2022年11月8日に開催いたしましたファミワンカンファレンス。非常に多くの方にご参会いただき、また、また当日質問もたくさんお寄せいただき、ありがとうございました。

表彰・パネルディスカッション「妊活・不妊治療と仕事の両立 風土情勢部門」概要

表彰・パネルディスカッション「妊活・不妊治療と仕事の両立 風土情勢部門」では、株式会社GA technologies様、株式会社TBSホールディングス様、日本電信電話株式会社様、ヤフー株式会社様が受賞となりました。GA technologies様では、一人の社員の声から、不妊治療と仕事の両立を支援する動きが始まり、ファミワンを導入するに至った、その背景を奈良様にご発表いただきました。TBSホールディングス様でもファミワンを導入いただいていまして、工藤様にはその導入から始まり、いま、「支えるシリーズ」というセミナーの実施に至った経緯についてお話を伺いました。NTT様では経営戦略として、ダイバーシティ推進が盛り込まれており、トップダウンでの風土醸成についての大切さや効果について池田様にご発表いただきました。ヤフー様ではダイバーシティ&インクルージョン推進事務局(以下、D&I 推進事務局)と当事者を中心とした有志プロジェクト、さらには活動の「スポンサー役員」を巻き込んでのダイバーシティ推進体制が組まれていることが風土醸成につながっているというお話を中野様より伺いました。

カンファレンス内での質問!

限られた時間の中でお答えできなかった質問について妊コラム内で返答を掲載いたします。
みなさまのご参考になれば幸いです。

"支える”セミナーを自社でも運用してみたいのですが、どういう議題にしていますか?

TBS)ァミワンにお願いしているのは不妊妊活・卒煙(タバコ)向け・メンタル不調者を職場でどのように支えるか・12月には睡眠セミナーを行っています。ポイントはランチタイムに行っている事。TBS内で働くすべての方に参加できるように行っています。

定量データをとられていると思いますが、それで課題が見えてきた場合、現場へはどのレイヤーまでfeedbackしているのでしょうか?(人事だけでみれるようにしているのか、部長クラス、マネージャークラスまで結果を展開するのか?)

NTT)課長から全員見れるようにしています。社員にはそれぞれの組織や社内報で周知するようにしています。きちんと活用していることを皆が知れるよう気を付けながら行っています。

弊社でもセミナー開催時にはセミナーの案内を出しておりますが、参加頂きたい管理職層は業務が忙しく参加率がそこまで上がっていません。(不妊治療というテーマがどこか他人事ととらえている人が多いのも原因かもしれません。)
二回目、三回目で参加率が上がっているというような話を聞いて、参加率を上げるための工夫などあればご教授頂きたいです。

ヤフー)任意参加のセミナーの場合は、参加率の数値を追うことよりも、開催されることが必要だと思う人に伝わることに注力しています。必須参加で開催する場合は、開催意義を伝えるメッセージを練ったり、未申し込みの方にはリマインドを送るなどで参加率があがる工夫をしています。

GA)任意と必須をしっかり分けるのもポイントかと思います。また、管理職のメンバーを会社がしっかり管理していく、メッセージをしっかり出していく。繰り返しメッセージを出していくことで意識を植え付けてきたところ、参加率に反映されているのではと思っている。

カンファレンス未回答質問!

人事と現場と役員とのトライアングルで動かれているヤフー様へ、現場社員の巻き込み方のコツなどがあればお伺いしたいです。
現場社員は本業で忙しくなかなか実践へつなげるための巻きこみができていないのが課題です。

ヤフー)本業が忙しい現場社員の巻き込み、特に任意参加のイベントや研修等、社員が自主的に参加する形態のものについては、弊社も集客に苦労しています。そんな中でも、D&Iに関する知識の習得はマネジメントや組織で働くうえでは必須と位置づけ、管理職向けの集合研修(オンライン)や一般社員向けのe-larningは受講必須として実施しています。
また、啓発イベント等については本業を優先しつつ、休憩時間や勤務終了後、空き時間などを使ってなるべく負担なく参加いただけるようにしています。さらに啓発イベントであっても、業務との関連性を伝えたり、ご自身のキャリア自律に必要なインプットであるといったメッセージングをすることで、業務が忙しい方にも興味関心をもってもらうようなコミュニケーションを心がけています。

■具体的な取り組み事例
・定期的な全社イベント(D&I ウィーク)での啓発(各種セミナーや座談会等)
→本業が忙しくても参加しやすいように、ランチタイムでの開催やアーカイブで後日視聴できるよう工夫しています
→イベントをきっかけにD&Iの有志プロジェクトに参加してくれる社員もいます

・希望する有志プロジェクトメンバーには、評価のタイミングで上長に有志の活動報告をD&I 推進事務局よりご連絡することで、上長の活動への理解形成やメンバーのモチベーション向上を図っています。→有志プロジェクトの活動は業務外ではありますが、各プロジェクトに「スポンサー役員」がついていることで、活動のオフィシャル感を押し出して、活動を後押ししています。

終わりに

今回のカンファレンスでは、普段なかなか聞くことができない企業さまの内部のお話を存分に聞かせていただきました。

まず何をしたらいいか、とお悩みの人事ご担当者さまもぜひ一度ファミワンにお問い合わせください。
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