妊活・不妊治療をしている人にとって大きな悩みの1つが、仕事との両立です。この記事では、企業で人事や福利厚生を担当している方向けに、不妊治療と仕事の両立の現状を解説します。

厚生労働省の「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業」(平成29年度)のデータを中心に見てみましょう。

企業は不妊治療に取り組んでいる従業員の実情を把握しにくい

「貴社では、不妊治療を行っている従業員がいますか。」という質問に対し、約67%の企業が、不妊治療を行っている従業員の把握ができていないという結果でした(n=779)。

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次に、従業員側の回答を見てみましょう。
「あなたは不妊治療をしたことがありますか。」という質問に対し、約14%が不妊治療を経験しているか、近い将来予定していると回答しています(n=2,060)。

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14%という数字が多いか少ないか、これを読んでいるあなたはどのように感じられるでしょうか。
例えば、日本人のうち左利きの人口は約11%、
日本人のうち血液型B型が約20%、AB型は約10%、

と言われています。
左利きの人やAB型の人は職場のあちこちにいらっしゃいますよね。

仕事は好き。子どもが欲しい。どちらかしか選べない?

こちらは、NPO法人Fineによる「仕事と不妊治療の両立に関するアンケートPart 2」(平成29年)のデータです(※1)。
不妊治療との両立が困難で、退職、休職、異動、転職など働き方を変えたことがある人が40%いました。
さらに、仕事と両立する上で何が難しいのかを示したのが、このグラフです。「通院回数が多い」「精神面の負担」「通院時間と仕事の日程調整」といった項目が上位を占めています。

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不妊治療は女性の月経周期に合わせて治療をするという特徴があります。「次の生理が来たら2~3日目に受診してください」と、月経を基準に受診日を指示されます。
どんなに月経周期が安定している人でも、月によって数日の誤差があるのが自然です。「次の月経は来週のこの辺りだろうな」と予測して仕事のアポを入れたとしても、1日や2日ズレてしまえば受診日もズレます。つまり、数日前に休暇を取得するのが非常に難しいのです。

受診のために急に休みを取るのは、精神的な負担の一因になります。同僚に申し訳ない、チームに負担をかけている、といった自責感を抱きやすいのです。

不妊治療、職場に言えないワケ

では不妊治療を受けていることを職場に伝えれば、負担が軽減できるのでしょうか?
次にこちらのデータを見てみましょう。(出典は※1と同じ)
不妊治療をしていることを職場に伝えている人の割合は、約38%でした。
職場の理解や支援を受けたいと思っていても、
・不妊治療していることを知られたくない
・周囲に気遣いをされたくない
・職場が理解や支援を得られないだろうという期待のなさ

から、職場に伝えられないという現状があります。

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「不妊治療を受けている」と言葉にするのは、「私は不妊です」と認めることでもあります。子どもを望む当事者にとって、自分が不妊であると認めるのは、実はとても辛いことなのです。
また、周囲が良かれと思って掛けてくれる気遣いや心配の声で逆に傷付いたり、「私は人から気遣いを受ける弱い存在なのだ」と感じられたりすることもあります。ですから、周囲に気遣いをされたくないという気持ちになります。
社内で不妊治療や妊娠出産に関する啓発研修や支援制度が整っていない場合、自分の状況を理解して応援してくれる人がどれくらいいるかわかりません。
「相談してもきっと理解されないだろう」
「聞かれたくないことを根掘り葉掘り聞かれるかもしれない」
「相談しても嫌な顔をされるかもしれない」

そういった思いから、職場に自分の状況を報告・相談できない場合もあります。

「知ること」から始めよう


企業内で不妊に関する理解を深め、社員をサポートしていこうという企業が少しずつ増えてきました。
でも、
・何から取り組めばいいかわからない
・自社の体制に合った取り組みがわからない
といった課題から、「妊活へのサポートは大事だと思うんだけど、取り掛かりにくい」という企業も多いようです。
ファミワンでは、企業向け妊活サポート研修や、福利厚生としてのサービス活用を行っています。

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