ファミワンカンファレンス2025レポート【パネルディスカッション①妊活不妊治療と仕事の両立「キャリアを諦めない選択肢をつくるには?」】

本記事では、「キャリアを諦めない選択肢をつくるには?ー妊活・不妊治療と仕事の両立に向けた企業の取り組みー」をテーマに開催したパネルディスカッション①をダイジェストでお伝えします。

全内容はカンファレンスアーカイブよりご視聴いただけます。
https://project.famione.com/conference/2025

目次

パネルディスカッション概要

妊活・不妊治療と仕事の両立をテーマに、職場全体での理解促進と支援のあり方について、3社の制度設計や実践事例をもとにディスカッションが行われました。

パネリストには以下の方々をお迎えしました。

• 小林 涼子 氏(パナソニック コネクト株式会社 人事総務本部 DEI推進室)

• 加藤 晶菜 氏(日清食品ホールディングス株式会社 健康経営推進室 保健師)

• 高橋 裕美子 氏(株式会社七十七銀行 人事部 ダイバーシティ推進室 室長)

ファシリテーターは、株式会社ファミワン 看護師・不妊カウンセラー 小澤 彩加が務めました。

各社のご紹介

パナソニック コネクト株式会社

社員の自律的なライフプラン設計を支援するため、卵子凍結費用補助や生理休暇の名称変更、休業・休暇制度の活用など、妊活・不妊治療と仕事の両立を支える制度整備を進めてこられました。社員一人ひとりが自身のライフプランと向き合いながら、最適な制度を選び、幸せの追求と社会貢献に取り組めるよう支援されているとお話しいただきました。

日清食品ホールディングス株式会社

社員に多様な選択肢を提供する方針のもと、妊活コンシェルジュサービスの導入や、婦人科医師と保健師による月経をテーマとした対面・ハイブリッド型トークセッションを実施されました。ご自身も不妊治療を経験された当事者としての視点から、制度設計の背景や職場での支援のあり方について、実体験を交えながら語られました。

株式会社七十七銀行

不妊治療支援に特化した制度として、ライフプラン休職制度、6パターンから選べる時差出勤制度、不妊治療を目的とした特別積立休暇等を整備されました。制度の有無だけでなく、利用しやすい環境づくりが重要との考えのもと、管理職や当事者への理解促進・啓発にも取り組まれています。

カンファレンス内のQ&A

-ご参加の皆様からも多数のご質問がありました。以下、一部抜粋してご紹介します。

システム上生理休暇の承認者が上司のため、利用者からは上司が男性だと申請が出しにくいという声が多く上がり、利用率が伸びません。どのような工夫をしたら利用しやすくなるでしょうか。何かいい方法があればご教示ください。

不妊治療、両立サポートに対して本気で取り組んでいる地方企業は、大都市に本社がある支店以外は珍しいと思います。会社が両立サポートを進める中で、反対や不安の意見などはありませんでしたか?また、あったとしたら、どのように説得してきましたか?

生理休暇の利用はどのくらいありますでしょうか?制度は有給にされていますでしょうか?

職場は男性の方が多く、生理休暇など女性向けの制度を作ると、男性社員からあまりいい声が上がりません。女性だけを優遇しているような雰囲気にならないように制度を作るにはどうしたらいいでしょうか?

まとめ

妊活・不妊治療と仕事との両立に向けた取り組みと、職場内での理解促進について詳しくお話しいただきました。妊活・不妊治療を含むライフプランを社員が安心して語り合える職場風土の重要性や、制度を整えるだけでなく当たり前に利用でき、「この職場なら両立できる」と感じられることが支援の本質であると強調されていました。ライフもワークも後悔しない選択を支えるために、性別を問わず、皆で考え、制度を育てていく姿勢が重要とお話されました。

パネルディスカッションの詳細な内容、また各ご質問の回答は、アーカイブにてご覧いただけます。ぜひアーカイブ視聴をお申し込みの上、ご視聴ください。

▶︎「ファミワンカンファレンス2025」アーカイブ視聴申込(申込・視聴期限:2025年11月30日迄)
https://form.run/@famione-conference2025

▶︎「ファミワン 福利厚生サービス」について
https://famione.com/benefit/

famione(ファミワン)
【人事・管理職・従業員が嬉しい】福利厚生サービス | famione(ファミワン) 利用者数3万人突破!女性活躍推進・健康経営につながる福利厚生サービスを提供。様々な企業様にてご活用いただいています。管理職や若手社員向けの啓発など企業の風土を変...

この記事を書いた人