「相談しにくい」10代の悩み、どこに聞く?:あなたと未来を守る東京都のヘルスケ アサイトのご紹介

はじめに

小学生から大学生を含む10代の皆さんは、何か困ったことや悩みごとができたとき、相談できる友達や大人、専門家がいますか?

学校のこと、友達のこと、彼氏・彼女のこと、からだのこと、恋愛のこと、こころのこと、家族のこと…内容によっては、親だから、友達だからこそ、相談しにくいこともあるかもしれませんね。また、子育て中の親御さんにとっても、同じようにわが子のことを相談できる相手や相談窓口をご存じでしょうか?

現状の情報取得についての懸念点

最近では、SNSを通じて、様々な情報を得られるようになりました。
しかし、情報が溢れていて、自分が得た情報が正しい情報なのか判断することが難しい場合や、誤った情報を元に行動して、「こんなはずではなかった…」と期待していなかった結果に至る場合、また、知らず知らずの内に犯罪に巻き込まれる…なんてことにもなりかねません。

多くの情報の中で、正しい情報かを判断・選別していくことが難しいのも実際です。

誰に相談する?

また、皆さんはどんな人にどんなことが相談できたら良いな、と思っていますか?推しが応援してくれたら・答えてくれたら…なんて思うこともあるかもしれません。
私たち大人は、10代やその前後の年齢を含めた皆さんが、「どうしよう…」、「困ったな」と思ったときに、自分1人で悩まずに、信頼できる人から正しい情報やサポートを得て、その悩みを解決し、あなたの「今」と「未来」を大切にしていってもらいたいと思っています。

 でも、「信頼できる人たち」って、どこにいるの?どうやったら相談できるの?と気になりますよね。そんな時は、東京都子供政策連携室が立ちあげている「TOKYO YOUTH♥ HEALTH CARE」とサイトを見てみてください。「なかなか言えない・聞けない」そんな性やからだ、こころの悩みや不安を解決する手助けをするためにという10代からの健康・医療サイトになっています。

https://www.youth-healthcare.metro.tokyo.lg.jp

「TOKYO YOUTH♥ HEALTH CARE」について

このサイトの中では、第二次性徴や生活習慣などの「からだのこと」、摂食障害や過食・拒食など「栄養のこと」、彼氏や彼女との対等な関係作りやデートDVなど「恋愛のこと」、妊娠・避妊、性感染症、性の多様性など「性のこと」、メンタルヘルス、うつ、人間関係など「こころのこと」、性暴力、いじめなど「暴力のこと」、市販薬、カフェインなど「酒と薬物のこと」、思わぬ事故・ケガ、障害など「ケガのこと」、「その他」の9つのカテゴリーから記事を探せます。

7つの相談カテゴリ―から

そして「SOS 健康の不安や悩みにこたえます」では、「からだ・栄養・性・こころ・暴力・酒と薬物・ケガ」の7つのカテゴリーに分けて記事が掲載されています。例えば、女の子にとってはとても身近な生理については、「私の生理は大丈夫?知っておきたい気になる症状」として、正常な生理の目安や誰に相談したら良いのか、という内容が掲載されています。また、なかなか友達や親御さんにも相談しづらい「性器のかたちが気になる」といった内容についても掲載されているので、誰かに相談した方が良いのかどうかを自分のタイミングで確認できるのは、良いですよね。

またからだのことだけでなく、「思春期の「モヤモヤ」の正体は」といった自分の今の状態を理解するための内容や、「軽い気持ちで始めたオンラインガチャは、実はギャンブルと似た構造」、「ムズかしすぎるSNSでの人間関係トラブルを避ける方法は?」といった普段の生活の中で抱えやすいこころのことについても掲載されています。

 そして「性暴力-あなたは悪くない もしあってしまったら、どうすればいい?」と被害を受けたことをなかなか言い出せない人が多いテーマについても、性暴力とはどのようなものか、受けてしまった際の具体的な対応、相談・支援窓口が紹介されています。

専門家が監修

これらの記事は、産婦人科や精神科、感染症などを専門とする医師、心理士、性教育者、ジャーナリストなど様々な分野の専門家が監修し、悩みに関連する診療科や相談窓口の紹介や動画も掲載されているので、ただ読むだけでなく、自分の状態を確認し、必要に応じて専門家に相談する、という次の行動にもつながる可能性があります。

読みやすさや親しみやすさも 

また「Story」では、主人公のアカリとヒロト、案内人のモコフカと一緒にヘルスケア事例を「SOS」と同様に7つのカテゴリーに分けて紹介しています。モコフカは、思春期の曖昧模糊(あいまいもこ)とした不安や悩みから生まれ出た妖精で、登場人物達が発する不安や悩みに会話形式で、モコフカが答えてくれます。知識や対処法がイラスト入りでわかりやすく掲載されています。

 『「誰にも相談できない」・「相談しづらい」・「相談できる人がいない」悩み。みんなはどうしてる?』というテーマでは、自分の思いに蓋をするより、外に出した方が(誰かに相談した方が)いいというのは正解だけれど、誰もいない場所で自分の気持ちを吐き出す方法やその効果をモコフカとの対話を通して紹介しています。悩みをもつのが当たり前の年齢だからこそ、自分の悩みと向き合うことができる自分にあった方法を見つけられると良いですよね。

また「避妊に失敗したと思ったら、どうすればいいの?」といった緊急時での対処法について、誤った情報と正しい対処、また「緊急避妊の診察ができる病院検索」サイトも紹介しており、「自分は大丈夫」と他人事として捉えず、いざという時に慌てて手遅れにならないよう予め読んでおくのも良いと思います。この「Story」も様々な分野の専門家が記事を監修しています。

TikTokクリエイターなどからのメッセージ

 「Interview」では、著名人にヘルスケアについて聞いていて、「からだ・恋愛・性・こころ・暴力・その他」の6つのカテゴリーに分けて掲載されています。俳優やタレント、TikTokクリエイター、性教育Youtuberの方々がテーマに沿ってインタビューに答え、最後にみんなへのメッセージを送っています。

「TOKYO YOUTH♥ HEALTH CARE」では、他にも東京都の相談窓口や相談事業を紹介しています。

 例えば、『とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)』では、主に都内に在住・在学・在勤の中学生以上の10代の方を対象として、看護師等がからだやこころの悩みに対して、電話・メール・チャット・直接会ってと様々な手段で相談にのっています。

「ギュッとチャット」では、悩みや不安をいろいろな相談相手「ギュッとも」から相談したい相手を選んでお話しできます。また、ギュッともではなく、AIチャットで相談することも可能です。すぐに相談することも、日時を予約して相談することも可能です。こちらは、都内に在住・在学・在勤している18歳までの方と、妊娠期~18歳までの子どもを育てている保護者の方が対象となっています。

「ヤングケアラーのひろば」では、家族の介護、その他の日常生活上の世話を過度におこなっていると認められる子ども・若者である「ヤングケアラー」の現状を知り、またヤングケアラーである本人が、「自分は一人じゃない」、「誰かに頼ってもいいんだ」、と自分らしく暮らせる未来について、一緒に考えていくためのサイトです。

 相談時間や相談方法は、それぞれの相談窓口によって異なり、迷うかもしれませんが、お名前を相手に伝える必要もなく、その時の自分にとって使いやすい方法を選ぶことができます。

おわりに

あなたの力になってくれる専門知識を持った信頼できる人たちと話しをすることもできます。悩みを大きい、小さいと比較する必要はありません。あなたが悩んでいる、ということが事実なのですから。ぜひ、この「TOKYO YOUTH♥ HEALTH CARE」を活用して、正しい情報と信頼できる相談相手を得て、『いま』の自分と『これから』の自分を大切にしてくださいね。そして、親御さんも大切なお子さんから何となく「モヤモヤ」を感じた際には、話を直接聞いてみるのも良いですが、このようなサイトを伝え、自分で対処していく自律性を見守りながら育んでいくのも素敵なことだと思います。

からだやこころ、色んな変化がある10代だからこそ、誰もが「一人じゃない」と感じられ、必要なときに戸惑うことなく助けを求めることができ、自分を大切にしてもらいたいと私たちは思っています。

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