体外受精・顕微授精周期にステップアップされ、いよいよ採卵日が決まった!という方。ここまで頑張って準備をしてきた中で、いざ採卵本番・・・となると、緊張や不安な思いが出てくるものです。
今回は、採卵日の注意事項や採卵後の過ごし方についてお伝えいたします。
確実に卵子を回収するには?
まず、1番大切なのは、おかかり先の病院やクリニックから処方されたトリガー(スプレーや注射)を確実に指示時間通りに行うことです。
通常、卵巣内に見えている卵胞(卵子が入っている袋)の中は、卵胞液という液体が入っています。トリガーのお薬は、卵子を成熟させる効果、排卵の時間をコントロールする作用があります。
つまり、トリガー処置は、排卵直前まで成熟した卵子を採卵するためのとても重要なものであり、この処置を忘れてしまったり、指示時間がずれてしまったりすると、採卵がうまくいかない可能性が高くなってしまいます。そのため、一番重要な役割といっても過言ではありません。
指示時間にアラームをかけたり、スケジュール帳にメモをしたりと、確実に忘れないように工夫をしましょう。
採卵当日に注意すること
- 病院によっては、事前に飲食の制限があります。特に、静脈麻酔を予定している方はこちらをしっかりと守るようにしましょう。
- 同意書や住民票などの書類、夫の検体(精子)、着替えや替えのナプキンなど、持ち物は事前に確認をし、忘れ物がないようにしましょう。
痛みが心配な方は..
採卵には、いくつかの痛みを和らげる方法があります。
静脈麻酔
点滴を通してお薬を使い、眠った状態で採卵を行うやり方です。
実施している病院には限りがありますが、痛みに不安な場合は、採卵日が決定する前に静脈麻酔を希望の旨を主治医に伝えておきましょう。
ただし、麻酔の影響でその日の午後はお仕事に行けない、追加料金が発生するなどのデメリットがあります。
局所麻酔
ほとんどの病院で選択されているやり方です。
膣壁に局所麻酔をし、採卵時の痛みを和らげる方法です。
意識下で行うものですが、局所麻酔でかなり痛みは制限されます。
痛み止め座薬、飲み薬など
予定されている採卵数が少ない場合などは、麻酔は使わず座薬や飲み薬でコントロールすることもあります。
ご自身に合ったものを事前に主治医とご相談されてみることをお勧めします。
採卵後の注意点
採卵後は、無理をしないことが大切です。当日午後お仕事がある方は無理をしないようにしましょう。
病院から抗生剤などのお薬が処方された場合は、しっかりと内服してください。
また、しばらくはジンジンとした痛み、歩いたり動いたりするとお腹にひびくような痛みが続くこともあります。無理をせず、痛み止めなどのお薬でコントロールしましょう。
採卵は針を刺す処置のため、採卵後は卵巣が腫れやすくなります。腹部膨満感、腹痛、尿が出にくい、血尿、38度以上の熱など、何か気になることがあったらすぐにおかかり先にご連絡してください。
まとめ
採卵は、かかる時間や痛みの程度も個人差があります。だからこそ、自分は大丈夫だろうか?と不安になってしまうことも多いと思います。
ご自身が1番無理なくすすめられるよう、麻酔の方法などは医師と相談しましょう。
何か心配なことはがありましたら、おかかり先の医師や看護師、ファミワンにお気軽にご相談ください。
また、採卵後は、頑張った自分にぜひご褒美をあげてくださいね。