自己注射を悩まれる方へ

体外受精周期に入られた方で、卵胞を発育させるためにホルモン注射の指示が出ている方は多くいらっしゃるかと思います。

このホルモン注射は、1回だけではなく複数回、毎日もしくは隔日で注射をしていく必要があります。毎日病院に通って注射を受けるのはお時間やお身体の負担にもなってしまう…そんな場合に、自己注射をご提案する病院があります。

ホルモン注射の種類

ホルモン注射は様々な種類や単位数があります。どのお薬を選択されるかは医師の指示により異なります。
こちらでは、自己注射で使う2種類のやり方をご説明します。

ペン型注射

 インスリンの自己注射のように、ペン型になっているタイプの注射器です。針部分はつけかえになっていますので、くるくると回してセッティングし、注射をします。

シリンジでの注射

 一般的に病院で行っているやり方です。シリンジ(注射器)を注射針とセットさせ、ご自身でお薬の粉を水で溶いて、注射針を打つ用のものに変え、注射をするやり方です。

病院では、ペン型のものとシリンジのものとそれぞれ選択しているものが異なるようです。
簡易的なものはペン型注射になりますが、金額が高く、採用している病院が少ないなどデメリットがあります。

シリンジでの注射は、医師や看護師がやり方を丁寧に指導しますので、最初は緊張しますが慣れてしまえば問題なくできる手技になります。

注射をする部位

注射をする部位は、薬剤にもよりますが大体が「皮下脂肪」に打つものです。

病院だと二の腕の皮下脂肪に打つことが多いと思いますが、ご自身での自己注射だと、おなかのおへそまわりが一番注射しやすいのではないかと思います。

注射のポイント

しっかりと注射すること

 注射用でお渡しする針は、必ず皮下脂肪に留まる長さのものですので、最初は怖いかもしれませんが、思い切ってしっかりと穿刺してください。針は髪の毛くらいの細さのものなので、「意外と痛くなかった!」という患者様も多くいらっしゃいます。

夫婦で注射説明を聞く

 もしご夫婦で受診されている場合は、一緒に注射説明を聞いておくと、おうちに帰ったとき2人で確認しながら準備ができますね。

どうしてもむずかしい時

注射器の説明を聞いたけれど、やっぱりできなさそう、針が怖いなど、ご心配な方は無理に自己注射をする必要はありません。通院でも対応可能であれば、かかりつけの病院にご相談されてみてください。

まとめ

ホルモン注射は、体外受精周期である程度以上の刺激が必要と診断された場合、ほとんど選択されます。
採卵に向けてとても大切なお注射になりますので、自己注射か通院注射か、ご夫婦お2人が無理のない方法を考えていくことが大切です。

わからないことやご不安なことは決して1人で抱え込まず、何でもおかかりつけの医療スタッフにご相談ください。

企業担当者の方へ

ファミワンでは法人向けサービスとして、女性活躍推進を軸としたダイバーシティ経営を支援する法人向けプログラム『福利厚生サポート』を提供しています。従業員のヘルスリテラシー向上や、組織風土の変容に役立つのみならず、利用促進の広報資料の作成までカバーしており、ご担当者様の負荷の削減にもつながります。