【父の日特別コラム】育休取得率30%超え!家計も安心、パパが育休を取るべき理由と具体的なステップ」

もうすぐ父の日がやってきますね。「育児はママがするもの」という時代ではなく、夫婦で足並みを揃えて育児をしているご家庭が増えています。これからは、パパも積極的に育児に参加し、夫婦で協力し合うのが当たり前の時代に。今回は父の日特集と題して、パパが育休を取得するメリットや、夫婦で協力できる具体的な方法について紹介していきます。

男性の育休取得率

「男性が育休って珍しい」「職場の理解はあるの?」と思うかもしれませんが、実は今、パパの育休がすごく注目され、男性の育休取得率が伸びています。

(厚生労働省 令和5年度育児休業取得率の調査結果公表、 改正育児・介護休業法等の概要について)

令和5年(2023年)の調査では、なんと男性の育休取得率が30.1%と3割を超えています。10人に3人のパパが育休を取る時代になったということです。一昔前では考えられなかったと思います。

また、18-25歳の高校生や大学生などの学生若年層を対象とした調査によると、育休を取得したいと考えている若者が過半数を越え、男性も取得する意欲が多いことが伺えます。

(厚生労働省 令和5年度育児休業取得率の調査結果公表、 改正育児・介護休業法等の概要について)

これからの時代、夫婦で育休をとることが当たり前になりそうな結果です。

しかし「パパ育休に興味はあるけど、実際どうなの?」「職場の理解は得られるの?」「家計は大丈夫?」といった不安もありますよね。そんなパパママのために、最新の育休制度について解説していきます。

産後パパ育休ってなに?

2022年に法律が変わって、男性の育休がぐっと取りやすくなりました。特に注目は「産後パパ育休(出生時育児休業)」という新しい制度。パパ向けの制度が制定されるって時代を感じますよね。

特徴としては以下の通りになります。

①赤ちゃんが生まれてから8週間以内に最大4週間取れる

②2回に分けてもOK(例:1回目は1週間、2回目は3週間など)

③普通の育休とは別に取れる

ママが一番大変な産後すぐの時期に、パパもしっかりサポートできるようになり、また家庭の状況に合わせて撮れる時期を選べるのもポイントです。これまでは「出産直後だけちょっと休んで、その後は仕事」というパターンが多かったけど、今はもっと柔軟に長く休めるようになりました。

2025年からの新しい育休知っていますか?

2025年の4月からは、育休中の給付金制度がさらに充実しました。「出生後休業支援給付金」と「育児時短就業給付金」が始まったので、経済面での心配も軽減します。ここでは簡単に説明します。

出生後休業支援給付金って?

子の出生直後の一定期間に、両親ともに14日以上の育児休業を取得した場合に、出生時育児休業給付金または育児休業給付金 と併せて 「出生後休業支援給付金」が最大28日間支給されます。

賃金額面の80%(手取りで10割相当)の給付金を受給できるようになる制度ですので、「育休をとると手取り額が減ってしまう...」と懸念して育休をとっていなかった家庭には嬉しい制度です。

育児時短就業給付金って?

2歳未満を育てる時短勤務者が対象の制度で、育児時短就業中に支払われた賃金額の10%相当額が支給されます。育児中の柔軟な働き方として時短勤務制度を選択しやすくすることを目的に創設された新制度です。

夫婦で協力する育児のコツ

育休をとったはいいけど、「どうやって過ごしたらいい?」と悩むことと思います。

夫婦で協力して育児ができるように工夫すべき点をまとめました。

赤ちゃんのお世話って何がある?

お風呂(沐浴)/おむつ交換/着替え/絵本やふれあい遊びなど、授乳以外はパパも積極的に参加をしてみましょう。

役割分担をしてもいいですし、産後すぐはママの体力回復のために授乳以外は基本パパとしてもいいでしょう。

出産前に夫婦で産後の過ごし方を考えられるといいですね。

スマホアプリで情報共有

育児の記録を共有することは意外と重要なポイントです。授乳時間や睡眠パターン、体重の変化など、育児アプリを使うと便利ですよ。「今日は何回うんちした?」「最後のミルクはいつ?」なんて質問も、アプリを見ればすぐ分かり、相手が寝ている夜間でもすぐに確認できます。

病院での検診情報や予防接種のスケジュールも共有して確認する癖をつけておくと、次の健診は?と焦ることもないですよ。

完璧にしない家事

育児が始まると、家事との両立が大変になります。特に第1子出産後は夫婦揃って初めての育児になるので、戸惑うことも多いと思います。育児と夫婦の睡眠時間確保を第一に。家事は完璧を目指す必要はありません。

得意なことをそれぞれ担当(料理好きは料理、掃除好きは掃除)

時短サービスを上手に活用(食材配達、家事代行など)

「今日はお疲れモード」な日は外食やお弁当もあり

お互いのやり方を尊重(多少雑でも文句は言わない)

といった工夫をしてみましょう。

お互いの「ひとり時間」も大切に

子育て中でも、たまには一人の時間が欲しいもの。週末に交代で外出したり、趣味の時間を作ったり。お互いがリフレッシュできれば、家族全体の雰囲気も良くなります。

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パパが育休を取るメリット

夫婦の絆が深まる

実際に育児を体験すると、ママの大変さが身に染みて分かります。「こんなに大変だったんだ」「いつもありがとう」という気持ちが自然と生まれて、夫婦の関係がより良くなることも多いですよ。

また、パパが一生懸命に育児に取り組む姿を見て夫婦としての絆が強くなると思います。初めての寝返り、初めての笑顔、そんな瞬間を夫婦で共有し、一緒に子どもの成長を喜べる貴重な期間になります。

ママの心身の負担を軽減

出産後のママは、ホルモンバランスの変化や睡眠不足などで心身ともに大きな負担を抱えています。パパが育休を取得することで、ママはまとまった睡眠をとったり、自分の時間を確保したりすることができ、心身の回復を助けることができます。また、育児の悩みを共有し、一緒に乗り越えることで、ママの精神的な安定にもつながります。

子どもにも良い影響

パパが積極的に育児に参加すると、子どもにとってもメリットがたくさんあります。ママとは違うパパならではの遊び方や関わり方で、子どもの世界が広がります。

それに、「男性も育児をするのが当たり前」という価値観が自然と身につくので、将来その子が親になったときにも良い影響を与えるかもしれません。

自分自身の成長にも

子育ては親育てともいうように、自分自身の成長にもつながります。忍耐力がついたり、時間管理が上手になったり、優先順位を考える力がついたり。仕事復帰後にも活かされることが多いと思います。

実際に育休を取るときのポイント

早めの相談が大切

育休を取りたいなと思ったら、まずは職場に早めに相談を。2週間前〜1ヶ月前までに申請すれば良いことになっていますが、実際はもっと早めに話しておきましょう。

・上司や人事担当者に制度について確認

・業務の引き継ぎ計画を具体的に提示

・復帰後の働き方についても相談

・同僚への理解と協力をお願い

これらのことを上司と相談しましょう。

どんな風に育休をとる?

新制度が施行され、育休の取り方は自由になりました。人気の取得パターン

  1. 短期集中型:産後すぐの1-2週間だけ取る
  2. 分割型:産後すぐと数ヶ月後に分けて取る
  3. 長期型:2-3ヶ月しっかり取る
  4. 段階的復帰型:育児時短と組み合わせて徐々に復帰

夫婦でどのようなスケジュールにするか相談しておきましょう。

育休は絶対にとるべき?

育休を取るかどうかを決める前に、まずは夫婦でじっくり話し合ってみてください。

「育休をとって当たり前」と一方の価値観を押し付けることなく、夫婦でどんな育児をしていきたいかをすり合わせることも大切です。

話し合いのポイント

・それぞれの育児に対する想い

・不安に感じていること

・理想の家族像

・現実的な制約(経済面、職場環境など)

悩むなら分割して取得してみて

いきなり長期の育休は難しくても、まずは「産後の1週間だけ」とってみるのもいいですね。分割で育休を取れるようになったメリットを最大限に活用していきましょう。

おわりに

今回は父の日特集としてパパ育休についてまとめました。

ここ数年で育児を取り巻く制度はどんどん進化しており、仕事と育児の両立のためのサポートが多くなっています。

夫婦で「どんな子育てをしたいか」「お互いの働き方はどうするか」を話すきっかけにしてみてくださいね。

制度については対象要件が定められていますので、厚労省のHPなどしっかりチェックしてみましょう。

参考文献

厚生労働省. 令和5年度 第2回 イクメンプロジェクトイベント報告書.  (2025年6月4日)

厚生労働省. 育児休業制度 特設サイト令和3(2021)年法改正のポイント  ( 2025年6月4日)

厚生労働省. 育児休業等給付について   (2025年6月4日)

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