防災グッズのすすめ 〜乳幼児がいる場合〜

地震大国日本では数年に1度は大きな地震が起こっています。首都直下型地震や南海トラフ巨大地震なども予期されており、災害への備えに注目があつまっています。

今回は、乳幼児を持つご家族が特別に通常の防災グッズにプラスして用意したほうがいい物品についてご紹介していきます。

液体ミルク

被災時、物資の支援が来るまでに約3日間かかると言われています。

赤ちゃんのミルクは粉ミルクの場合は70度以上のお湯で調乳をしなければなりませんが、お湯を調達することは災害時困難な状況もあるでしょう。粉ミルクのほかに、液体ミルクも防災バッグに準備できるとより安心です。

液体ミルクであれば、そのまま飲ませられるので災害後の整わない環境でもすぐに赤ちゃんにあげることができます。

哺乳瓶や乳首は消毒が必要なので、液体ミルクに直接つけられる使い捨てのアタッチメントをいくつか用意しておくこともおすすめします。

備蓄用には、家具などの下敷きになってもつぶれない缶タイプのものがオススメです。

避難用の防災バッグに入れておくものは紙パックなどの軽いものがよいでしょう。

紙コップ

液体ミルクや粉ミルクを用意できても、哺乳するための乳首がなくなってしまうこともあると思います。そんな時は、飲ませるのに時間はかかりますが紙コップで代用できます。

コップを赤ちゃんの下唇に当てて、ゆっくり傾けます。ミルクが赤ちゃんの唇に少し触れるようにすると、赤ちゃんは自分で舌を動かして飲み始めます。大人のように飲めるわけではないので、口に直接流し込まないようにしましょう。

身体をすっぽり覆えるポンチョ

避難所では衝立などもなく、授乳室も設置までに時間がかかることが多いです。身体を覆えるほどのポンチョがあると、授乳ケープ替わりにもなり、着替えるときにもポンチョの中で着替えることができます。また、排泄も外でする状況もあるかもしれませんが、ポンチョがあれば周りから隠せます。

防寒にもなりますので、かさばらないものであればいくつか用意してもよいですね。

吸水ショーツ

被災のストレスで生理周期が乱れることもあります。ただでさえ少ない衣類で過ごしているのに、下着が汚れてしまうと洗い替えも大変です。吸水ショーツが何枚かあると、生理用品がすぐに手に入らないときなども数日は安心です。

抱っこひもやスリング

あまり使っていないものなどがあれば、防災バッグにいれておきましょう。また、普段使っている場合も避難所に移動するときは必ず抱っこひもをもって移動しましょう。歩けるような子どもも普段と違う環境やストレスで抱っこが多くなる可能性が高いです。抱っこひもを使った抱っこの方が少しは身体の負担も軽減できます。

子どものエプロンとカトラリー、食事用のハサミ

災害時は洗濯もいつも通りできなくなってしまうので、食事で洋服が汚れないように防災バッグにいれておきましょう。また、カトラリーも大人用のものしか配布されないことも考えられるので小さいスプーンを念のために持っておきましょう。食事の配給も、子どもには大きいサイズの具材などの可能性もありますし必要がなくとも多用途に使えるのでハサミがあると便利です。

防犯ブザー

災害地では犯罪に巻き込まれるリスクが高くなります。避難所で寝ている時に知らない人が毛布に入ってくる、トイレに行こうとしたら後を付けられる、家に荷物を取りに行ったら空き巣と遭遇する、など老若男女問わずありえます。

乳幼児がいるとどうしても別行動になってしまったりすることや、周りから狙われやすくなる可能性があります。

できれば家族の人数分、何かあったときに助けを求められるように防犯ブザーを備えておくと安心です。

おわりに

今回は特別に乳幼児のいるご家庭に向けて+αの災害グッズを7点ご紹介しました。

通常の大人と赤ちゃんの防災バッグの準備に追加して、これらのものを用意しておきましょう。また、避難用と備蓄用で分けて備えておくこともおすすめします。

避難後に家に物を取りに行ける場合は、備蓄用に用意していたものが役に立ちますよ。すでにご用意していたものも、使用期限や電池などが問題ないか再確認できるといいですね。

企業担当者の方へ

ファミワンでは法人向けサービスとして、女性活躍推進を軸としたダイバーシティ経営を支援する法人向けプログラム『福利厚生サポート』を提供しています。従業員のヘルスリテラシー向上や、組織風土の変容に役立つのみならず、利用促進の広報資料の作成までカバーしており、ご担当者様の負荷の削減にもつながります。