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仕事:不妊治療=2:8

これが今の私の働き方です。

私は新卒からずっと営業職。もともと私の人生において仕事の優先度はすごく高く、目標数字には何がなんでもコミットしたい、そんなタイプでした。

でも今は仕事中心の生活から、不妊治療を優先する働き方にシフトし、「派遣社員」として時短で働いています。それと同時に、私は「おかゆ」という名前で、ブログYouTubeTwitterもしています。

今回は、そんな私がどんな治療を経て、どんなキャリアを歩んできたのかを綴っていきたいと思います。

まさかの不妊症が発覚

あらためまして、不妊治療3年目、絶賛妊活中のおかゆと申します。私は現在、9回目の体外受精に向けて、準備中です。

私たち夫婦は27歳で結婚しました。夫婦ともに子どもが大好きなので、結婚後すぐに子どもを持ちたいと思っていましたし、結婚後、まさか自分たちがその先何年も「不妊」に悩むことになるなんて、想像すらしていませんでした。

「子どもは何人ほしい?」「男の子か女の子どっちがいいかな?」

その頃の私たちはキラキラとした希望を抱えながら、そんな会話をしていました。

ところが、結婚して1年近くが経っても、妊娠の気配すらありません。

「タイミング法や人工授精も上手くいきませんね。次は、体外受精も視野に入れて考えてみてください」

初めて不妊治療専門病院に通いだしてから1年。医師から治療のステップアップを勧められたのです。

そして私が28歳のときに、体外受精にトライすることになりました。

不妊治療に合わせて変えた、働き方

一度目の移植。結果は陰性でした。

これまで頑張ってきた自己注射や大量の薬の服用。外回りの間の時間や直行直帰で時間をやりくりしながら通院。病院にPCを持ち込み、待ち時間に仕事をこなすことも。

さらに、「体調不良で早退します」と嘘をついて会議を欠席したことや、採卵が終わって会社のイベントに直行したこともありました。

だけど、そんなギリギリの状態は長くは続かず、自分の中でずっと張り詰めていた糸がぷつりと切れてしまったのです。

「今のキャリアを諦めて働き方を変えよう。今は治療の方が大事だ」

そう思い、思い切って仕事をやめ、派遣社員という働き方にシフトすることに決めたのです。

束の間の幸せと今

働き方を変えると決意をしてから2度目の移植。

「おめでとうございます!妊娠しています!」

頑張って治療を続けてきて、初めての妊娠。すごく嬉しかったです。痛い自己注射も、薬も、採卵も頑張って乗り越えて良かったと思いました。

順調に胎嚢確認、心拍確認もでき、出産予定日も教えてもらいました。出産予定日と父の誕生日が重なり、そんな些細な偶然でさえも嬉しかったです。

医師から「心拍確認までできたので安心です。もう病院に来なくても大丈夫ですが、念のため、来週も確認しましょうか?」と、先生に言われ、私は念のためと思い「お願いします」と返事をしました。

でも、悲劇は突然訪れました。

「おかゆさん、少し赤ちゃんの成長が遅いかもしれない。週数の割に、心拍数が少ないかなと思う。来週もう一度見せてくれる?」

念のためにと思って受けた診察で、医師から告げられた言葉。気にしないように過ごしていましたが、その2日後、生理2日目のような大量の出血がありました。

妊娠9週目に入った頃でした。

心配になって病院に電話をし、急遽診察することに。エコーで何度も心音を探す医師。

「赤ちゃんの心拍、止まっちゃってます」

ドラマか何かかな?悪い冗談であってほしい。

「先生、私、どうしたら良いですか?」

病院では涙も出ず、目の前の事実を受け止め切れないでいました。

その後、旦那さん、両親、義理の両親に連絡をして初めて、「ああ、赤ちゃんはもういないんだ・・」と実感。

そこから、「赤ちゃんをお腹から出したくない」と言って、泣く日々が続きました。このとき、会社にはすでに退職を伝え、有給休暇に入っていたことが唯一の救いでした。

数週間という僅かな時間でしたが、私のお腹の中に宿ってくれた命は、私たち夫婦の希望でした。すっごくすっごく愛おしいものでした。この先の未来を、幸せを、沢山想像しました。

そんなときを経て、2回の採卵に、6回の移植。何度トライしても、上手くいきません。

もう流れ作業のように、淡々と採卵、移植を繰り返しています。あの妊娠から、1年半経った、今もです。

「もうこれ以上、できる検査はありません」

4回転院しましたが、どの病院にいってもそう言われました。

外で小さな赤ちゃんをみて思わず笑いかけている旦那さんをみると、心が締め付けられそうになることもあります。

「私と結婚したから、お父さんにしてあげられないのかな・・」そう思って自分を責めてしまうこともあります。

私たちの不妊治療の選択

「今年で治療を終えよう」

今年に入ってすぐ、夫婦で話し合って決めました。

精神的にも、金銭的にも、負担は限界を迎えはじめています。

なにより、友人や親戚の妊娠出産を心から喜べず、毎年届く年賀状の子どもの写真をみて落ち込む自分が、嫌になってしまったのです。

「幸せになろうとしてやっている治療なのに、辛いと感じてしまうことの方が多い」

そんなふうに感じることも多くあります。

だけど、私たちの人生は1回きり。後悔のない人生は、自分たちでしか作れません。たとえ、結果的に子どもを授かれなかったとしても、赤ちゃん養子縁組など、子どもを持つ方法は他にもある。

そう思いながら、残り半年「自分たちのために」前向きに最後の治療を頑張ろうと思っています。

“おかゆ”という、もう1つの顔

こんな経験から、私の中で「少しでも世の中を変えたい」という想いが強くなり、今は派遣で働くかたわら「おかゆ」という名前で、ブログYouTubeTwitterも始めるようになりました。

「自分と同じように苦しむ人が1人でも少なくなってほしい」
「同じように悩む誰かの支えになりたい」
「もっと若いうちから検査を受けてほしい」
「不妊治療を世の中の人にもっと知ってほしい」

当事者として、本当に色々な想いを持って発信しています。

そしてご縁があり「子どもを願うすべての人によりそい、幸せな人生を歩める社会をつくる」というビジョンを掲げて活動しているファミワンとも出会うことができ、現在プロボノという形で新規事業のお手伝いをしています。

こうやって自分の想いが世の中を変える力につながること。これも1つのキャリアの形ではないでしょうか。

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人生の選択に、正解不正解はありません。100人いれば、100通りの選択肢があるように。人生における「優先度」は、その時々で変わります。でも、その時に悩んで悩んで出した答えは、きっとどれも正しいのだと、私は信じています。

もし不妊治療とキャリアに悩んだら

このコラムを読んでいただいている皆様の中には、「どのような選択をしたらいいかわからない」「何を優先したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。

もし不妊治療とキャリアのバランスに悩んでしまったら、1人で抱え込まずに、ぜひ私たちに相談してください。

最終的に答えを出すのはご自身ですが、不妊治療を経験している私たちだからこそ、みなさまに何か気付きやヒントを与えることができるかもしれません。ぜひ、キャリアに迷っている方はご連絡いただければと思います。

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