解説!TOKYOプレコンゼミで検査助成

令和6年度、東京都では、都内在住の18~39歳の方を対象にプレコンセプションケア(性や妊娠に関する正しい知識を身に付け健康管理を促すこと)に関する講座を月に1回程度開催しています。受講された方を対象に、妊娠・出産前のヘルスチェックとしての各種検査が女性は上限3万円、男性は上限2万円助成されます。

この記事では、「TOKYOプレコンゼミ」について詳しく解説します。

プレコンセプションケアとは

性や妊娠に関する正しい知識を身に付け健康管理を行うよう促すことを指します。

早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子供の健康の可能性を広げます。

いまは妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを実施することでいまの自分がもっと健康になって、自分らしいより良い人生の実現につながります。

TOKYOプレコンゼミとは

東京都が若い世代がプレコンセプションケアに興味・関心を持ち、取り組むきっかけになるよう開催している講座です。プレコンセプションケアの専門家による講座やアドバイスを通じて、将来の妊娠・出産に関する知識を身につけることができます。

講座内容

1)未来の家族を考えたとき、知っておきたいこと

生活習慣や知っておきたい検査(AMH検査、経膣超音波検査、精液一般検査、風しん抗体検査等)、妊娠成立に関する知識について。 (講師:国立成育医療研究センター医師等)

2)妊娠・出産前のヘルスチェック支援のご案内

対象

妊娠・出産をこれから考える、都内在住の18~39歳の方
※パートナーの有無は問いません

日時・開催方法

月1回程度、都内各所にて開催されます。

※講座の開催時間と会場は回により異なります。
※会場での参加かオンラインでの参加か選べます。

申し込み方法と定員

申し込みは、下記のURLからお申込みいただけます。
https://preconceptioncare2024.jp

申し込み締め切りは、おおむね開催の1週間前です。
定員は、カップル;各回25組50人程度、シングル:各回100人程度

※定員は、会場等の都合により異なる可能性があります。

妊娠・出産前のヘルスチェックの流れ

「TOKYOプレコンゼミ」を受講し、検査のことをただしく理解した上で、希望する方は、都が指定する検査のうち、個人の状況に合わせ医師と相談の上、実施した検査等の費用が助成されます。

 助成を受けるための要件

1)「TOKYOプレコンゼミ」の受講を完了し、検査のことを正しく理解すること。

2)受講完了後、プレコンセプションケアの一環として、当該年度内に登録医療機関において、対象の検査及び検査結果を踏まえた助言・相談を受けること。

3)都が実施するアンケートに回答すること。

4)講座受講日から申請日までの間、対象者(検査、助言・相談を受ける方)が継続して東京都の区域内に住民登録していること。

5)検査に係る初診の日における対象者の年齢が18歳以上40歳未満であること。

助成を受けるまでの流れ

※登録医療機関リスト・アンケート・助成金の申請は、東京都福祉局のホームページよりアクセスしてください。

助成額

女性:上限3万円、男性:上限2万円

※上限額を超えた分は自己負担となります。

※都が指定する登録医療機関で検査から助言・相談まで受けられます。

※助言・相談の終了後に、今後の都事業の参考とするためのアンケートにご回答ください。

対象となる検査

検査には、男性・女性ともに必須の検査とそれぞれ選択できる検査があります。

検査の流れ

来院回数、検査の流れについては、病院によって多少違いがあります。
こちらの記載内容は実際の検査の流れとして、ひとつのケースになります。ご参考程度にご覧ください。

[男性]

初回来院:採血検査を行い、尿検査キットと精液検査のキットをもらう。
2回目来院:尿検査と精液検査の検体を提出する。
3回目来院:医師より結果説明と相談を行う

[女性]

初回来院:生理中に来院し、採血を行う。尿検査のキットをもらう。
2回目来院:経膣超音波検査を行う。尿検査の検体を提出する。
3回目来院:医師より結果説明と相談を行う

病院を選ぶポイント

検査する病院は、登録医療機関の中から選びます。その病院を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

通院しやすい病院か
男女ともに3回ぐらい来院が必要になります。自宅や職場からのアクセスが良く、朝や夜間も対応できる病院であれば、通院の負担は少ないでしょう。

産婦人科の病院か不妊治療専門の病院か
もしプレコンセプションケアの先に、妊活・不妊治療を積極的にお考えなのであれば、不妊治療専門病院とはどういったところなのか、不妊治療を専門とする医師からの助言はどのようなものなのか、経験するためにも不妊治療専門の病院を選択されるとよいでしょう。

病院により検査できる項目、検査費用に違いがある。
病院により検査できる項目と検査費用に多少違いがあります。各病院の検査についての情報をよくご確認いただき、どの病院にするか選択されるのがよいでしょう。

まとめ

正しい知識を得るのに「早すぎる」ということはありません。まだ具体的に妊娠・出産を考えられる状況ではない方も、明るい未来のための備えとして、「TOKYOプレコンゼミ」に参加して、プレコンセプションケアを行ってみるのはいかがでしょうか。

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