企業におけるダイバーシティ（多様性）活動について

2023年6月16日 2023年7月18日

ファミワン

企業におけるダイバーシティは、異なる人種、性別、年齢、性的指向、障がいの有無など、様々な背景を持つ人々が組織内で働くことを促進する取り組みです。

1 今、ダイバーシティが注目される理由
2 ダイバーシティーアンドインクルージョン（D&I)
3 ダイバーシティー実現のための戦略
4 ダイバーシティーのもたらす企業の利益

今、ダイバーシティが注目される理由

ダイバーシティーが注目される理由は大きく分けて３つあります。

1つ目は、労働力の減少により、特に若手の採用条件が厳しくなっていることです。近年の売り手市場では、求める企業よりも就職希望者の数が少なく、学生側が有利な状況となっています。そのため、学生側は条件に妥協することなく、企業側に高い条件を求めることができます。企業側は人手不足に追われているため、これまで良かった「あの学生」を採用できない状況に陥り、多様性を取り入れることが必要になります。

２つ目にトレーニング・教育の実施従業員に対して、多様性に関するトレーニングや教育を実施することで、多様な背景を持つ人々に対する理解を深め、差別や偏見を排除することができます。

３つ目にポリシーの見直し企業のポリシーにおいて、多様性に配慮した取り組みを盛り込むことで、従業員が働きやすい環境を整備することができます。例えば、育児や介護休暇の取得を促進する制度の導入や、多様な宗教や文化的な祝日に対応した休暇の設定などが挙げられます。

以上の3つが、ダイバーシティが注目される理由となっています。

ダイバーシティーアンドインクルージョン（D&I)

最近では、ダイバーシティ・アンド・インクルージョン（D&I）という考え方が注目されています。D&Iは、ダイバーシティだけではなく、多様な背景を持つ人々が組織内で受け入れられ、認められ、参加できるようにすることを目指した取り組みです。D&Iは、企業文化の変革や、トレーニング・教育、ポリシーの見直しなど、多角的なアプローチが必要となるため、ダイバーシティとともに注目されるようになっています。

ダイバーシティー実現のための戦略

ダイバーシティを実現するための具体的な戦略として、大きく４つあります。

1つ目は、採用プロセスの見直しです。採用プロセスにおいて、候補者の多様性を確保するために、広告媒体の選択や、採用面接官の多様性を確保するなどの取り組みが必要です。また、採用選考において、候補者の能力や資格だけでなく、多様性や文化的背景などを考慮することも重要です。

2つ目は、トレーニング・教育の実施です。従業員に対して、多様性に関するトレーニングや教育を実施することで、多様な背景を持つ人々に対する理解を深め、差別や偏見を排除することができます。

3つ目は、ポリシーの見直しです。企業のポリシーにおいて、多様性に配慮した取り組みを盛り込むことで、従業員が働きやすい環境を整備することができます。例えば、育児や介護休暇の取得を促進する制度の導入や、多様な宗教や文化的な祝日に対応した休暇の設定などが挙げられます。

4つ目は、リーダーシップの強化です。企業のリーダーが、多様性に対する理解を深め、取り組みを推進することが重要です。リーダーが多様性に対する意識を高め、その考え方を社員に伝えることで、企業全体が多様性を受け入れる文化になります。

以上のような取り組みを実施することで、企業は多様な人材を採用し、多様性を推進することができます。ダイバーシティ・アンド・インクルージョン（D&I）の考え方を取り入れた取り組みは、企業の成長や社会的責任に貢献することができます。

ダイバーシティーのもたらす企業の利益

ダイバーシティがもたらすメリットとして、以下のような点が挙げられます。

1つ目に創造性・イノベーションの促進多様なバックグラウンドを持つ人材が集まることで、異なる視点や知識を持つ人々が協働し、新たなアイデアや解決策を生み出すことができます。これは、企業にとって新しいビジネスチャンスを生み出し、競争優位性を獲得することにつながります。また従来よりも多くの顧客を理解する力にも秀で、顧客にあったベストを提案することもできます。

2つ目に企業文化の改善多様性を受け入れる企業文化を構築することで、従業員のモチベーションやエンゲージメントが向上し、離職率の低下や生産性の向上につながります。また、様々な背景を盛り込んだ優秀な人材が数多く応募され、よりよい人材確保にもつながります。そして、今までのイメージとは違う新しいイメージに企業が生まれ変わると、「今まではこの業種は〇〇ないイメージだけど、私もこの企業に勤めて、はずかしくない」「この企業ではフレキシブルな企業であり、辞職した企業の経験や知識をもっと活かせる」など採用の大きな枠組みが広がる可能性もあります。

3つ目に顧客基盤の拡大多様性を受け入れる企業は、様々な顧客層にアプローチすることができます。顧客に対して多様性を尊重する姿勢を示すことで、顧客との信頼関係を深め、企業のイメージアップにつながることがあります。さらに日本だけでなく、海外の顧客にも視野を広げることができ、企業の背長にもつながります。

4つ目に社会的責任の達成企業は社会的責任を果たすことが求められます。多様性を推進することで、社会的な貢献を行い、社会の中での企業の役割を果たすことができます

上記のように、ダイバーシティがもたらすメリットは多岐にわたります。企業はこれらのメリットを把握し、ダイバーシティを推進することで、自社の成長や社会的貢献につながることが期待されます。また、社会の多様性がますます高まっている現代においては、ダイバーシティを推進することが企業にとって必要不可欠な要素となっています。