【生産性向上】若手社員の意欲を掻き立てるには

近年では「Z世代」と呼ばれる若者も多く目にするようになり、若者との世代間での価値観や世界観の違いについて注目されることが多くなりました。

Z世代の特徴の一つとして自分らしさを強調することが多く、自分にあった環境で働きたいという意欲があるのでそれに合わせて、企業の制度も見直していかなければなりません。

この記事では若手社員が離職せず定着させるにはどのようにすればいいのか、実際の企業の取り込みについて例をもとにまとめてみました。

Z世代の特徴

・仕事で最新のテクノロジーを使用することを望む

・対面でのコミュニケーションを重視する

・起業家精神を備えている

・上下関係の厳しい職場環境になじみにくい

・変化を受け入れる

・柔軟性を重視する

・負けず嫌い

もっと詳しく!ファミワン福利厚生コラム:Z世代社会人の困りごとを解決=企業の未来予想図!?

令和3年の離職率のデータ

19歳以下の男性の離職率は33.6%

19歳以下の女性の離職率は36.0%

20歳から24歳までの男性の離職率は24.2%

20歳から24歳までの女性の離職率は26.9%

となっており24歳以下の約30%の若手社員は離職することになっていますね。

どうすれば若手社員が意欲を掻き立て定着するようになるか、実際に企業が取り組んでいる事例を例に考えてみました。

若手社員の意欲を掻き立てる事例

○事例①

【企業概要】

業種:旅館業、飲食業

労働者数:28人(うち正社員数16人)

労働者の平均勤続年数:10.5年

労働者の平均年齢:39.9歳

【課題】

新卒若手社員の定着率が低い。

【制度導入内容】

正社員、契約社員、パート社員の賃金制度の改定の実施。

・正社員は中堅層の賃金の底上げや会社に貢献しているものに対してスペシャリスト手当を支給。

・契約社員はマルチタスクにの可否を評価し、賃金の再設定。

・パート社員はリーダクラスの処遇の見直し、ジョブローテーションの見直し。

【効果】

・賃金を引たことにより各社員の処遇の差がひらいたが頑張れば認めてもらえるというモチベーションに繋がった。

・新制度導入後からの離職率はまだなく人材の確保も出来るようになった。

【事例①まとめ】

正社員の中堅層の賃金底上げ、貢献している社員には手当などでさらに賃金を引き上げることで、頑張っている分だけ賃金が上がるという制度を導入することにより、仕事に対してのモチベーションを向上させることに成功し、定着率の増加にも期待できるようになりました。

頑張ったら評価され賃金があがるっていうことは上司も自分のことをみてくれて認めてもらえるってことで仕事へ力が入りそうで良い制度ですね!

○事例②

【企業概要】

業種:小売業(ホームセンター)

労働者数:1672人(うち正社員数555人)

労働者の平均勤続年数:16年

労働者の平均年齢:40歳

【課題】

新卒若手社員の定着率が低い。

【制度導入内容】

目標設定、評価シートの簡素化の実施。膨大の時間がかかった評価シートの時間を上司と部下とのコミュニケーションの時間に当てることに変更した。

また、コーチング研修を外部指導員を招き実施することにより、上司側の指導に対して見直しを実施した。

【効果】

評価シートを簡素化することにより、上司側がフォローできない部分がなくなり、効果性が高まった。

また、上司と部下とのコミュニケーションとの時間の増加やコーチング研修のおかげで効果が徐々に出てきており雇用管理の改善に期待できるようになった。

【事例②まとめ】

作成に膨大に時間がかかっていた評価シートの時間を上司と部下とのコミュニケーションの時間に費やす事により上司と部下との話合う時間が増加するようになりました。また、部下への指導方法を見直すためにコーチング研修を行いました。

コミュニケーション重視の「Z世代」ですので上司と部下間での話し合いをよく行いお互いに相手のことを知るということは大事だと思います。

もっと詳しく!ファミワン福利厚生コラム:【認定企業を目指そう!】ユースエール認定制度

まとめ

今回は「Z世代」とも呼ばれる若手社員を意欲を掻き立てどう定着率を上げればいいのかということで各企業はどのような取組みをしており、対策しているのかまとめてみました。

事例①では頑張った社員に対しては賃金を上げることで上下関係を厳しい環境を好まず、負けず嫌いのZ世代にはモチベーションの向上に繋がり定着率の増加に繋がりました。

事例②では上司と部下とのコミュニケーションの時間を増やすことでお互いに知ることができ上司側がうまく指導できる環境をつくることができました。

これから入ってくる若手社員(Z世代)の特徴をとらえつつ制度を決めていくことにより、若手社員の意欲を掻き立てて定着率の増加につなげている企業が多いと思いました。 時代とともに企業と特徴や社員の特徴が変化しつつあるのでそれに合わせて制度の見直しが必要になりそうですね。

参考URL:

https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0062-imadoki2021.html

https://jp.indeed.com/career-advice/finding-a-job/generation-z?aceid=&gclsrc=aw.ds&aceid=&gclid=Cj0KCQjwiIOmBhDjARIsAP6YhSV_Q9xz5YP7xQeXNvyXVRcFwv6v1mu__0efLeSjcl7t1cU6TGlOCYwaAgGpEALw_wcB&gclsrc=aw.ds


https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-2/dl/gaikyou.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/000577382.pdf