【必読】自己肯定感✖️組織のパフォーマンス

暑さも厳しくなって参りました。昨年は猛暑の中マスクをして生活していた自分を振り返ると、生きるにおいて必要な「強さ」のようなものを感じます。皆様も暑さと感染のリスクのバランスを取って、都度選択しながら生きていらっしゃったのではないでしょうか。 

人間は「強さ」を持って生きている。日々そう感じております。 

さて、人間の「強さ」から少し離れますが、企業が生き延びるために必要な「強さ」の定義、皆様はどのような事をイメージしますか? 

たくさんあるかとは思いますが、今回はその一つとして 

・組織のパフォーマンスを上げること。 

を取りあげてみたいと思います 

組織のパフォーマンスが低下する要因として 

企業内で、組織のパフォーマンスが低下する要因も様々ですが、こんなことはありませんか? 

・「自信がない」「強く言われると落ち込んでしまう」「失敗を恐れて新しいことにチャレンジしない」など、メンタルに問題がある社員がいる。 

・「決断できない」「部下に気を使い過ぎている」「部下を怒鳴りつける」など、マネジメントに問題がある管理職がいる。 

・アンコンシャスバイアス(無意識的思い込み)やコミュニケーション不足といった問題のある組織体制 

実は、これら全ての問題を解決するためのアクションは一つなのです。 

それは、企業が組織で働く個人の自己肯定感を高める事です。 

日常的に言われている「自己肯定感」ですが、改めてその意味をお伝えしておきましょう。 

自己肯定感とは?

自己肯定感とは、ありのままの自分を“無条件で”受け入れている状態のこと。 

自己肯定感の高さは、自分自身が現在の自分を認めているかどうかが大きく関わっています。 

自己肯定感と似た言葉に「自己効力感」があります。これは心理学者のアルバート・バンデューラ博士によって紹介された「Self-efficacy」という概念を日本語にしたものです。「自分ならできる、自分はうまくやれる」と思える、自分には能力があると信じられる感覚のことです。 

自己効力感は、自分に能力があることが前提になっています。 

これに対し、自己肯定感の場合は、自分の能力のあるなしにかかわらず自分を受け止めて尊重できる状態を指しています。 

また、ありのままの自分だけを受け入れることが自己肯定感が高い状態ということではありません。 

I’m OK, You are not OK.(自己肯定・他者否定)になってしまってはただの自己中心的な人間ですよね、 

I’m OK, You are OK. (自己肯定・他者肯定)である状態が自己肯定感が高いことになるのです。 

従業員一人ひとりの自己肯定感を高めることで、個人のメンタルが整い、共に働く仲間を認めることで、結果として組織のパフォーマンスも向上していきます。 

では、自己肯定感が高い人と、低い人はどのような違いがあるのでしょうか。 

自己肯定感が高い人と低い人の特徴 

<自己肯定感が高い人> 
・心が穏やか 

・自分も他人も否定をしない 

・自分の長所・短所を理解している(現在地を把握できている) 

・失敗を必要以上に引きずらず、反省・改善ができる など 

<自己肯定感が低い人> 
・心の中が恐れ、嫉妬や怒りなどに満ち溢れている 
・自己否定する 
・人に依存する 

・失敗を引きずる。 など 

それでは、自己肯定感が低い人がそれを高めるにはどのようなことをしたらよいのでしょうか。 

一朝一夕で自己肯定感を高めるのは難しいと言えますが、簡単な自己肯定感の高め方を習慣化させることで、徐々に自己肯定感を高められます。 

1日の中で多くの時間を費やす職場において、その習慣の機会を提供することは企業にとって大きな役割を担っていると言っても過言ではありません。 

自己肯定感を高める習慣とは? 

自己肯定感を高めるために大切なことは従業員一人ひとりが安心できる環境で「自分と向き合う時間」をいかに日常的に持てるかです。 

そのために企業内で必要な土台となってくるものは「心理的安全性の高さ」ではないでしょうか。自分自身を認められ、またお互いがお互いの存在や役割を認め合っていて、仲間意識があり、当人が「自分はこのチームにいていいんだ」と感じられるかです。 

そう日々感じられる機会を企業はどう従業員に提供できるのでしょうか。 

例えば、「自己肯定感を高めるセミナー」を企業が従業員対象に開催します。 

セミナーでの内容を頭に入れて、従業員それぞれが自分は今どんな心理状態かな、どうすれば自己肯定感を高められそうかな。と考える大事な時間を提供できると思います。継続的に開催することも大事でしょう。 

しかし、それだけで十分でしょうか。 

企業の「強み」となるでしょうか。 

それは、十分とは言えないのが現状です。 

受講した時にはなんとなく「理解できた」「自己肯定感が少し高まった気がする!」と言った状態でいますが、しっかりと自分ごととして根付いていないケースが多いからです。「分かったつもり」では自己肯定感は高めることはできないですよね。 

では、自分ごととして根付くにはどうすれば良いでしょうか? 

インプットすることだけを繰り返していると「分かったつもり」「知ったつもり」の状況に陥りやすいため、周りと意見交換などをすることでアウトプットし、改めて自分の考えや意思を確認することができます。また相手にもその機会を作ってあげることができるのです。相互理解の時間です。 

多くの学びの機会を提供されている企業の方のお話を伺うと、やはりそこには一方向のサポートではなく相互理解の場の大切さを感じていらっしゃるようです。 

従業員の自己肯定感を高めることが、組織のパフォーマンスを上げる。 

まとめ

組織のパフォーマンスが上がれば、企業全体の強みになる。 

この仕組み、ご理解いただけたでしょうか。 

「企業の強み」といきなり考えるとハードルが高いように感じますが、毎日企業で働く身近な存在の大切さに気づくことが企業の強みに繋がると考えると、何か今すぐにでもできそうなことが見えてきませんか?