ファミワン主催の「ファミワンカンファレンス2023」を2023年11月16日にオンラインで開催いたしました。
昨年に続き2回目の開催となる本カンファレンスは、『エンゲージメントを高める「組織風土づくり」のヒントとは』をメインテーマとし、「従業員のエンゲージメントを高めるにはどんな事を行えばよいか」「各社はどんな課題をもっているか」など、妊活支援・DE&I(※)とウェルビーイングを実践する企業の具体的な取り組みやその課題について、登壇者、参加者の皆様と一緒に考える場となりました。
※DE&Iとは:『多様性(Diversity)、公正性(Equity)、包括性(Inclusion)』を指し、組織や社会において異なるバックグラウンドや立場の人々に平等な機会と尊重を提供するための取り組みです。
本記事では、慶應義塾⼤学商学部の⼭本勲教授による基調講演「ウェルビーイングと企業業績をともに⾼める健康経営の進め⽅」のダイジェストをお送りします。
基調講演「ウェルビーイングと企業業績をともに⾼める健康経営の進め⽅」の全ての内容はカンファレンスアーカイブよりご視聴いただけます。
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講演概要
講演では、近年注目され企業としての取り組みも増えている「健康経営」に焦点をあて、従業員のウェルビーイングと企業業績の関係、エンゲージメントを高めるための要素や施策など、多角的な観点からお話しいただきました。
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<講演の概要>
- エンゲージメントとは何か?
- エンゲージメントと企業業績の両立可能性
- エンゲージメント実践に向け
(1)仕事資源としての人材マネジメントの重要性
(2)仕事資源としてのテクノロジーの重要性
(3)仕事資源としての人材関連施策
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「健康経営」とは、従業員の健康を維持していくだけでなく、経営戦略として健康を改善し、業績あるいは企業の価値を高めていくということです。
研究により、働く人のエンゲージメントが高い企業は利益率も高いという相関関係が明らかになっています。このことから、従業員のエンゲージメント向上と業績の向上は両立可能である可能性が示唆されています。
個々の従業員のエンゲージメントを高めることは重要ですが、同じ職場やチームで働くメンバー全員のエンゲージメントのばらつきをなくす環境づくりも重要です。
特にミドル層やマネージャーを中心に、職場のメンバー間の温度差やばらつきをおさえ、全員が平均的に高いエンゲージメントを持つための取り組みが業績向上につながるという研究結果が得られています。
本講演では、働く人のエンゲージメントをキーワードに、組織のリーダーや経営者、人事担当者、現場マネジャーにとって、従業員のワークエンゲージメントを向上させ、健康経営をするためにはどのようにすれば良いのかのポイントやヒントをお話しいただきました。
山本教授は、「エンゲージメントが高い状態とは、個々人の価値観によって異なります。また、個々の職場によっても何が重要なのかは異なります。みなさんの働く環境や職場の中で、どの資源が重要であるか、あるいはどの要求度を下げていく必要があるのかを検討しながら取り組んでいただければと思います。」と講演を締め括られました。
働き方や職場に対する価値観が多様化する中で、「ばらつきがある」「個人で違う」というところを組織、チームとして認識し、職場の環境に合わせたやり方や改善方法をメンバーみんなで考えていける、底上げしていけるような体制を目指して取り組んでいくことが大切だと感じる公演となりました。山本教授、ご登壇誠にありがとうございました。
基調講演「ウェルビーイングと企業業績をともに⾼める健康経営の進め⽅」の全ての内容はカンファレンスアーカイブよりご視聴いただけます。
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今、企業と従業員との関係性を育む「エンゲージメント向上」への取組みが、企業全体を成長させる施策として注目されています。
従業員のエンゲージメント向上のためには、組織全体の風土作りが不可欠です。そして企業の規模に関わらず、行動を起こすことが個人、組織、社会のウェルビーイングを生み出す鍵だとファミワンは考えます。
社員や従業員のエンゲージメントを高める取り組み、制度を取り入れたいけれど、どこから手をつけたらいいかわからない、まずは話を聞いてみたいとお考えの企業様は、一度ファミワンまでご連絡ください。