今仕事を休めない!更年期女性の強い味方 婦人科を上手に活用するための7つのポイント

最近、「疲れが抜けない」「イライラを抑えられない」「理由のない不安が続く」「生理なのか不正出血なのか判断できない」など、これまでとは違う変化を感じていませんか?

「もしかして更年期?」と思いながらも、忙しさや不安から、また婦人科に対する抵抗感から受診をためらってしまう人は少なくありません。

「婦人科で相談したいけれど、何をどう話したらいいの?」「この程度で受診してもいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。

女性の身体は女性ホルモンの影響を大きく受けており、特に更年期はホルモンの大きな変動によって心身が揺らぎやすい時期。だからこそ、婦人科をうまく活用することで、こうした変化をより穏やかに乗り越えることができます。

「婦人科はなんとなく苦手…」という方も、受診のためのちょっとした準備や心構えを知っておくだけで気持ちが軽くなり、体調改善への大きな一歩につながります。

今回は “婦人科を上手に活用するための7つのポイント”をお伝えします。

目次

何でも「更年期のせい」と思い込まない

更年期の体調管理でまず大切なのは、気になる症状をすべて「更年期だから」と決めつけてしまわないことです。

更年期は卵巣機能の低下に伴って女性ホルモンが変動し、不調が起こりやすい時期ですが、「他の病気がない」と判断されてからはじめて、「更年期症候群(更年期障害)」と診断されます。

そのため、何でも更年期のせいにしてしまうと、別の病気の発見が遅れてしまうこともあります。

例えば、更年期によくみられる「動悸」。

更年期外来で、「更年期の動悸だと思って…」と来院された方が、心電図をとったところ重度の徐脈が見つかりました。急遽循環器科を受診し、ペースメーカー挿入となり大事に至らなかったというケースがありました。

また、「めまい」の原因がメニエール病や脳の病気だったり、「疲れやすさ」の原因が甲状腺疾患や過多月経からの貧血だったということもあります。

もし病気が見つかれば、その治療を行うことが最優先となります。

まずは症状に合った専門科を受診することが、様々な不調が起こりやすい更年期の身体を守る大切な選択になります。

例:

●動悸 → 循環器科

●関節痛 → 整形外科

●めまい → 耳鼻科/必要に応じて脳神経外科

●慢性的な疲れ → 内科

もちろん、「どこに行けばいいかわからない」という場合は、まず婦人科で相談しても問題ありません。必要な専門科を紹介してもらえるため、一人で抱え込まないことが大切です。

何でも「更年期のせい」と自己判断しないことがとても重要です。

問診票は自宅でゆっくり書いておく

問診票は、医師が患者の状態を理解するための重要な手がかりです。

受付後に病院で慌てて書くと、考えがまとまらず、必要なことを正しく書けなかったり、抜けが出やすかったりするため、できれば自宅で落ち着いて記入することをオススメします。問診票をホームページからダウンロードできる医療機関が増えているので、まずはホームページをチェックしてみましょう。

特に更年期の不調では以下に関することが重要です。

●最終の生理

●生理周期

●生理の量

●生理に伴う症状

●治療中の病気・服薬(市販薬・サプリも含む)

●家族の病歴

●つらい症状とその経過

●健診結果(子宮がん検診・乳腺検診・その他一般健診)

これらが整理されていると、医師も治療方針を立てやすくなります。

相談したい内容は紙に書いて整理しておく

診察の場に立つと、「何を話せばいいかわからない」「緊張して言葉が出ない」ということは珍しくありません。

診察後、「上手に伝えられなかった…」「あ、聞き忘れた…」と思うこともありますよね。

だからこそ、事前に紙に書いて整理しておくことが大きな助けになります。

症状に対して、

●いつから

●どんな症状が

●どのくらいの頻度で

●どんな時につらいか

箇条書きで書き出しておきます。実際、紙を見ながら説明することで、医師に正確に伝えやすくなります。

もし様々な不調があってそれを伝えることが難しいときや、うまく言葉がでてこないときは、「全体的に体調が不安で相談したい」とひとこと伝えれば十分です。

またこれだけは絶対に確認したいということは、必ずメモしておき聞き漏れを防ぎましょう。

改善したい症状を一つ選ぶと診察がスムーズ

更年期には「ほてり」「不眠」「気分の落ち込み」「疲労感」など、さまざまな不調が重なります。

診療ではひとりひとりに使うことができる診療時間は限られており、一度の診察で全てを扱うことが難しい場合もあります。

そこで、「これが一番つらい」「これが一番日常生活で支障をきたしている」という症状を一つ選んでみてください。

例:

・夜眠れず、日中の活動に支障がある

・気分の落ち込みが続き、生活を楽しめない

・ホットフラッシュが仕事の妨げになっている

最も生活に影響している症状を優先することで、治療の軸が明確になります。

そして不思議なことに、一つの症状が改善すると、他の不調まで軽くなることがよくあります。なぜならば更年期の心と身体の様々な症状は互いに関連しているためです。

過去の検査結果を持参する

血液検査、人間ドック、婦人科検診などの結果があれば、ぜひ持参しましょう。

検査内容が重複していれば、同じ検査を繰り返す必要がなく時間と費用の節約につながります。

自分自身の氏名、検査した医療機関名、検査日が記載されているかも確認しておきましょう。

診察中に気になったことはメモする

診察中は緊張して、医師の説明を理解したつもりでも、帰宅すると思い出せないことはよくあります。

その場で短い言葉でもメモしておくと、後から落ち着いて振り返ることができ、次の診察にも役立ちます。

更年期の身体の変化を知ることは、不安を軽くする力になる

更年期の不調は、卵巣機能の低下により女性ホルモンが減少することから始まります。

女性ホルモンは女性の心身を支える重要なホルモンで、減少すると自律神経も影響を受け、さまざまな症状が現れます。

身体の仕組みを知ることで、「私が弱いからダメだから、ではなく身体の自然な変化なんだ」と客観的に不調を理解でき、心を軽くすることができます。

また、医師の説明を理解するうえでも、自分の身体について知っておくことは大切です。

身体の仕組みを理解しておくことが、自分の健康と人生を守る大きな支えになります。

おわりに

更年期の心身の揺らぎは、決して“がまんすべきこと”ではありません。同時に、感じている不調をすべて「更年期だから」と思い込まないことも大切です。更年期世代は、さまざまな病気が表れやすくなる時期でもあり、思い込みによって大切なサインを見逃してしまうこともあります。だからこそ、まずは身体の変化を丁寧に受け止め、その背景を一緒に考えてくれる婦人科とつながることが、大きな安心につながります。

婦人科を上手に活用することは、ゆらぐ心と身体を整えるための大切な一歩です。一人で抱え込まず、気軽に相談できる「かかりつけの婦人科」があるだけで、不安が大きくなる前に対処しやすくなります。医療機関によって更年期へのサポート体制は異なるため、ホームページなどで情報を確認し、「ここなら相談できそう」と感じられる場所を見つけてみてください。

更年期は、人生の折り返し地点ともいえる時期です。この時期の向き合い方が、その後の人生の土台になるとも言われています。自分の身体と健康をこれまで以上に大切にし、優先順位を少し上げてあげる、そんな選択をしていきたいですね。

参考文献

1.             医療情報科学研究所(編集).『病気が見える vol.9 婦人科・乳腺外科〔第4版〕』.岡庭 豊(発行者),株式会社メディックメディア,平成30年.

2.             対馬 ルリ子,吉川 千明.『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』.集英社,2020年.

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この記事を書いた人

激務から体調を大きく崩したことをきっかけに、女性の健康について関心を持つ。
更年期外来での勤務を経て、現在は不妊治療クリニックに勤務。
頑張る女性に「自分を大切にすること」を伝えたい。