子どもを授かるためにはセックスが絶対必要!でも性欲がわかない…そもそもセックスがあまり好きじゃない…気持ち良くない…と悩んでいませんか?

妊活をしていると、「とにかく妊娠するためにセックスしなければ!」と考えがちです。しかし、楽しむことや心地よくなることを二の次にしてしまうと、お互いにプレッシャーを感じてどんどんセックスレスに…なんていうことも珍しくありません。

この記事では、もっとセックスを楽しめるようになりたい方や、セックスに不安を感じている方向けに、ご自分で意識できることや取り組めることをお伝えします。

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気持ちを伝えるコミュニケーション

セックスについて考える前に、お二人の普段の会話を振り返ってみましょう。お二人はどのような内容の会話をされることが多いでしょうか。日常会話が多いカップルほどセックスの頻度が多く、日常会話が少ないカップルほどセックスレスというデータがあります(日本性科学会セクシュアリティ研究会調査2012年)。性交渉は肉体を使うコミュニケーションですが、その基盤になるのは会話です。

会話量だけでなく、会話の内容も重要です。日々の出来事の報告や事務連絡のような会話は、ロマンティックなコミュニケーションに結びつきません。自分や相手に対する気持ちについて話すことや、相手の好きなところを伝えるような内容の方が、スキンシップやセックスに結びつきやすくなります。

「今日こんなことがあってね」という報告より、「あなたが今してくれたことが嬉しかった、そういうところが好き」といった内容の方が、カップルの親密性を高めることに繋がります。

セックスは身体も言葉も五感も使うコミュニケーション

挿入や射精を目標にしないことが大切です。確かに妊娠のためには膣内に射精するのが必須ですが、挿入・射精を目標にしているカップルは、セックスレスに近づく傾向があります。

セックスは妊娠のためだけの行為ではなく、身体・言葉・五感をフルに使ったコミュニケーションです。たくさんキスをする、裸で抱き合う、お互いの気持ち良いところに触れ合う、といった性的触れ合いを、セクシュアル・コンタクトと呼びます。挿入や射精に限らず、広い意味でのロマンティックな触れ合い=セクシュアル・コンタクトを、楽しめるようになりたいものですね。

セクシュアル・コンタクトにも会話が不可欠です。どんなに長い付き合いのカップルでも、「言わなくても相手のことがわかる」なんてあり得ません。触れ合いながらお互いの好きなところを伝え合い、「もっとここに触れて欲しい」「こうされると気持ちが良い」「この触り方が気持ち良い」という会話をしましょう。手を握って眠るだけでも、そこにお互いの好きなところを伝え合うような会話があれば、立派なセクシュアル・コンタクトです。

タイミングを取っている時期は、毎回のセックスで挿入・射精できないと失敗したような気分になりがちです。しかし、いわゆる“妊活レス”を防ぎながら妊活をするためにも、挿入・射精を目標にしないセクシュアル・コンタクトが非常に重要です。セクシュアル・コンタクトが少ないのに排卵日付近だけセックスを完遂させようというのは、準備運動せずに大事な試合の決勝戦に挑むようなものです。

安全・安心なセックスのためには性的同意が必要

性的同意とは、セックスしたいかどうかお互いに同意を得ることです。「カップルならセックスするのが当たり前」ではありません。誰にだって、気分や体調によってはセックスしたくないことがあります。断ることは権利ですし、「したい側」よりも「したくない側」の意思が尊重されるべきです。意に沿わないセックスは苦痛で、時に暴力となります。性的同意はセクシュアル・コンタクトを取る前に毎回必ず確認しましょう。

セクシュアル・コンタクトを大切にしたいお二人には、ぜひこの性的同意について話し合って頂きたいのです。セックスのタイミングを合わせるときに問題になりやすいのが、断りにくさです。「断ると相手を傷つける」という前提で考えていると、誘う方は「相手にプレッシャーを与えるかな?」と心配し、誘われた方は「相手を満足させてあげられない罪悪感」を感じます。

セクシュアル・コンタクトを断ったとしても、愛情の有無とは関係ありません。人は誰でも“そんな気分じゃない”ときがあります。お二人であらかじめ、「そんな気分じゃないことがあって当然だよね」「したい時は誘うし、断られたら残念な気持ちになるけど、ちゃんと断れるのは信頼関係があるってことだよね」と、性的同意について話し合ってみていただきたいのです。

ここまで、

・会話を増やす

・会話の内容を変えてみる

・挿入や射精を目的にしないセクシュアル・コンタクトを増やす

・性的同意について知り、セクシュアル・コンタクトの前には必ず確認する

といったコミュニケーションについてお話ししてきました。あまり意識してこなかったな、という心当たりのある方は、ぜひ試してみてください。性欲がわきにくいとか、タイミングを合わせにくいといった“課題”に真正面から向き合う必要はありません。お互いに気持ちの良いスキンシップをするために、コミュニケーションの仕方を変えてみるところから取り掛かってみましょう。気持ちの良いスキンシップをすると、結果的に挿入や射精の機会を増やすことになります。

性欲がわかない

性欲があまりわかないためにセックスを避けてしまうケースは、とても多くみられます。一緒に生活する期間が長くなると家族という感覚が強く性欲がわかない、マスターベーションは気持ち良いけれどセックスでは満足できない、もともと性欲がわきにくい、など理由は様々です。

セックスに特別な嫌悪感がない限り、練習によって性欲をわきやすくする方法があります。①性的な空想をすることと、②マスターベーションで性的興奮・快感を繰り返し体感することです。

性的な空想をする

あなたは性交渉する時、セクシーでロマンティックな気分になっていますか?また、ご自身がどのようなこと(相手、シチュエーションなど)に興奮を感じやすいかご存知ですか?

性交渉で喜びを感じるのは、脳が性欲を感じ、興奮するためです。脳が性的に興奮すると、女性の場合は膣が濡れて男性器を受け入れやすくなり、クリトリスなどの性器で快感を得やすくなります。まずはご自身がどのようなことに性的に興奮するか、思い返してみてください。アイドルや物語の登場人物とのロマンティックなやり取りを空想したり、官能小説を読んだりするのも良いでしょう。少しでも性的興奮を感じたら、似たようなものをいくつか見て、性的に興奮する体験を繰り返してみてください。徐々に脳が「こうすると興奮するんだな」と学習していきます。

マスターベーションのススメ

性欲がスムーズに起こりやすくなったら、マスターベーションをすることをおすすめします。マスターベーションに抵抗感をお持ちの女性は少なくありませんが、性の問題の専門家達は、マスターベーションをとても重要なものだと考えています。

マスターベーションで自分の外性器を見たり触ったりすることで、どの部位をどのような方法、強さで刺激すると一番気持ち良いのか知ることができます。女性の場合、膣内よりもクリトリスで快感を得られる人が多いことがわかっています。最近では、見た目がかわいらしく、清潔を保てる仕組みになっているマスターベーショングッズ(セルフプレジャーグッズ)を、インターネットで簡単に購入することができます。マスターベーション初心者には、膣内に挿入するタイプよりも、クリトリスを刺激するタイプのものがおすすめです。

マスターベーションでオーガズムを感じられない場合、セックスでもオーガズムを感じられないことが多いです。マスターベーションで少しずつ快感を得られるよう、体験的に練習していきましょう。マスターベーションで快感を得ると、リラックスをつかさどる副交感神経が優位になり、リラックス効果がありますよ。ヘルスケアとしてもおすすめです。

挿入が痛い場合

原因にかかわらず、セックスで痛みをくりかえす場合を「性交疼痛」といいます。性交疼痛はほぼ女性にみられ、男性には痛みの辛さがイメージしにくいといわれています。痛み自体も苦しいものですが、「今回も痛くなるかもしれない」と思うと身体が緊張し、更に痛みを感じる・性欲が沸きにくくなる・性交渉を楽しめない・性交渉を断ることでパートナーさんとの関係がぎすぎすする、といった問題に発展する場合があります。

痛みを感じる理由として、考えられることがいくつかあります。

ストレスや緊張

ストレスがかかるとホルモンバランスが乱れ、膣内が濡れにくくなります。セックスで無意識に緊張している場合も、膣内が濡れにくく痛みを感じます。

前戯が不十分or長すぎる

女性の身体は、クリトリスや膣の入り口を優しく刺激すると、快感を得て骨盤周辺に血液が集まり、膣の中が濡れるようになっています。前戯が不十分で膣内が濡れていない状態で挿入しようとすると、痛みを感じます。前戯が長すぎて疲れてしまっている場合も、性的興奮がおさまってしまうため膣内が潤い不足となり、痛みを感じます。

男性よりも女性の方が性的興奮に時間を要するため、男性にとってちょうど良い前戯の時間に合わせていると、女性の体はまだまだ準備ができていない状態のため痛みを感じる場合もあります。

このように、性交疼痛の理由の一つは膣内の濡れが不十分なことです。セックス後の痛みに繋がることもあります。これを解決するために、いくつかの方法があります。

楽しめる気分のときにセックスをすること

できるだけリラックスした気分でセックスを楽しんでください。気分が乗らない時のセックスは、痛みを感じる可能性が高まります。気分が乗らない時には、パートナーさんにそう伝えることも大切です。ハグやキスなどのスキンシップは、安心感やリラックスを得られます。そのような前戯の時間もじっくり楽しんでくださいね。

マスターベーションで自分の身体を知る

マスターベーションは、性的な快感を得やすくするためだけでなく、痛みの緩和にもつながります。自分にとって丁度よいと感じられる触り方、触ってほしい部位、時間、言ってほしい言葉などを自分自身で理解することができるからです。あなたがどうしてもらうと気持ち良いのか、パートナーさんに伝えられると良いですね。そのために、マスターベーションであなたご自身の体をよく知ってあげてください。

潤滑ゼリーを使う

女性向けの潤滑ゼリーがドラッグストアなどで市販されているので、膣が濡れにくい場合はぜひ利用してみてください。性器はとてもデリケートで敏感ですから、しっかり守ってあげてくださいね。妊活中も安心して使用できる、水溶性のタイプがおすすめです。

体位を工夫する

痛みを感じやすい体位・感じにくい体位は人によって違います。また、日によって違うこともあります。ピストン運動の強さや速さによっても、痛みの有無が変わります。お互いに「この体位は気持ちいい」「これはちょっと痛い」など、コミュニケーションを取りながらお二人の時間を楽しんでください。

膣はとてもデリケートな部位なので、早いスピードでガツガツとピストン運動するのはおすすめしません。痛みや圧迫感で苦しいだけです。AVに見られる激しいピストン運動は、商業用のエンターテイメントなので参考になりません。基本的には優しく、トントントンと一定のリズムでゆっくりとピストン運動をする方が、男女ともに快感を得やすくなります。

前戯を工夫する

先にも述べたように、丁度良いと感じる前戯の長さは男女によって違うという研究報告があります。男性が5~10分の前戯で挿入したいと思うのに対し、女性の理想は15~18分くらいと言われています。お二人にとって丁度よい前戯の時間を探してみてくださいね。

一方で、女性は男性に比べて短い前戯の時間を希望している、という調査結果もあります(竹越 昭彦. インフォグラフィックで見る性に関する男性と女性の“ホンネ”実態調査-より良いSex Lifeをおくるために-.2022)。この調査によれば、挿入前の前戯の理想的な時間として男女ともに「10~15分」が最多の回答でした。ただし、「10分未満」と答えた女性は男性の1.3倍、「15分以上」と答えた女性は男性の8割程度で、女性よりも男性のほうが前戯に対する意識が高いことが示唆されました。また、「無くて良い」と答えた女性は男性の2倍以上。女性の方が前戯を重視していない、ということなのかもしれません。

身体の構造上、女性は前戯が雑だったり、短かかったりすると、性交痛が起きやすいのです。にもかかわらず、この調査では女性の方が前戯を重視していないことが示唆されました。ということは、苦痛な前戯を長時間されるくらいなら、さっさと挿入してほしいと考える女性が多いのかもしれません。セックスを楽しむために、前戯の質の向上がとても重要だと言えるでしょう。

前戯の時にバイブレーターなどのラブグッズを使って楽しむという方法もあります。女性の理想的な前戯の長さに合わせるのは、男性にとっても大変です。手技だけでなく、女性向けのラブグッズも取り入れて楽しんでみてください。

おわりに

セックスは子どもを授かるためだけの行為でも、相手を喜ばせるための行為でもありません。まずは、自分自身が快感や心地よさを得られることが大切です。

ふたりのセックスに悩んでいるなら、パートナーさんに「一緒にセックスを楽しみたい」という素直な気持ちを伝えてみましょう。その気持ち自体が、パートナーさんにとって嬉しいことかもしれません。そして、この記事がお二人のセックスを変える一つのきっかけになったら嬉しいです。

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