をどうしても止めることができず…。

最終的には体外受精にステップアップする前に、いったん仕事から離れてしまいました。

だけど今は、私のように不妊治療と仕事を両立する上で心苦しさを感じる人や、それによってキャリアを諦めざるを得ない人を増やしたくないと強く感じているところです。

ファミワンキャリアでは不妊治療を続けながら「キャリアを諦めたくない!」という強い想いを持つ女性をサポートしたいと考えています。

もし今、このコラムを読んでいるあなたが、今後のキャリアに悩んでいるのなら…。ぜひファミワンキャリアをご利用ください。同じく不妊治療を経験してきたキャリアカウンセラーが、みなさんの妊活の状況や今後のキャリアの希望をしっかりとヒアリングさせていただいています。

また、これから私以外のスタッフの体験談や妊活と仕事に関するコラムも発信していく予定です。そちらもぜひ、楽しみにしていてください!

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