冷えと妊活

妊活中の「冷え」は体に様々な影響を与える可能性があります。
冷えは健康全般に悪影響を及ぼすとされ、妊活にも影響する可能性が指摘されています。
ここでは、妊活中の女性が取り組みやすい冷え対策についてご紹介します。

冷えと妊活の関係

冷えは、血流の滞りや基礎代謝の低下を引き起こし、ホルモンバランスや体温調節に影響を与えるとされています。妊娠を目指す女性にとって、血流が悪くなると子宮や卵巣の機能が低下しやすく、妊娠のサポートに重要なホルモンバランスが乱れやすくなるため、冷えは妊活にとって要注意です。

食事で体を温める

冷え対策の基本は「食事」です。体を内側から温めるために、日頃の食事に以下のような食材を取り入れてみましょう

温かい飲み物

紅茶やハーブティー、生姜湯など、温かい飲み物を選ぶと良いでしょう。コーヒーや冷たい飲み物は控えめにし、できるだけ体を温める飲み物を心がけてください。

根菜類

ニンジン、大根、ゴボウなどの根菜類は、体を温める効果があるとされています。スープや鍋料理にすると手軽に摂取できます。

発酵食品

味噌や納豆、キムチなどの発酵食品は腸内環境を整え、代謝を促進する効果があります。

衣類で冷えから守る

体を冷やさないよう、衣類選びも重要です。特にお腹や腰回り、足元は冷えやすい部分なので、以下のポイントを意識してみましょう。

腹巻やレッグウォーマー

腰回りや足首の冷えを防ぐため、腹巻やレッグウォーマーを活用しましょう。薄手のものなら日中でも目立たず身につけやすいです。

重ね着の工夫

衣類は薄手で重ね着をすると、温度調整がしやすくなります。冬はセーターやパーカーを一枚羽織るだけでなく、インナーに発熱効果のある素材を使うと保温効果が高まります。

お風呂や運動で体を温める

体を温めるためには、日々の生活の中での工夫も効果的です。

温かいお風呂

38〜40度のぬるめのお湯で半身浴をすると、体の芯まで温まります。ストレス解消にもなり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

軽い運動

ウォーキングやヨガは血流を促進し、冷え対策に効果的です。特にヨガの中でも「骨盤を開くポーズ」などは妊娠しやすい体作りをサポートしてくれます。

寒くなってくると活動量が減ってしまいます。また寒暖差で冷えの症状が出やすく、冷え対策としても運動をすることが大切です。少し汗ばむくらいの有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)を週に2~3回行う習慣がつくと、冷えの予防やメンタルヘルスの面で良い効果があります。

生活リズムを整える

冷えは生活リズムの乱れからも起こりやすく、妊娠しやすい体を作るためにも、規則正しい生活を心がけましょう。

早寝早起き

質の良い睡眠はホルモンバランスを整えるために必要です。夜更かしは避け、十分な睡眠をとるようにしましょう。

ストレスをためない

ストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こします。自分に合ったリラックス方法(音楽を聴く、アロマを使うなど)で、心身の健康を保ちましょう。

おわりに

妊活中の冷え対策は、日々の生活で少しの工夫から始められます。体が温まると、血流や代謝も改善し、妊娠しやすい体づくりに近づくことができます。

寒さい時期になってきましたが、ご自身に合った方法を取り入れ少しでも寒い時期の妊活を乗り切っていただけたらと思います。

[参考]

  • 山本益弘 (監修), 『妊娠の科学: 最新医療で知る妊娠の仕組みとケア』, メディカルレビュー社
  • 鈴木まり子, 『食で治す 冷え性改善ハンドブック』, 主婦の友社
  • 栄養学の基礎を基にした食事指導書籍
  • 日本ヨガ協会, 『健康ヨガ: 冷え性改善のポーズ集』
  • 森田達也, 『温熱療法の基礎と応用』, 医歯薬出版
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