2023年6月4日、妊活中・不妊治療の方を対象に不妊治療領域の検査会社アイジェノミクス・ジャパン社と共催で「今知りたい！子宮内膜の環境から分かること〜妊娠のための遺伝子検査」と題した無料オンラインセミナーを開催しました。

大人気企画の当セミナーは、早くも第三弾となり、今回も30.40代女性を中心に多くの方にご参加いただきました。

セミナー趣旨

2022年4月から不妊治療が保険適用となり不妊治療が注目される中、不妊治療に臨む前に自分の身体の現状を知るため、様々な検査を病院で勧められることがあるかと思います。

今回は子宮内膜の環境を調べるTRIO検査（ERA検査・EMMA＆ALICE検査）にスポットを当て、子宮内膜の状態が妊娠とどのような関係があるのか？そもそもTRIO検査ってなに？といった病院ではなかなか聞きづらい基礎の内容を検査会社の方にご説明いただき、直接質問できる機会をつくるため当セミナーを開催しました。

開催報告

当日は、不妊治療の遺伝子検査を専門に扱っているアイジェノミクス・ジャパンの代表取締役 西山 隆太郎さまをお招きし、株式会社ファミワンの生殖医療相談士/看護師の石橋双葉がファシリテーターとしてTRIO検査とセルフケアの話をメインに進行しました。

セミナー内では、下記の内容を西山さまにお話いただきました。

• 反復着床不全について
• TRIO検査が必要なひと
• TRIO検査の詳細（ERA検査・EMMA＆ALICE検査）について
• 保険診療と併用可能な「先進医療」
• 自治体による不妊治療や先進医療への助成金

続いて、日常で改善できるセルフケアとしてファミワンの石橋から下記の内容をお話しました。

• 日常生活で取り入れる事ができること
• 日常生活での注意点
• サプリメントの種類

参加者からの質問

ご参加頂いた方から多くのご質問をいただきましたので、内容を一部抜粋しご紹介します。

Q.先生から子宮内フローラ検査とEMMA＆ALICE検査どちらかをやりましょうと勧められました。この検査の違いがわかりません。全く同じ検査なら料金が安い検査をお願いしたいのですが何か違うのでしょうか？

A.共通点は子宮内の細菌を解析してラクトバチルス菌の割合を確認することは同じですが、違いは主に２つあります。1つ目は他の菌が多く治療が必要なときにEMMA＆ALICE検査ではどのような抗生剤を使えばいいかの推奨判断ができます。2つ目はEMMA＆ALICE検査は割合だけでなくラクトバチルス菌の有無を確認でき、それによりプレバイオティクス、プロバイオティクスの併用の推奨判断ができます。

Q.子宮内フローラの検査についてラクトバチルス菌が少ない場合、膣錠、サプリで確実にラクトバチルス菌が増えるのでしょうか？

A.個人差があります。医療現場での再検査結果をみて、改善されている方が多く見受けられますが、中には改善されない方もいるので、個人差が出てしまいます。改善されない方は、菌の種類・サプリメントの種類の変更を提案します。

参加者の声・アンケート結果

Q.本セミナーの理解度を教えてください。

多くの参加者からよく理解できたとのお声をいただきTRIO検査やセルフケアについて理解を深めて頂けた様です。

Q.本セミナーの理解度を教えてください。

開催時間を超える多くのご質問をいただきましたが、検査の知見と医療現場の知見を併せた回答にご好評を頂くことができました。

セミナーを終えて　ファミワン石橋の感想

これまでアイジェノミクス・ジャパンの西山様とは何度かセミナーを開催させて頂いていますが、今回はTRIO検査が先進医療となり初めての開催となりました。

先進医療となったことで治療を行なっている方には、以前よりも身近な検査になってきているように感じていたため、このタイミングでのセミナーはとても有意義なものになったのではないかと思います。

検査の詳細について、ラクトバチルス菌について、改善方法についてなど病院ではなかなか知ることができないこと、ゆっくりと聞けないことなどを検査会社と医療現場のスタッフが同時に皆様にお伝えできる機会はなかなかないため、多くの情報を得ることができる時間になったのではないかと思っています。

今回も私自身も楽しく西山さんのお話を伺うことができ、大変学ぶことが多い時間となりました。

1人でも多くの方にご覧頂きたいセミナーの１つになったと思っています。