”防災ボトル”知ってますか?外出は日頃から災害に備えよう

はじめに

近年、日本では地震や台風、豪雨などによる被害が毎年のように各地で発生しており、「いつ」「どこで」被災するかわからない時代になっています。豪雨による一時的な帰宅困難のニュースも最近話題になりました。
防災意識を高め、不測の事態に備える必要があります。今回は、子連れ外出時に被災した時、どうすべきか考えていこうと思います。

外出中の災害、家族と一緒にどう備える?

買い物中、公園で遊んでいる時、休日に家族で遠出しているときなど、子どもと外出している時に災害が起きたらどうしますか?自宅には防災リュックを用意していても、いつも持ち歩くわけにはいきませんよね。そんな子育て世代に注目されているのが「防災ボトル」です。

防災ボトルってなに?

透明なプラスチック製のウォーターボトルに、緊急時に必要な最小限のアイテムを詰め込んだものです。軽くて持ち運びしやすいことから、通勤時のカバンやマザーズバックに入れておくと便利と話題になりました。容器自体が飲み物を入れるコップとしても使え、防水性が高いため雨に濡れても中身が安全に保たれます。

警視庁が紹介し話題に!

2022年に警視庁警備部災害対策課が公式Xで紹介して話題となった防災ボトル。

500ml程度のプラスチックボトルに必要最小限の防災グッズを詰め込んだものです。

マザーズバッグにも無理なく入るサイズなので、子連れお出かけの時にも持ち歩けますね。

防災ボトルはどんな風に役立つの?

SNSでも話題になったこの防災ボトルですが、実際どのようなメリットがあるのでしょうか?

・防水なので中が濡れない

・つぶれにくい

・軽いので、負担にならない

・100円ショップで揃う

・子どもと作ることで防災教育になる

SNSやインターネット上では上記のようなメリットが挙げられていました。

あくまでも、防災ボトルは外出先で災害が起きた時、数時間をしのぐためのものですが、糖分補給や水分補給ができる大事なアイテムです。

子連れ仕様にカスタマイズしましょう。

上記で紹介した基本の防災ボトルに、子連れ目線でのアイテムを追加してみましょう。

基本アイテム(警視庁推奨)

透明なウォーターボトル(500ml):容器兼コップとして活用

ホイッスル:救助を求める際の必須アイテム

圧縮タオル:水に濡らすと大きくなる便利アイテム

エチケット袋:体調不良時や衛生用品として

ミニライト:停電時や夜間の明かり確保

ビニール袋:簡易トイレなど多用途

常備薬:持病の薬や頭痛薬など

ばんそうこう:軽いケガの応急処置

アルコール消毒綿:傷口の消毒や手指の清拭

ようかん:長期保存可能で糖分補給に最適

現金:公衆電話やキャッシュレス決済が使えない時のため

子連れ家庭の追加アイテム

子ども用の常備薬:普段服用している薬

シールや好きなキャラクターのキーホルダー:子どもの不安を和らげる

ウェットティッシュ(小):小さいサイズのものも売っています

小さなお菓子:ラムネやあめなど

イラスト入りのばんそうこう:災害の時は子どもの気持ちが落ち着くものを

普段のマザーズバックにおむつセットやおやつ、おもちゃが入っている方は追加でボトルを作るのではなく、子どもの常備薬や予備のおやつを大人用の防災ボトルに入れておいてもよいでしょう。

作ってみよう!子どもと一緒に災害ボトル

災害ボトル作りは、子どもへの防災教育の絶好の機会です。幼児期以降から一緒に作れるのではないでしょうか?ぜひご家庭でもチャレンジしてみてくださいね!

準備のポイント
・費用は1,000円程度:100円ショップで大半が揃います
・制作時間は5分:子どもでも簡単に作れます
・定期的な見直し:薬の期限や子どもの成長に合わせて更新

子どもへの説明方法
・「もしもの時のお助けのボトル」として紹介
・それぞれのアイテムの役割を分かりやすく説明
・「みんなで助け合うためのグッズ」という意識を育てる
・圧縮タオルなど普段使わないものを一緒に使ってみる
・食べ慣れていない食物を入れる場合は1度自宅で食べてみてもらう
・定期的な点検日を設けて年に数回家族で防災グッズを見直す日を作る

防災ボトルはマザーズバッグ以外にも

マザーズバッグに入れておくと安心ですが、それ以外の場所にも用意しておくと安心です。

勤務先のロッカー

・勤務用のカバン

・社用車

など勤務中の各状況に合わせて役立つと思いますので、いくつかセットを作ってみるといいかもしれませんね。

防災ボトル以外にも日頃から準備できるもの

子連れのお出かけは普段から荷物が多くなりがちですよね。防災ボトルを作るのは少し大変というママさんは日頃からマザーズバッグに入れておくべきものがあります。

感染対策グッズ

コロナ禍を経て、避難所での感染症対策も重要な課題となりました。マザーズバックにはアルコール消毒液をぶら下げておく、マスクや除菌シートは普段から持ち歩くとしておくといいですね。

スマホの備え

子連れで出かける時は充電を満タンにしてから出かける、遠出の際は、モバイルバッテリーを持ち歩くことを習慣にしておきましょう。

防水ポーチに小型のモバイルバッテリーと充電コードを入れておくと大雨の時にも安心です。

家族で防災について話していますか?

ここまで、外出時の災害に備えるグッズを紹介していきました。ご家庭で防災について話す機会はありますか?

・自宅に置いておく備品の確認
・近隣の避難所の確認
・ハザードマップの確認
・勤務中に災害にあったときの帰り道の確認
・子どもの送迎など

家族みんなでするようにしましょう。

乳幼児がいる家庭の災害の備えに関しては以下のコラムでもまとめています!

まとめ

災害はいつ起こるか分からないからこそ、日常に無理なく取り入れられる備えが大切です。災害ボトルは、重い防災リュックは持てないけれど「何かあった時のために」と思う子育て世代にぴったりのアイテムになります。子どもの防災教育としても取り入れやすいものなので、ぜひご家庭で用意してみてくださいね。

毎年9月1日は防災の日です。ご家族で防災について話す機会をもち、防災意識を高められるといいですね。

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