不妊の原因は女性にだけあると思われがちですが、実は不妊の原因の約半数は男性側にもあるのはご存じでしょうか。
射精ができているし量も十分だから自分は問題ないだろう、と考える方もいらっしゃるかもしれません。ですがそういった場合でも実は元気に動いている精子の量が少なかったり、精子自体がいないこともあるんです。
精子の状態は病院で調べるのが一般的ではありますが、最近では自宅で手軽に検査できるキットも各企業から販売されています。
今回は、「忙しくてなかなか病院に行けない。」「手軽に検査してみたい!」という方におすすめする精液検査キットをご紹介します。
精液検査とは?
一般的には病院で行う検査で、不妊治療の検査のために行います。方法は、用手法によって専用カップに採精します。費用は施設によって異なりますが5000円前後で行えます。
検査項目は主に精液量、精子濃度、運動率、精子の形態などを検査します。検査結果はWHOの基準をもとに判定されます。
今回比較する精子検査キット
- dotestスマートフォン用 運動精子濃度テストキット(ロート製薬)
- BUDDYCHECK(DANTTE)
- メンズルーペ(TENGA)
- メンズホームチェッカー(SuguCare)
比較項目
- 使用方法
- 価格
- 検査項目
- 判定結果
- こんな方におすすめ
dotestスマートフォン用 運動精子濃度テストキット(ロート製薬)
【使用方法】
- アプリダウンロード
- 採取カップへ精液採取し、液化するまで10-20分放置
- 採取カップをまわし均一化
- スマートフォンに顕微鏡をセット
- 精液を顕微鏡に付着
- 測定
【価格】
5500円(2回分)
【検査項目】
- 精子濃度
- 運動率
二つの数値をかけ合わせた運動している精子の濃度(WHO基準参考)
【判定結果】
即日(専用アプリで判定)
【こんな方へおすすめ】
- 医療機関で行う検査に近い項目を知りたい
- すぐに結果を知りたい
BUDDYCHECK(DANTTE)
【使用方法】
- 採取カップに精液採取
- 提出用チューブにいれる
- 返送用封筒で郵送
【価格】
3300円
【検査項目】
- クレアチン
- 精子濃度
- 精液量
- 総精子量
精液内にある「精しょう」の成分で分析
【判定結果】
およそ3週間(報告レポートをマイページで確認)
【こんな方へおすすめ】
- 細かい作業が苦手
- 自分で精液を確認したくない
メンズルーペ(TENGA)
【使用方法】
- アプリダウンロード(iOSのみ)
- 採取カップに精液採取
- 15分程放置し精液が液化したら精液量を計測
- スマートフォンカメラ起動しルーペをセット
- 採取ピックにで精液を塗布
- プレートを載せ観察
【価格】
1650円(4回分)
【検査項目】
精子の動きを観察する
【判定結果】
即日(iOSのみアプリで解析、Androidはサンプル動画と比較して観察)
【こんな方へおすすめ】
- 自分の精子を見てみたい
- 精子の動きの傾向を観察したい
メンズホームチェッカー(SuguCare)
【使用方法】
- 付属のカップに精液を採取
- 精液が液化するまで10-20分放置
- スマートフォンカメラにルーペをセット
- ルーペに精液をのせる
- 精子の動きを観察
- 精液を付属の軽量管に移し精液量を測る
- 専用クラウドに動画をアップロード
【価格】
4180円
【検査項目】
- 精液量
- 精子濃度
- 総精子数
- 総運動精子数
(WHOの基準値に照らし合わせたコメント)
【判定】
およそ1週間(報告レポートをマイページで確認)
【こんな方へおすすめ】
- 専門家(培養士)からのコメントが知りたい
- 匿名利用したい
比較結果はいかがでしょうか。
ご自身の状況、知りたい項目、費用、手軽さなど選ぶポイントは様々ですね。
今回の記事から、自分にあった精液検査キットが見つかるといいですね。
ファミワンではお悩みにあった妊活・不妊治療の専門家が相談にお答えします。「検査をしてみて詳しく聞きたい項目があった!」「病院受診するべき?」など気軽にご相談ください。
※精液検査の基準値はWHOで規定されています。診断が必要な場合は病院での検査をお勧めします。