2023年5月東京都で数年ぶりに麻しん(はしか)が確認されました。
妊活中の方は体調管理に日々気を付けていることと思いますが、感染症は目に見えないもの・・・「どうやって防いだらいいの?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
麻しんとは
麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染でヒトからヒトへうつり、感染力は非常に高いとされています。
症状は感染約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪症状が現れます。2-3日熱が続いたのち39℃以上の高熱と発疹が出現します。
発疹は耳~頸部~顔~体幹~四肢と全身に広がります。
肺炎、中耳炎を合併しやすく患者1000人に1人の割合で脳炎が発症し、先進国でも1000人に1人死亡するというデータがあります。
治療
症状を軽減するための対症療法
感染対策
麻しんは感染力が強く、空気感染もするため手洗い、マスクのみでは予防ができません。感染対策としては麻しんのワクチンが有効です。
麻しんワクチン
生ワクチンを2回接種(価格5,000円前後、風疹との混合ワクチンの場合10,000円前後)
世代によってはワクチンを1回しか接種していない場合があります。子どもの時にワクチンを打っていない方、麻しんに感染したことがない方はワクチンを打ちましょう。接種歴、罹患歴が不明な方も接種することができます。
妊活中のワクチン接種について
麻しんワクチンは生ワクチンのため妊娠中には接種することができません。また、妊娠中に麻しんにかかると胎児には先天的な異常を引き起こす可能性は低いと言われていますが、麻しんの重症化や流産や早産を起こす可能性があると言われています。
そのため、妊活中にスケジュールに合わせて同居家族の方も一緒にワクチン接種することをお勧めします。
麻しんかな?と思ったら
かかりつけ医に電話等で事前連絡をし、受診について相談してください。
ファミワンでは妊活中の体調管理について、妊活中に接種してよいワクチンについてなどいつでもご相談できます。お気軽にご相談ください。