今回は「子どもが2人以上欲しい」と考えている方へ、どうやって治療を進めたら良いかのお話です。
体外受精のメリット
体外受精には、
- 通院が大変
- 痛みを伴う処置がある
- 費用が高額
など負担が多く伴いますが、メリットもあります。
メリットとして考えられるのは、
- 妊娠しにくい原因によっては妊娠に近づく可能性がある
- 受精や分割の過程を確認できる
- 凍結胚を保存しておくことができる
ということです。
その中でも「凍結胚を保存しておくことができる」点に着目したいと思います。
これはつまり、「妊娠できる力を保存しておくことができる」と考えられますね。
体外受精では、採卵をして胚移植をして、余った胚があればそれを保存しておきます。
そして妊娠し出産したあと、次の妊娠を希望した際に保存しておいた胚を溶かして胚移植ができます。
凍結してある胚の妊娠率は胚を凍結したときの年齢に依存しますので、出産後新たに採卵するよりも、若い状態での胚を移植が可能です。
この点から、体外受精をする際にはどのくらい凍結胚を作ってから胚移植に臨むかを考えることができます。
「できれば2人くらいは欲しいな」と希望を持つのは悪いことではありません。
お1人目の妊娠前であっても「兄弟がいたらいいな」と希望を持つ方は少なくありません。
体外受精の計画を考える
採卵して、凍結胚を貯めることを「貯卵」と呼びます。
この貯卵を何個くらいしておくか、どのくらいのグレードの胚をいくつくらい貯めておくかを医師と相談し採卵や移植の計画を立てていけるといいですね。
採卵のあとは必ず胚移植をしなければならないわけではなく、採卵を複数回繰り返したあとで移植する計画も可能です。また逆に、採卵して得られた胚を全て移植してから次の採卵をする、ということも選択肢の一つです。
これらの計画を考えるときには費用や仕事など、いろいろな状況を踏まえて考えていくことになると思います。
まとめ
「あの時ああしておけばよかった」ではなく、「あの時こうしておいてよかった」と思えるように。
お2人の希望を叶えられるような体外受精の計画を立てていけるとと良いですね。