不妊治療はいつから考える?

妊活を始める時、まずはお2人で「何人子どもが欲しいか」「どの位の時期に妊娠を希望したいか」などライフプランを考えられると思います。

しかし妊活を開始したのに思っていたようにいかない時「なんで妊娠しないのか?」「自分にもしかしたら原因があるのではないか?」「病院で診察してもらった方が良いのかな?」などの思いが募ってきます。

それなのに実際には妊活のために病院を受診することに躊躇してしまい、受診のタイミングを逃してしまうカップルも珍しくありません。

実はこのタイミングが遅かった事が原因で、妊娠へのゴールが遠くなってしまう場合もあります。

そこで今回は、どのようなタイミングで不妊治療のために病院の受診を考えたら良いのかをお伝えしていきます。

不妊症の定義

皆さんは不妊に定義があるのをご存知ですか。「避妊を行わず一般的な性交渉を行っているにもかかわらず、1年以上赤ちゃんを授かる事ができない状態」を不妊症と言います。

一般的に避妊を行わず性交渉を行っている場合、全体の80%のカップルが1年以内に赤ちゃんを授かることができ、2年以内には90%のカップルが赤ちゃんを授かることができるとされています。

病院への受診を考えるポイント

妊活を始めて1年以上経過している時

先ほどお伝えしたように、不妊症には定義があります。

そのためまずはこの1年という期間は大事なポイントです。妊娠を目指して1年が経過しているようであれば病院への受診を考えてください。

ただし女性の年齢が35歳以上の場合は半年を目安とするのが理想的です。

月経周期が不順な事が多い

 理想の月経周期は25〜38日です。月経周期が40日を超える事が多い場合は排卵障害の可能性があります。妊娠を目指すためには月経周期をお整える事も重要になるので早めの受診が理想的です。

月経痛がひどい、これまでに子宮筋腫や内膜症があると指摘を受けた事がある

 子宮筋腫や内膜症は妊娠と大きく関わりがあります。月経痛がひどい方の場合、もしかしたら内膜症などがある可能性もあります。妊活を進めていく上で、病院でのサポートが必要となる場合も多いので早めの病院受診がお勧めです。

性交渉が上手く行えない

 様々な事が原因で妊娠はしたいけど性交渉が上手く行えないカップルも珍しくありません。性交痛がある、勃起障害があるなど様々な事が原因で性交渉を上手く持つ事ができない場合があります。その様な時も不妊治療専門病院ではアドバイスやサポート、人工授精の提案などを行っていきます。「妊娠したいけど、そもそも性交渉をほとんどとれていないから」と悩まず、専門病院で相談する事で妊活をスタートする事が可能となります。

セルフの精液検査で精子が確認できなかった、もしくはかなり数が少なかった

 近年、病院を受診しなくてもご自身で精液検査を行えるキットが発売されています。このような検査キットを使用し精液検査を実施されている方も増えてきていますが、もしこのキットを使用し精子の数が少ないまたは精子が確認できない場合は、病院での精液検査を実施し再確認する事が必要となります。

少しでも早く妊娠したい、妊娠できるのか知りたい

 妊活への思いはカップルによって異なります。最初にお伝えした様に、1年経過していないと病院へ受診してはいけないというわけではありません。早い段階でお2人が希望されているのであればそれが受診のタイミングです。

「まずは検査だけ」という受診も問題ありません。

まずは気軽にクリニックで相談しよう

病院への受診のタイミングをいくつかお伝えしましたが、如何でしょうか。

「不妊」は何か症状があるから受診する病院ではありません。例えば、「鼻水が出て、熱があるから風邪かもしれない」と思い受診しようという気持ちになるとお思います。しかし、不妊症の場合、何かの症状をきっかけに受診を考えることはほとんどありません。だから余計に受診のタイミングが難しいかもしれません。

しかし、不妊治療の病院は治療だけをするのではなく、確認する場所でもあります。お2人が妊娠するために何か問題はないか、検査が必要ではないかを相談し、そこから必要であれば検査や治療がスタートします。 ちょっと勇気が必要かもしれませんが、気軽に相談のために足を運んで頂けると良いかもしれません。

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