時代の変化に伴い、私たちの生活の中には多くのテクノロジーが入り、多くの情報を手にすることができるようになりました。
そのテクノロジーは私たちの生活や人生を、自分らしく健やかなものへとサポートしてくれます。また多くの情報を簡単に手にすることができる今、自らがスピーディーに情報を得ることが可能になっています。
リプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康/リプロダクティブ・ヘルスとは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも本人の意思が尊重され、自分らしく生きられること)に関わるテクノロジーを皆さんはご存知でしょうか。
リプロダクティブヘルスに関わるテクノロジー
現在、リプロダクティブヘルスに関わるテクノロジーには以下のようなものがあります。
- 精液検査キット
- ホルモン検査キット
- 子宮内環境検査キット
- 妊活オンライン相談
- 更年期オンライン相談
それぞれ少しご紹介します。
精液検査キット「Seem」
自宅で手軽に精子の濃度と運動率を測定することができる検査キット。
スマートフォンのカメラを使用し、測定が可能です。WHOの基準値と比較することができます。
不妊の原因は男女半々であり、不妊は男性にとって他人事ではありません。ですがこれまで病院にいかなければ精液検査を受けることはできませんでした。
精液の検査を受けることへのハードルを低くした「Seem」。「もっと早く検査していればよかった」を減らすことのできる検査キットです。もし測定結果がWHOの基準値を下回っている場合は一度受診をしてみると良いでしょう。
こちらからお買い求めいただけます。
ホルモン検査キット「Fcheck」
AMH(アンチミューラリアンホルモン)という卵巣年齢の指標となるホルモンの検査キット。
自宅にいながらにして、自分の妊孕力(妊娠する力)をチェックすることができます。
自分の状態を正しく知ることで、ライフプランをどう組み立ていくのかを考えることができますね。
AMHが低くても妊娠ができないということではありません。ただ、子を望む場合にはスピード感を持って妊活を進めることが成功の鍵となるかと思います。
子宮環境検査キット「腟内検体採取式 子宮内フローラCHECK KIT」
なかなか着床しない原因の一つとしてわかってきた、子宮内フローラ(子宮内の菌の環境)を調べるキット。
現在は病院に行かないと検査をすることができません。こちらは、自宅で子宮内フローラに関する検査ができるキットです。「子宮の環境が気になる」「自宅でできる妊活をしたい」という方にお勧めです。(2021年3月発売)
妊活相談「ファミワン」
LINEを使って妊活についてのオンライン相談をすることができます。
不妊症看護認定看護師、臨床心理士、胚培養士などの妊活専門家からアドバイスが届きます。個別の相談や、妊活に関する動画「妊活ライブ」を視聴することで、正しく必要な妊活知識を身につけ、しっかりと妊活を進めることができるようになるサービスです。
更年期相談「wakarimi」
LINEを使った女性のココロとカラダの見守りサービス。
PMSや更年期障害など女性はホルモンによってココロとカラダが振り回されがちです。
不調の状況を数値化し、更年期についての知識やアドバイスを得ることができます。更年期を女性一人の問題にしない、専属のカウンセラーとしての役割を担ってくれるサービスです。
まとめ
このようにテクノロジーを使ったサービスのおかげで「どこかに行かなくても」「自分で」検査や相談ができるになりました。これによって私たちは、自分らしく自分の人生を歩むことができることに近づけたかもしれません。
ですが、これらのテクノロジーを「いつ」「どうやって」使うのか。また使った後、どうしたらいいのかがわかることが大切です。
受診をすることなく検査ができるようになったけれど、受診が必要ないということではありません。検査キットで検査をしたから安心、ではなく、「受診する必要があるのか」を判断し、その上で「いつ頃受診するのか」「受診しないのか」などを決め、行動することが重要です。判断が難しい時、判断に迷うときは専門家に相談できるサービスを使いましょう。ご自身やお2人で悩みすぎず、「相談する」ことを身近な選択肢におくことで安心して前に進めるきっかけになると思います。
「検査したけど、結局どうしたらいい?」とならないよう、テクノロジーをうまく利用し、情報を選別しながら人生を進めていける力を持つこと。私たちが生きる社会ではこういった力を持つことが最も重要なことではないでしょうか。
子を望み現在妊活中の方、いつかは子どもが欲しいと思う方、自分らしく生活したいと望む方、皆様が自分らしく心も身体も健やかな人生を送ることができるよう願っています。