妊活って?
不妊症看護認定看護師の西岡です。
今回は基礎体温についてお伝えします。
どうして基礎体温を測るのか。それは妊活の意味にあるんじゃないかなと思っています。
妊活は「妊娠するための活動」ですが、実は結婚する前からでもパートナーができる 前からでも知っておいてほしい内容です。
妊活は自分を知って大切にすることです。
「自分の生理はどうかな」、「体調はどうかな」と自分の身体のことを知ることはと っても大切なことで、妊娠はその上で取り組んでいくことだと思います。
では早速「基礎体温」についてお伝えしますね。
基礎体温でわかること
そもそも基礎体温って何?
正常な排卵が行われている健康な女性では、基礎体温は低温期と高温期の二相になっ て、それが一定のサイクルで繰り返されます。
排卵が行われている場合、基礎体温が高い時期と、低い時期が約2週間ずつ繰り返されています。
排卵が行われているのかがおおよそ知ることができるね。
妊娠をすると体温が下がらず高温期が続きます。妊娠しているかどうかも基礎体温に 反映されてきます。
基礎体温測定の2つのポイント
基礎体温を測る上で2つのポイント
- 測るタイミングは安静時!目が覚めて、お布団から出る前に寝ている状態で測ることが大切です。
- 婦人科体温計で測ろう!
- 一般的な体温計は下1桁までの表示ですが婦人科体温計は下2桁まで測れます。ド ラックストアで販売しています。
こんな風に点をうってグラフにしてみることが大切です。
数字で記録するだけではなく、紙の基礎体温表に記入したり、アプリに記録してグラ フにしてみましょう。
記録するときは、生理が来た日と性交渉を持った日も一緒に記録しておくと変化がわ かりやすいです。
婦人科に受診する時は、
「最後の生理はいつからですか?」と必ず聞かれます。ですので、基礎体温と一緒に 記録しておけると受診もスムーズですね。
基礎体温について意外と知らない3つのポイント
基礎体温について「意外と知らないこと」
基礎体温がガクッと下がっているところが排卵日といわれています。
排卵日を見つけたくて体温を測る方も多くいらっしゃいますが、排卵日は基礎体温だけではわかりにくいです。
そもそも体温が変動しやすいため、一定条件で測ることが難しいですね。
体調が悪く熱っぽいときもあるかもしれませんし、お布団がはだけて冷えていることもあるかもしれません。そのように室温や気温で変わることがあります。
そのため、見本のような綺麗なグラフになることは多くありません。
「体温がガクッと下がらないんです」
「排卵日がわかりにくいんです」
「高温期でたまに体温が低くなっちゃって」
という相談をよく聞きます。基礎体温を測ることで不安になる方は多いです。
ですが、基礎体温の数字はあくまで目安なので気にしすぎないようにするのも大切な ことだとお伝えしています。
では基礎体温をどう見たらいいでしょう。
基礎体温表を見る目安としては、「グラフを遠くから見て、なんとなく2つの層に分かれていたらそれでOK」とお伝えしています。
ギザギザだったり、2つの層に分かれていないときは排卵していないこともありますので一度受診してみましょう。また、排卵していないからからといって悲しむことはありません。適切な治療できちんと排卵させることができれば妊娠に結びつきやすいです。
まとめ
基礎体温について意外と知らない3つのこと
①婦人科体温計を使おう
②目が覚めたら起き上がる前に測ろう
③あくまで目安だから気にしすぎないようにしよう
参考にされてみてくださいね。
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