腸内環境から始める!妊娠しやすい身体づくり

腸内フローラ(腸内細菌叢)という言葉を聞いたことがありませんか?

私たちの腸には約100兆個の腸内細菌が存在します。細菌は腸壁の粘膜に生息しており、お花畑に

見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内フローラが整っているということは腸内の環境は良い状態ということです。腸内フローラを整えると妊娠率が上がる、便秘・下痢になりにくい、痩せやすくなる、精神的に安定する、病気になりにくくなるなど様々な効果が期待されています。今回は腸内フローラが整うことで妊娠にどのような影響を与えるのかをお伝えしていきます。

腸内環境は子宮内環境と関係がある?

腸は食べ物を消化・吸収する大切な臓器です。良い食事をしていても腸内環境が悪ければ栄養も吸収されず、身体は栄養不足になります。そのため子宮や卵巣にも栄養が届かず、卵子の質も下がり、子宮の内膜も薄くなってしまう恐れがあるのです。 また、生まれてくる赤ちゃんは無菌状態ですが産道を通る時に母親の菌を取り込んで生まれてきます。赤ちゃんに良い菌を渡してあげるためにも早くから腸内環境や膣・子宮内環境は整えておきたいですね。

腸内環境は妊娠のしやすさに影響する?

腸の役割は食べ物の消化・吸収以外に排泄(デトックス)、血液を作る(造血)役割があります。また腸内細菌の助けによりビタミン類、ホルモン、酵素、アミノ酸がつくられており、他にも血糖値や血圧の調整、コレステロールを代謝、免疫力の70%を生みだしています。これらすべては妊娠するためには必要な働きです。

このことから腸内環境が悪い状態は妊娠しにくい状態になってしまうことが分かります。

以下の症状がある方は腸内環境が悪くなっているかも・・・

□花粉症がある
□肌荒れが気になる
□疲れやすい
□体臭が気になる
□やる気が出ない
□アレルギーがある
□肥満
□風邪をひきやすい
□不眠症
□生理痛が重い
□便秘・下痢になりやすい
□冷え性

上記の項目で3つ以上当てはまる方は腸内環境を見直しましょう!

リーキーガット症候群は妊娠を遠ざける?

 腸内環境が悪化し、リーキーガット症候群になってしまうと、栄養素は吸収されず卵子や精子の育ちが悪くなるだけでなく、女性ホルモンのエストロゲンも減少してしまいます。そうなってしまうと不妊症だけでなく、生理痛や更年期の症状もひどくなります。グルテンは小麦製品の中に多く含まれているため普段から摂取が多く、体調不良が続いている方はグルテンフリーを試してみましょう。

グルテンは白い砂糖同様、中毒性があるため常にパンやパスタを食べられている方は中止することが大変かもしれません。 まずは、2週間~3週間から小麦抜きの食事に変えて様子を見ましょう。その後体調が回復したり、便秘が治ったりする方は 残念ながらグルテンが身体に合っていません。小麦製品の摂取は少なめにし、腸内環境を良くする食事を意識してとるようにしましょう。

腸内環境を整える食事

栄養成分が豊富な穀類

発芽玄米や雑穀、大麦をとり入れましょう。低糖質ダイエットで主食を減らす方が増えていますが穀物を抜くことで体調不良や便秘になる方も多くいらっしゃいます。日本人は、炭水化物代謝能のある腸内常在菌が多いことが特徴です。穀物を極端に減らすことはやめて、しっかり噛んで食べる ようにしましょう。

野菜、きのこ類、イモ類、豆類、種子類、海藻類の食物繊維を多く含む食材を食べましょう。

食物繊維を多く含む食品は、便の材料や便の排泄を手伝うことで便秘の予防になるだけでなく、血糖値上昇の抑制、腸内炎症抑制、腸内粘膜の修復、重金属・有害物質の排除などの効果も期待されています。積極的にとり入れるようにしましょう。

果物を食べる

果物はビタミンやミネラルが豊富に含まれています。しかし日本の果物は糖度が高い物が多いため1日200ℊを目安にとるようにして、身体の老廃物を外に流しやすくします。

常温の水をとる

水は常温で1日平均1.2~1.5ℓが目安です。いっきに飲むのではなく、ちょこちょこと間を空けて1日かけて飲むようにします。もともとお水を飲む習慣がない方はまずは1ℓを目標に始めてみましょう。水分はコーヒーやお茶ではなく、純粋なお水がおススメです。

日本人には和食合っている?

日本人は昔から炭水化物中心の食事をしてきたため、肉食中心の欧米人と比べると、胃酸の分泌が少なく、肉の消化には時間がかかります。消化・吸収に時間がかかってしまうと大腸では悪玉菌が増えて腸内環境を悪化させてしまうのです。昔から日本人が食べていた炭水化物は精製されていない穀物でよく噛むことで素材の旨味を感じ取っていました。また、保温機能のない時代は冷えたご飯を食べていましたが、冷えたご飯はレジスタントスターチ(難消化でん分)といわれ血糖値の上昇を緩やかにするなどでん粉でありながら食物繊維同様の効果が期待されています。

日本は四季折々の旬な食材に恵まれています。優れた醸造技術による調味料・長期保存可能な発酵食品など独自の和食文化が日本人の特性に結びついているのです。

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