精子が熱に弱いというのは聞いたことがある方も多いかもしれません。
昨今のサウナブームにより、男性でもよく通われている方も多いかと思いますが、実際サウナに入ると男性不妊になるのでしょうか?
精子はとにかく熱に弱い!
卵巣と違い精巣(睾丸)は、体の外に作られておりこれは精子が育つのに適している温度が体内の温度より低い35℃が理想であるからと言われています。
しかし、直接外気温の影響を受けやすくあまりにも暑いところや寒いところにさらされると精子を造る機能や精子の運動性が低下してしまいます。
サウナと男性不妊の関係性について
サウナの様な80~100℃の高温という通常の環境下ではあり得ない場所では、もちろん精子を造る機能や運動性は低下してしまう可能性があります。妊活中かつサウナに頻繁に通っていて精液所見が悪いと言われている方は一時的に中断した方がいいのかもしれません。
サウナが精子形成に影響を与えるかどうかという研究によると、「3ヶ月間継続のサウナ直後は精子を造る性ホルモンには変化がなく精子数や運動性が著しく低下する。また、サウナを中止してから3ヶ月後に回復傾向が6か月後には回復がみられた」という結果でした。また、1週間や1ヶ月で回復したという他の研究もあります。
精子は毎日造られますが、新しい精粗細胞(精子の元となる細胞)が成熟精子になるまでのサイクルは約70日間かかるとも言われていますので、サウナを約2ヶ月間中断すればより効果的かと思われます。
おわりに
サウナは血行がよくなり代謝を上げデトックス効果など様々がメリットもあると言われています。一概にも駄目ということでもありませんし、血流をよくすることで造精機能を高める効果もかるかもしれません。
男性でもし妊活中であれば、サウナに入る時間を短くしたり通う頻度を減らしたりするなど、ほどほどにするようにしてくださいね。