ヘルスリテラシーとは? サプリメントによる健康被害を例に考えよう

はじめに

紅麹を用いたサプリメントが原因と疑われる健康被害についてのニュースは、皆さんの記憶にも新しく、驚かれた方も多いかと思います。詳細について現時点でははっきりしていないものの、「自分の体は自分で守る」ことについて、改めて考えるきっかけになったのではないでしょうか。サプリメントは病院で処方される薬ではないため、気軽に購入・内服できる反面、処方薬のように、薬剤師による説明はありません。そのため、自分自身で責任をもって利用する必要があります。

皆さんは、ヘルスリテラシーという言葉をご存じですか。ヘルスリテラシーとは、健康や医療に関する沢山の情報の中から正しい情報を見極めて、理解し、活用する能力のことです。インターネット検索やSNSを介して様々な情報にアクセスすることができる現代だからこそ、個々のヘルスリテラシーを高めることが、自分の体を自分で守ることにつながります。また健康経営においても、会社組織におけるヘルスリテラシーの向上は、自己管理能力の高い人材育成につながり、結果として仕事のパフォーマンスを上げることができます。

そこで今回は、ヘルスリテラシーの重要性とその向上方法について解説します。

ヘルスリテラシーの重要性

皆さんがサプリメントを購入する際、多くの方は、そのサプリメントの効果を見て購入されるでしょう。それでは、サプリメントと他の薬の飲み合わせや食べ合わせ、副作用など、サプリメントを安全に使用することについて確認してから購入されている方は、どの程度いらっしゃるでしょうか。実際のところ、今まであまり気にしたことがなかった、という方が多いのではないかと思います。これこそ、ヘルスリテラシーを向上し、自分の体を自分で守ることと関係すると言えます。

ヘルスリテラシーが低い場合、知識不足により誤った行動をとる、異変があっても何も行動を起こさないなど、健康リスクが高まります。これは長期的に考えると、救急医療利用の可能性や死亡率が高まること、また医療費が高くなることにもつながります。

一方でヘルスリテラシーが高い場合、情報を正しく「入手」「理解」「評価」「活用」できるようになり、自分の健康に主体的に向き合うようになります。健康的なライフスタイルは、仕事のパフォーマンスを上げるだけでなく、長期的な人生計画を実現することにも大きく関わると言えます。

 ヘルスリテラシーを向上するために

ヘルスリテラシーをプロセスから分類すると、以下のようになります。

様々な情報源から自分に合った適切な情報を「入手」する

医療者や健康情報に詳しい人、もしくはインターネットなど、信頼できる情報源から必要な情報を入手します。

見つけた情報を正しく「理解」する

いくらたくさんの情報を持っていても、それを正しく理解できていなければ、利用可能な資源とはなりません。わからない言葉を調べる、自分がわかるように説明をしてもらうなどの工夫が必要です。

信頼できる情報かを「評価」し選別する

これまで学んだ知識や情報と比べて、新しい情報が本当に信頼できるかを評価・判断する必要があります。これまでに自分の中で蓄積されてきた情報が多いほど、その評価がしやすくなります。

得られた情報から意思決定し「活用」する

より良い健康行動へつなげるために、意思決定のプロセスを経て、情報を活用します。

次に、どのように情報の信頼性を確認するか、そして情報に基づく意思決定の方法について聖路加国際大学教授 中山和弘先生が提唱している考え方をご紹介します。

聖路加国際大学教授中山和弘先生が提唱している考え方

これら2つのプロセスをしっかりと理解し意思決定ができる人ほど、ヘルスリテラシーが高く、自分の体を自分で守ることができると言えるでしょう。

おわりに

ヘルスリテラシーを高めるために大切なのは、どのような人生を送りたいのか、人生にとって何が大切なのか、自分の思い描く人生を送るためにどのように健康を保つ必要があるのかなど、長期的な人生設計を考えることです。

情報過多の今こそ、このコラムをきっかけに、皆様が少しでもヘルスリテラシーを高め、それにより、より豊かな人生につなげることができるようになりますと幸いです。

参考文献

健康を決める力

ヘルスリテラシー国際調査

ヘルスリテラシーって何?

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