
はじめに
まだまだ寒い日が続いていますし、雪が降りやまぬ地域のニュースを見ると心が痛みます。どうか安全にお過ごしください。そしてそんな中でも春の到来が近づいてきているのを感じるようにもなってきています。今日は小さな虫たちが飛び回っているのを洗濯場で見かけました。「あ~春が近づいているんだな」と思いました。春は暖かく、花や草が伸びて生命の息吹を感じることのできる素敵な季節ではありますが、同時に花粉症の方々を悩ませる季節でもありますね。今、経済産業省も注目を強めている花粉症対策について考えていきましょう。
企業による花粉症対策の必要性
今回は企業が職場で従業員の健康管理の一環として、どのように花粉症対策をしていくのかをお伝えしていこうと思います。花粉症ごときと侮るなかれ!花粉症が酷い人にとっては一年で最も大変な時期でもあります。花粉症は2月~5月くらいまで続きます。最大で6月まで残ることも報告されています。花粉症の薬を飲む人は、杉の花粉症の場合は1月終わりから飲み始めなくてはいけません。私もその一人ですが、薬を飲むとどうしても眠くなります。仕事の最中の集中力が落ちていることを実感しますし、頭がぼぉーっとしてしまい深く考えることが難しいなと感じます。症状のひどい人は熱が出ることもあります。くしゃみ、鼻水、発熱となれば風邪をひいているような状態です。仕事に集中するには無理がある場合も出てくるでしょう。そんな中で花粉症の時期を最も長く捉えると、1月~6月まで花粉症に振り回されてしまうということになります。これは1年の内、半年間もの間ということになります。そう考えると、花粉症は企業にとっても対策を取るのにふさわしい内容と言えるでしょう。
仕事を円滑に進めていけるように対策を講じることは生産性を上げることにもつながります。従業員の職場環境を守ることは企業の使命でしょう。ぜひできそうなことは実践していってください。

職場環境への花粉症の影響について
・業務効率の低下
花粉症による集中力の低下や、遅刻や早退、重症な場合は病欠の増加も起こるかもしれません。休む人が出てくると、周りへの負担が増えてしまいます。
・職場の雰囲気の変化
くしゃみや鼻水、目のかゆみによって、周りを気にしてしまうため、部署内でのストレスの増加やコミュニケーションが困難になる。職場の雰囲気は仕事の生産性に大きくかかわってくるため、見過ごすことは良くないでしょう。
健康管理の重要性
冒頭でもご説明した通り、花粉症は長い期間悩ませるストレスです。経済産業省も花粉症対策に乗り出し始めています。具体的には、健康経営優良法人認定制度の評価項目に花粉症対策を追加する動きがあります。来年3月には認定していく予定です。
経済産業省における花粉症対策に関する取組
1.花粉曝露対策に資する商品の質の見える化と活用促進
2.花粉曝露を軽減する働き方の推進
企業の取り組み例
取組は下記の通り、できることはいろいろとありますが、一番いいのはリモートワークの推奨ではないかと思います。リモートワークにすることで、通勤時の花粉から逃れることができるからです。可能であればリモートワークをできる職場環境を整えることをお勧めします。
☆職場環境改善
・空気清浄機の設置
高性能の空気清浄機をオフィスに設置
・窓の開閉管理
花粉が多い時間帯には窓を閉め、空気の入れ替えを行う際には花粉フィルターを使用します。
☆個人用保護具の提供
・マスク配布
・ゴーグルやメガネの提供、貸出
目のかゆみや炎症予防のため
☆柔軟な勤務体制の整備
・リモートワークの推奨
花粉の多い時期にはリモートワークを多く取り入れれるように環境を整える
・柔軟な勤務時間
通勤ラッシュの回避を推奨する
☆健康教育と啓発
・健康に関するセミナーやワークショップの開催
花粉症に関する知識を深めるためのセミナーやワークショップを開催します。
・従業員への情報提供
花粉症対策の方法や薬の使い方について、従業員に情報を提供します。
など
おわりに
たかが花粉症と思わずに、これらの対策を実施することで、従業員が花粉症の影響を受けにくくなり、快適に働ける環境を整えることができます。企業として従業員の健康を守る姿勢を示すことは、長期的な生産性向上にも繋がるでしょう。
